行楽シーズン必見! 5,000円で特別な体験出来るおすすめの宿
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記事:迫 真由美(ライティング・ゼミ)
旅行に行こうと考える時、宿泊先の探すのも一つの楽しみです。
でも、安くて、ご飯も付いていて、しかもその土地を楽しめるとこ……と探すとどうしても値が張ります。そんな中、5,000円で宿泊し、そこでしか体験できないプライスレスな旅が出来る宿があります。
それは「宿坊」です。
宿坊は神社やお寺の宿泊施設で、本来は僧侶のみが宿泊する場所、もしくは参拝者の心身を清めるための施設です。
初めて宿坊に泊まったのは15年前。学生時代で、時間は山ほどあったがお金はありませんでした。
貧乏旅行をどう楽しむか、いろんな手を尽くす中で、ゼミの先生から宿坊の存在を教えてもらいました。
安くて食事付きで、しかも他にはない体験付き! と聞いてこれは飛びつかずにはいられません。
最近では一般観光客などの宿泊も受け入れる施設が増え、
歴女ブームや仏像好きな仏女?の影響もあってか、20代・30代の女性や外国人も多く、旅行雑誌などにも特集を組まれるほど。
でも、ホテルや旅館と違って気軽に宿泊していいの? と思われる方もいらっしゃるかと思います。
私も初めて宿泊する際は、日常とはかけ離れた質素な暮らしや厳しい修行が待ち受けてるのでは? と身構えました。
大丈夫です。ご安心ください。
寺なんか全然興味ないよって方も必ず虜になる宿坊の魅力、3つあります。
1)ゆったり空間で思わぬ出会い
どこの宿坊も、お部屋は質素ながら広くて綺麗なお部屋が多いです。窓の外には日本庭園や社寺なんてところも少なくなく、高級旅館にも引けを取らない料理が出るところもあります。
建物もしっかりとした作りのものが多く、部屋も個室が多いです。ホテルさながらのフロントで、お坊さんが合掌で出迎えてくれます。
中には、それぞれの宿泊客の部屋がふすまで仕切られるだけのところや他の宿泊の人と相部屋のお部屋もあります。
初めは緊張しますが、好んで宿坊に来るような人ばかりですから、自ずと話が弾みます。
どこの宿坊がご飯がおいしいとか、どこの宿坊の御本尊がすごいとかそういう話に花を咲かせてお友達になれたりと思わぬ出会いがあります。
2)お勤めで体感する非日常空間
朝はどの宿坊も、お勤めがあります。お勤めとは法要のことで、仏様の前でお寺の住職によってお経が唱えられます。
お勤めは朝が早いので自由参加ですが、眠い目をこすってでも参加する価値があります。宿坊は就寝が早いので、朝に弱くてもだいたいお勤めの時間にはしっかり目が冴えてます。
京都の智積院は、金堂のお勤めと護摩祈祷に参加できます。
まだ日が昇らずほの暗い中をお勤めが行われるお堂に向かって歩いていくと、正面に蝋燭の明かりで浮き出されたお堂の中や御本尊がすごく神秘的です。
その御本尊を囲むように50人以上のお坊さんが座禅を組んでいました。多いときは100人のお坊さんがいるときも。その姿を見るだけでも圧巻です。
私の宿坊好きに付き合わされてなくなく一緒に旅をしていた友人も、坊主大集合には大興奮。イケメンの坊主男子探しをしておりました。
確かに普通お寺でこんなにお坊さんの大集合を観れる機会そうありません。その末席に座りお勤めに参加します。
早朝の本堂の澄んだ空気を吸い込むと、日々の喧騒や悩み事がすっと薄れるような気がします。
そして時間になると朗々とお経を唱え、合間合間に馨(けい-打楽器のように打ち鳴らす板)の音が響きわたります。
お坊さんの美声によるお経の大合唱は体、そして心に響く。
隣で行われる護摩祈祷では、勢い良く炎が上がる中で大太鼓を叩きながらお経が唱えられました。お勤めとはまた違った圧倒的な迫力の行事です。
そして、お勤めの後、日頃は見れない国宝の仏像が見れたり、なかなか見れないお庭に入れて見学する事が出来るところもあります。
お坊さんの説法では普段聞けない話が聞けることも。大変ありがたいお話の間に挟まれる坊主ジョークに笑わされることもしばしばあります。
そして、座禅体験ができるところもあります。座禅というと警策(棒)でビシバシとうたれ、“きつい修行”という印象のあるかもしれませんが、ほとんど打たれることはありません。なので、私はあらかじめお坊さんに「私は雑念が山ほどありますのでぜひ喝をお願いします」と伝えておきます。そうすると喝を入れていただけます。お寺によっては申し出ても断られたりもしますが、心がモヤモヤとした時などは、澱んでいた気持ちもすっきり、重くなった体にも血が程よく通ったような清々しい気持ちになれるのでおすすめです。
各社寺でお勤めの内容は違うので、それも宿坊を選ぶ楽しみです。
お寺や歴史に興味のない友人と宿坊に泊まる機会もありましたが、お勤めには皆感動していました。
3)とにかく安い!
