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メディアグランプリ

白い愛車と紅い新車


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              記事:Shoji THX Yamada(ライティングゼミ)

 「それにしても、欲しいなぁ」
先日、青山に在るショールームで真新しい展示車、それも真紅なスポーツカーを眺めながら、思わず小生が呟いたらしい。
当人に意識は無いのだから、間違いなく本音なのだろう。

小生は、無類の車好きである。長時間運転していても、全く疲れを感じない。もっとも、‘ある程度スピードが出る車で’の注釈が付くが。
自慢の愛車は、滅多に人目にさらさない。雨の日は、絶対に乗らない。車が、濡れるからである。
本当のところは、二人乗りで実用性が無く、荷物入れも殆ど無いので、誰かを乗せる訳にはいかないのである。しかも、音がうるさい。真に爆音が出る。大概の人は、耳を塞いで乗りたがらない。
雨に濡らさないのは、オープンカーだからだ。その上、難しく書くと長くなるが、レース用の車が雨でクルクル回ってしまうところを見た事が有るだろう。それと同じ現象が、起こる危険がこの上ないので、雨の日はしっかりとガレージに保管している。

こう書くと、相当の高級車を想像されるだろうが、そうでもない。価格も、大衆車に毛の生えた程度だ。しかし、生産台数の少ない車種で希少性が高く、既に生産が中止されているので、大切にしている。
しかもこの国産車、エンジンの開発者が、小生の同級生なのである。
余計に、贔屓してしまっても構わないだろう。

生産終了してから、かなりの年月が経つが、今でも新しく開発された部品が出てくるし、この夏にはメンテナンス用のムック本が出た位だ。
当然、ムック本には友人の開発苦労話が、数ページにわたって紹介されていた。
そういえば、生産が開始されて直ぐ、友人に頼んで無理矢理試乗させて貰ったことを想い出した。貴重な試乗車だったにも拘らず、思わず「トルクが薄い」と文句を言ってしまい、友人を怒らせ、グレードアップモデルが出たら再度試乗に来ると約束いたことを、昨日の事のように思い出す。
事実、パワーアップしたモデルが出たので、約束通り試乗に行き、責任を取って買ってしまった。

その友人の会社から、今度は紅がイメージカラーの新型スポーツカーが発表された。紅い新車は、世界的に見ても決して引けを取らない、超高性能なスポーツカーだ。時代なのだろう、燃費は著しく改善され、ハイブリッド(エンジンとモーターを搭載)型のパワーユニットだ。
価格は何と! イタリアの高級スポーツカーが買える、円建てで8桁に到達していた。しかも、頭の数字は“1”ではなく“2”であった。
当然購入など出来そうもないので、パンフレットだけ頂戴してきた。

帰宅後、先の友人に感想(新車の)をLINEしてみた。
「もの凄く濃い内容の車だ」
「退職金を叩いて買うかもしれない」
「後輩たちの技術開発に脱帽した」
と、たて続けて返信してきた。勿論、
「必ず買え!」とも書いてきた。
負け惜しみで、こうも書いてきた。
「500馬力を超える開発予算が有って羨ましい」
「でも、500馬力を超えては、コンピュータの力を借りないと制御し切れない」

最後には、
「自分で買うことが出来る、人間が制御出来る車を開発出来て誇りに思って居る」と書いてきた。
「俺が、開発当初から生産終了まで関わり続けた車だ。大事に乗ってくれ」
と、泣けるようなことまで書いてきてくれた。
「勿論、頼まれ無くともそうするつもりだよ」
小生は、返信した。

日本で唯一、レースをする為、スポーツカーを作る為に設立された自動車会社。
そこへ、好んで入社したメカ好き、車好きの友人。
そんな友人を持つ、車バカ、運転大好きな小生。
そのどれが欠けても過ごせなかった、短くとも貴重な時間だった。

 

 

***
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2016-09-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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