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心に効く薬膳


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記事:山口 美佳さま(ライティング・ゼミ)

薬膳について、皆さんはどういう印象をもたれていますか?
良く耳にするのが、「薬臭いんじゃない?」「ヘルシーそうだけどボリュームが無さそう」「材料を集めるのが大変そう」「体には良さそうだけど、美味しくないでしょ?」などなど……
国際薬膳師として薬膳を作る仕事をしている私からするととても残念なことで、どうにかこのイメージを払拭できないものか? どう作るか? どう伝えるか? と日々悩む毎日です。
実のところ薬膳はとても身近なもので、治療の為ではなく健康を維持する為のものであれば特別な材料が無くても手軽に作れるものなのです。

こんな薬膳の考えを毎日の食事や飲み物に取り入れていくことで身体が元気に過ごせるのはもちろん、何より心を元気に保つことができます。そして、心が弱った時に回復させることもできるのです。
こう言い切れるのは実際私が薬膳を始めてから良くも悪くも実感しているからです。

私は子供の頃から大変身体が弱く、両親は私が幼いうちに死んでしまうんじゃないかと心配しながら育てていたようです。体が大きくなったことに加え、料理人で中国伝統医学や漢方が好きだった父のお蔭で今考えるとその頃から少しずつ薬膳を取り入れた生活をしていたので、高校生になる頃には病気をしなくなっていて、体の強さに加え、勉強嫌いで引っ込み思案だった私でもどうにか受験勉強し、一人で受験の為に上京する心の強さもついていました。

しかし、親元を離れ上京し、羽を伸ばして食べることは二の次で大学生生活を一年間楽しんでいる間に、私の食生活はバランスを崩し、浮腫みが取れず、日に日に心身ともに弱ってしまいました。自炊もしていましたし、学生にしては食べ物に気を配っていたつもりでしたが、どうしても口にする食材がワンパターンになり季節感もなくなっていたのが原因だと思います。元来強い人ならそれでもなんてことはありませんが、心身ともに弱くまだ成長期だった私には大きなダメージとなりました。はっきりした理由もなく学校を辞めたいと言い出した私に母は何が嫌なのか?悩みがあるのか?と問いただしてきました。自分でもよくわからない私は答えようもなく、しかたなく学校に戻りました。父はその時黙っていましたが、二週に一度位のペースで手作りの季節の煮物、調味料などを送ってくれるようになりました。なんだか面倒だな~と思いながらも冷凍したり、冷蔵したり、時にはうっかり腐らせてしまったりしながら、お小遣いが浮いて良いな。という位の気持ちで父から送られてくる食べ物をコツコツ食べる生活を3か月ぐらい続けているうちに、すっかり気分は晴れ、学校も楽しくなり、浮腫んで増えていた体重も減りすっきりと過ごしていました。その後、私は突然この寮に居てはいけない!と思い立ち、自分で料理をしたくなったので自炊式の学校の寮を出て、自分の台所のある一人暮らしをしたいと頼み、食べ物を送ってもらう頻度も減らしてもらいました。

寮を出て一人暮らしになった途端、まだ少し残っていた体の浮腫みがすっかり引き、青空が広がる感覚を覚え今までずっと頭の中が曇り空のような状態だったことに気づきました。賑やかで寂しさは無いながらも、寮での細々とした人間関係に自分が疲れていたと気付けたのは父からの季節の料理で本来の体調を取り戻せたからだと後になって思いました。本格的に薬膳を始めて10年が経ち、ちょっと壁にぶち当たっていたつい最近、細かなうんちくよりも、この父が私に作ってくれた私用の私の好きな料理こそが最強の薬膳だな……と今は亡き父と母の思い出を探りながら気づきました。

身体と心は繋がっているとはよく言いますが、私の場合は昔から顕著にその現象が起こっていたのです。心が弱ると身体に来るという経験はストレスの多い現代社会で生きている皆さんも実感されているかと思いますし、体が悪くなって寝込めば気が滅入るというのもよくあることでしょう。
ただ、私の場合は、中医学でいうところの「未病」の状態が長期化した時に決まって心が弱くなり間違った行いや決断をしやすいのです。(※「未病」とは……病気とまでは言えないがなんとなく調子が悪く健康とは言えない状態)
「未病」の状態ですから、頭痛、肩こり、食欲の変化など多少の自覚症状がある場合もありますが、全く自覚症状の無いときも少なくありません。なので、その後本格的に調子が悪くなり病院に行き振り返って気づくのが「未病」の時期です。だったら「未病」の時期を自覚して間違った判断をしないようにするなんて無理じゃない?と思われるでしょう。自分の日々の食欲や好みを始め口にするものを常に意識しなければ気付きようがありません。なので、食べることに意識を置き「未病」の状態に一刻も早く気付けるようになり、長引かせないようにすることが薬膳で何より大事なことだと私は思います。
自分の「好み」は何よりの指標になりますから、美味しいと思える物を食べてください。

薬膳の基本となっている中医学理論は沢山ありますが、まずは五行学説に従った五色、五味というものがあります。
五色は青、赤、黄、白、黒。五味は酸、苦、甘、辛、鹹。皆さんが日々召し上がっている食べ物はすべて色も味もこれらの五つの中のどこかにあてはまります。季節や体調に合わせて変わってきますが、薬膳の初歩ではこれらの五つのバランスが取れるような食事をこころがけ、まずはニュートラルな状態にしてから徐々に調整していくと自分に合った薬膳となっていいきます。

今思い返すと父の料理は季節感があり、色々な味があり、色も鮮やかでした。

 

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2016-09-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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