非日常体験ができて、5000円以下の宿に泊まれるなんて素敵です。
しかも多くの宿坊が、精進料理の食事付き。お寺に泊まるならぜひ食べていただきたい! お肉やお魚は一切使われないので、食べ応えがないと思われる人も多いですが、一つ一つ手が込んだお料理は十分に満足できます。
お肉やお魚に見立てたお料理もあるので視覚的にも楽しいです。
歴史好きや仏像好きにはたまらないですが、旅行好きにも良いと思います。
京都などは社寺仏閣が朝早く開館し、夕方5時には閉まるところが多いです。
宿坊に泊まると朝が早いので、観光の時間が長く取れますし、1日いろいろなお寺を回った後、夜は宿泊する宿坊をじっくりまわる事ができるので効率よく旅する事もできます。
場所によっても様々ですが、特に京都の宿坊は5,000円以下で泊まれる宿坊が多いです。この値段でご飯も付いていて、日本庭園が望める宿なんて他にはありません! しかも、昨今の宿坊は冷暖房完備(たまに例外あり)や温泉付きのものもあったりと旅館に負けないぐらいサービスが充実しています。さらに、座禅や写経、滝行などの修行体験ができたり精進料理も味わえて、普段は非公開の宝物(仏像)やお庭などを見せていただける事もある……なんて至れり尽くせりなんでしょう! ということで私はすっかり宿坊の虜になってしまったのです。
それでも心配という方、宿坊の予約は基本直接お寺に電話予約が多いのですが、予約の電話にはお坊さんが優しくお寺の決まりなどを教えてくれます。
宿坊は予約をすれば誰でも泊まることができますが、観光のための宿泊施設ではないので、門限や入浴時間など宿坊独自のルールがある場合もあるので注意です。
テレビや冷蔵庫など電化製品は全くおかないというところもあるのだそうですが、テレビがあるお部屋も多いように感じます。
私は宿泊中はテレビのはつけず周りの音に耳をすませています。
お坊さんの読経が聞こえたり、時間を知らせる鐘の音も聞こえます。山奥の宿坊だと鳥の声や虫の声が聞こえることも。時間を忘れてゆっくりすることができるんです。
夜は21時ごろにはほとんどのお寺が消灯になります。普段こんな時間に床に入らないので寝れないかも〜と言っていた友人も、お線香の香りや静けさで気づくとぐっすり寝入っていました。
宿坊は、気軽に体験した人向けのものもありますし、お坊さんと一緒に修行ができるような本格的なものもあります。
座禅や写経がしたいのか、精進料理が食べたいのかなど、宿坊で何を体験したいのか明確にしておくと、イメージと違った……てことも避けられます。
秋の行楽シーズン、コスパ最強の宿坊旅おすすめです。
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、店主三浦のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
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