メディアグランプリ

旅の荷物はもっと軽くできる


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:飯塚 真由美(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
旅の帰り、空港のチェックインカウンター。悪いことをしているわけでも無いのにさっきから心臓がバクバクする。重さを量るので荷物をここに置くように言われる。
ゴクリと唾を飲む。緊張の瞬間だ。
預入荷物は別途料金がかかるので今回も無し。重さを量られていたのは機内持込手荷物、つまり私の旅の全ての荷物だった。
この計量で航空会社の規定の重さを上回ると、預入手荷物として扱われることになり、荷物預け代として3-4千円の追加料金を支払う運命だ。セーフだった時の安堵感も、アウトだった時の敗北感も、メーターの針が振り切れるほど大きい。
 
LCCと呼ばれる格安航空会社は、運賃を安く抑え、その他のサービス、例えば荷物預け、座席指定、機内食などを希望する人は別途追加料金を支払う仕組みになっている。
私は虎視眈々と格安航空会社のセールを狙い、劇的に安い運賃で予約しては旅に出ていた。
 
持込手荷物のみ、預入手荷物は無し、が格安航空会社で旅する時のスタイルになった。
それで、あの手この手で荷物を軽くする方法を編み出した。
荷物の軽量化は新型旅客機の開発のようだった。試行錯誤し、グラム単位で軽量化を目指したからだ。
 
荷物が軽くなると、メリットがあった。体力面と時間面で嬉しいことがあった。
運ぶのが楽になったことで体の疲れが減った。
週末弾丸旅行では、現地で空港から一旦ホテルに荷物を置きに行く時間すら惜しかった。荷物を軽くしたら、ホテルに行く前に荷物を持ったままあちこち巡ることができ、旅先で過ごす時間を最大化できた。
 
ではどうやって荷物を軽くするか?
「使わないものを持って行かない」に尽きる。そのためには旅の前の段取りが重要だ。
持っていったのに、着ないで持って帰った服があって残念だった。それを防ぐために考えついたのが、旅の前に全ての日の服装コーディネートを計画してしまうことだ。これで、持っていった服は全部着ることになる。どちらの服にするか迷ったら、迷わず重量の軽いほうを選ぼう。
1日分ずつ、着る服、靴下や下着もまとめて写真を撮る。旅先でカメラロールを順に見ていけばその日何を着るか分かり、「今日何着よう問題」に旅先で頭を悩ます時間を減らすこともできる。
ポイントは、初日と最終日は厚手のセーターなど、一番重いものを着ることだ。重ね着をして運んだって良い。荷物の重量を量られる日、自分で荷物を運ぶ時間が長い日は、重いものは身につけてしまおう。バッグに入れて持つより、着てしまったほうが運ぶのは楽だ。
 
「無くても大丈夫なもの」も考えた。
洗濯物用とか、下着用とか、ひとまとめにする分類用の袋を使うのをやめた。
その代わり、「海苔巻き作戦」を実行している。先程の1日毎のコーディネートを作る際に、インナー類を1日分ごとにまとめてくるくる巻き、海苔巻きを作る。海苔の部分はTシャツや中に着るシャツを使う。着終わったら海苔のシャツを裏返して海苔巻きを作り、未使用と区別する。1日1本海苔巻きを取り出せば良いので、狭い部屋でも荷物を広げる必要が無く便利だ。
 
化粧品は「ラップ作戦」で軽量化することができた。
以前、パウダーファンデーションや、チューブのジェルや日焼け止めといったものは、これ以上はサイズダウンが難しいと考え、容器ごと、チューブごと持って行っていた。
コンタクトのケースに入れて小分けしたこともあるが、さらなる軽量化を図りたかった。
たどり着いたのはキッチンにあったラップだった。
ラップを引き出し、ハサミを入れて縦横10センチ程度のものを作る。これで、1回に使う量を包み、日数分用意する。
 
パウダーファンデーションの1回に使う量をスプーンですくってラップの真ん中に置く。中身が漏れ出ないように、各方向からきつめに包む。できあがると小指の先くらいの大きさになる。
ラップのくっつく性質ゆえ、使う時にどこから開けたら良いか分からなくなるので、包み終わりの端にマジックで目印をつけておく。
使う時は目印のあたりを引っ張れば、するすると包みは開いていく。
ジェル状のものは、ラップに絞り出す量を1回分よりも若干多めにしておくのがポイントだ。使う時ラップに残り、全部を取り切れないことがあるからだ。
 
「ラップ作戦」の良いところは、容器であるラップ自体が軽いこと、それに使い終わったらラップごときれいさっぱり捨てられることだ。万一の漏れに備えて、ラップで小分けにしたものだけをまとめ、チャック付の小さなビニール袋に入れて持って行っている。
 
もっと液体に近いもの、例えば普段使っているトリートメントを持って行きたくなったら?
私はフィルムケースを活用している。最近見ることが少なくなったが、高さ5センチ位の筒状でぴっちり蓋が閉まるプラ容器だ。どうやって手に入れるかと言うと、家電量販店の写真現像コーナーにもらいに行くのだ。現像を受け付けたらフィルムケースはお店で処分するので、心よく分けてもらえる。
8分目までシャンプーやトリートメントを入れて蓋をし、念のため蓋と本体をセロテープで止める。これも旅の終わりには容器ごと捨てて帰れるので便利だ。
 
化粧品ポーチもジップロックで代用してみたら、これが案外、というか非常に良かった。
濡れた洗面所に置ける耐水性も、軽さも、ある程度の容量も、すべてクリアだ。
 
旅の荷物はもっと軽くできる。
必ず使うものだけを持って行く。迷ったら持って行かない。大丈夫、無くても何とかなってきた。
荷物を軽くすることで、疲れは減り、旅先で過ごす時間も増やすことができる。メリットは多い。
 
もっと身軽に旅をしてみませんか?
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325



2022-04-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事