地味だけど心強い救世主
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記事: 辰巳葉子(ライティング・ゼミ)
夏の暑さがひと段落するころ、やっぱりカラダが少し疲れているかもしれない。
だって、夜は眠りやすくなってきて、寝苦しくて起きたりしないし、いくら寝てもまだ眠い。
日が昇るのも少しずつ遅くなってきているから、朝ももう少し眠っていたい……。
夏が終わってしまうちょっとした淋しさはあるけど、空を見上げるとうろこ雲で、すっかり秋が来ている。
そろそろあの季節がやってきたかなぁ……。
夏のうちは見向きもしなかったけど、そろそろそんな季節。
カラダのどこか片隅で、なんとなく出番を待っていたような、そしてそんな時はやっぱり、ちょっと疲れがたまっているときだ。
そんなときはカラダからのリクエストでそれをやってみると、
ふぅ~。気持ちいいです。
ふぅ~。あったまります。
ふぅ~。極楽です。
思えばわたしとそれは、とても長いつきあいだ。
一浪して、やっと入りたかった大学生になれた青春のはずの夏休みが……。
わたしは包帯にぐるぐる巻かれ、首にはムチウチのギブスの思い出したくない時間。
交通事故で真夏のミイラのような入院生活を送っていた頃からのお付き合いだ。
肋骨にひびが入っているから、くしゃみは出来ないし、ベッドから起き上がるのも時間がかかる。
よくこれだけの傷で済んでよかったといわれたけど、元通りになるにはものすごく長い時間がかかる。
事故にあったのはほんの一瞬だったけれど、後遺症はずっと続く。
そんなときにチカラになってくれたのは、やつだった。
やつは、凝り固まった筋肉を柔らかくしてくれて、血行も良くしてくれる。
なにより副作用がないので、安心して使える優れたヤツだった。
見た目は地味で、やっていても地味だけど、派手さはないけど底知れぬパワーがある、そんなやつだ。
やつと付き合うことで、カラダが機嫌よく過ごせる心強い味方だ。
そいつは今、かなり地味に私の中で流行っているセルフケアのできる「温灸」だ。
東洋医学ではカラダには、タテに経絡というエネルギーのラインが走ってるといわれていて、そのライン上に点在しているのが経穴(けいけつ)と呼ばれる。
一般的に「ツボ」とよばれるものだ。
そのタテの流れが邪魔されると痛みや病気が発生するとされる。
わたしは交通事故のショックで、カラダのエネルギーラインがバラバラに分断されたように不調が押しよせる毎日だった。
バラバラになってしまったような経絡をひとつひとつ繋げるように、「ツボ」を見つけながら温灸をしていく。
はじめは何の効果も感じないカラダだったけれど、くり返し温灸でカラダに熱を浸透させていくと、だんだんと変化していくのを感じ始める。
右肩の上に置いた温灸と左肩に置いた温灸の熱が、カラダの中を点線でつながった感じがした。
そうすると、肩の上の温灸から、指先の温灸までのラインがつながってきた。
次は右肩から、左の足先までのラインが、内臓を通過してお腹を温めてつながる感じがはっきりと感じることができた。
だんだんとカラダの中のエネルギーのラインが修復されていく感じを、自分自身で確認することができる。病院やマッサージでは治しきれなかったカラダが、自分自身で実験を重ねながら試す温灸でだんだんと回復に向かっていく。
ほぼ日常の生活ができるようになったときには、温灸をつかって自分のカラダをケアする方法をマスターしていた。
ホントは地味に自分だけの温灸にしておきたかったけれど、こんなに気持ちよくて、効果のある温灸の魅力を紹介たくなってしまった。
温灸の魅力は大きくは3つ。
① じーんわりやさしい温かさで癒される。
痛みのあるところ、不調を感じるところに温灸をしてみると、遠赤外線効果でカラダの芯からポカポカ温まるので、血行が良くなってきて、硬く緊張していた筋肉も柔軟になっていく。
手足が冷たくなる冷え性や慢性的な肩こり・腰痛にも温かさが持続するので、すごくよく効く。
② 温まって免疫力アップする。
温灸でカラダをゆっくりと温めると、自律神経の乱れをやさしくケアできる。カラダの内側から体温を温かく保つので、それにより免疫力がアップする。
病気になりにくいカラダつくりに役立つ。
③ 頭痛やめまい、イライラやストレスケアに効果的、原因のわからない不定愁訴にもやさしい効果がある。温まることでカラダをめぐる気の流れもよくなり、カラダの循環が改善される。
そして、思い立ったらいつでも温灸することができる。
わたしは交通事故の後遺症がすごく長いあいだ続いたので、その自由が利かないカラダの時に自分で何かできないかなぁと始めたのが温灸だった。
それは、無理なく私のカラダをケアしてくれたし、そのおかげでカラダの感覚を敏感に感じることができるようになった。
なので、頭痛や風邪などはセルフケアで薬に頼ることなく簡単なケアはできるようになった。
侮るなかれ! 温めること! 温灸はこれからの救世主になるかもしれない。
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