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【貧乳女子大生が書く理由】おっぱいはないけど、言葉はある


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記事:ほなみ(ライティングゼミ)

「おっぱい以外まあまあ」

帰宅ラッシュの新宿駅、不名誉な称号をもらった。
向かいから胸元をさすった動きをするおじさんがやたら話しかけてくる。
何かと思ってイヤホンを外しておじさんの声に耳をかたむけてみたら、こう叫ばれた。

急な展開に思わず、持っていたスマホで「まあまあ」の意味をググってみると、
「可でもなし不可でもなし・まずまず・平均的」と出てくる。
ってことは……トータルでみたらこれ平均以下ってことですよね? 

たしかに小さいけどさ、
というかおじさん誰だよ、
どうしてそんなこと急に言われなきゃいけないんだよ、
もう少し人の少ないところでにしてよ、
ほら、エスカレーターに向かっている人たちちょっと笑ってるよ、
まあ事実だから反論もできないんだけどさ……。

そんな屈辱と恥ずかしさを味わいながら帰路についた。

 

おじさんの見立ての通り、私には絶望的に胸がない。

先日もパーティードレスを買いに行ったら店員さんに
「お客様は胸元に目線がいかないようなデザインがいいかもしれませんねー」
なんてアドバイスをもらった。

こんな貧乳エピソードで溢れるように、もう一度言おう。
私は誰もが認める貧乳だ。

女性なら一度は経験があると思うが、胸に関しては治外法権を持つかのようにつっこまれる。
他の体、顔のパーツはそんなに触れてこないし、何なら失礼にあたることもあるのに、
胸の大小を指摘することに世間はやたら寛容だ。

会話の中で「ここがいいよね!」と褒められたとしても、
誰かしらが「まあ、胸がないけどね」と横槍をいれる。

いじられやすい性格に原因があるのかもしれないが、
ほめられたことを喜んでいても、最後には底に突き落とされたような気持ちになる。
これじゃあ、自己肯定感はさがっていく一方だ。
何ならこのパターンが多すぎるがあまり、褒められることがあると、誰かに言われる前にすかさず自分から
「まあ、胸がないけどね」
と伝えるようになっていた。
ああ、もう末期だ。

 

何より問題なのが、この胸というものが“女性の代表的なセクシーアイコン”であることだ。

いつか調べたデータでは、女性が男性のセクシーだと思うパーツはバランスよく分かれていた。
しかし、男性が女性に対してセクシーだと思うパーツの回答は過半数が“胸”だった。

ということは、胸が成長しなかった私には“セクシーさ”という魅力が欠けていると言っても過言ではない。

 

「そんな魅力がなくたって、性格が大切だよ!」とか「人間は中身だよ!」と言う人もいる。
だけど、『人は見た目が9割』という題の本がベストセラーになるように、外見もとっても大切だ。

基本的に他人からは外見しか目に見えない。
長く付き合えば内面である性格だって理解しあえるけど、
誰かを認識するなかで、良くも悪くも外見はおおきく影響をあたえる。

だったらそこに膨らみがあるかないかで、印象が違わないことがあろうか。いや、ない。

 

そういうことでセクシーさに欠ける、色気という魅力を見せられない
そんな欠点を持ちながら私は22年間生きている。

思い返してみると、
「あの子みたいに持っていれば、どうして自分には無いんだ……」
とセクシーさに限らず、どんなささいなことにも、ないものねだりをしていた時期もあった。
正直に言うと、今でもこころの中は嫉妬・欲求・劣等感でいっぱいだ。

だけど、もうどうしようもないこともある。

例えば、胸を大きくするためにはヒアルロン酸を入れたり、自分の脂肪を違うところからとってきて胸に移したりする手術があるが
まず注射をすることが怖くて、採血のあとには吐いてしまう私にはとうてい無理だ。
他のコンプレックスだって、なくしたり克服したりするには限界があるだろう。

 

だったら、それらはひとまず置いておくべきなのかもしれない。
伸ばすことが可能な他の魅力を探して磨いていく方へ、ちょっとずつでも向かうべきなのかもしれない。
そして、その魅力を持つだけじゃなくて、私はきちんと伝えられるようになりたい。
誰かに表現したい。認められたい。

伝わってこそ、その魅力は輝きを放つのではないだろうか。

うまく表現することができれば、少しでも魅力的な人間になれる可能性があるかもしれない。
ライティングゼミの受講を決めたのは、そんなことが理由だった。
“人生を変える”
そう謳う天狼院書店を信じて4ヶ月間学ぼうと思う。

 

おっぱいはないけど、言葉はある

 

***
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2016-07-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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