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夏休みの宿題250ページ! 『途方に暮れた』中学生が20日間で仕上げた方法とは


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記事:赤羽かなえ(取材ライティング講座/合宿)
 
 
40日弱の暑い夏休みも中盤。子供の宿題の進捗状況が気になるもの。やっているのか声をかけても生返事、あまりしつこく言いすぎると、ふてくされてやる気をなくす……。それなのに、最後の最後に焦りながら必死に宿題をやりきろうとする姿に呆れてしまう、こんなことはありませんか? そんなどこにでもいる中学生だったA君の宿題改革ビフォーアフターを取材しました。
 
―今まで課題提出をするのが得意ではないと聞きました
勉強は嫌いではないんです。けれど、とにかく家で宿題をやるのが苦痛です。学校から宿題が出ても、1週間後が締め切りとかだと、すぐにやらずにためてしまいます。でも、定期試験前に、提出してないものも含めて、全教科で240ページ分の課題があった時には、さすがに途方に暮れました。試験が10日後から始まるというのに、試験勉強よりも宿題に追われて、親にも散々怒られました。その後も、ずっと課題提出が遅れがちで、先生にも呼び出されていました。
 
―自分のどんな部分が問題だったと思いますか?
計画を立てる、ということができませんでした。学校の先生から、毎日勉強ができるようにと計画を立てるシートが渡されますが、書くことが嫌いなのでやる気が起きません。でも、中学校に入るとやることが沢山あります。無計画だとやることがたまって焦るし、どこから手を付けていいのかもわからなくなります。本当に困っていました。しかも、課題をこなすのにも整理整頓ができていないので、物を探すことから始まります。さらに、母から、やっていなことを指摘されると、腹が立って余計にやる気を失い、悪循環でした。
 
―そんなA君が今年は8月10日に宿題が終わったとのことですが、何が変わったのでしょうか
母が、夏休みの初めに、自分で夏休みの宿題の計画を立てて、それが計画通りに終わったら、やりたいことをひとつさせてくれる、とのことだったので、やる気が出ましたね。物に釣られているだけか、と言われそうだけど、楽しみがある方が頑張れると思います。
 
―8月10日という期限はどうやって決めましたか?
今年は、祖父母の家に遊びに行くことが決まっていたので、その前日の10日までには宿題を終わらせようと決めました。夏休みに入って20日間しかなかったので、正直大変でした。けれど、計画通りにやってみると、1日2時間程度の勉強量でした。
 
―計画はどうやって立てましたか?
夏休み開始から8月10日まで、20日間だったので、ページ数の多いものは、単純に20で割って、1日にやる量を決めました。主要科目は基本的に毎日やるように割り振りました。
 
―毎日ペースを守れたのはどうしてですか?
時々、大人のチェックの目が入るというのが良かったと思います。1週間に1度、勉強を見てくれる方に、計画のチェックやプリント類の整理整頓を一緒にやってもらうようお願いしました。また、学校の登校日にあわせて少し遅れているものを持参し、消化しました。また、母に、今日は宿題をやった? と言われるのは、正直嫌ですが、その声かけも必要だったかな、と思います。
 
―ペースが乱れることはありましたか?
作文や記述問題が嫌いなので、どうしても後回しにします。あとは、国語が同じペースでできなかったこともあります。そういう時には、できなかった国語の分、数学を進めるなどと決めて分量を落とさないようにしました。ただ、このやり方だと、やりたくない国語がたまるので、あとで苦労することもわかりました。
 
―勉強する時間帯はいつ頃していましたか?
主に午前中です。その日の気分で、冷房のない部屋であえて暑い環境に追い込んで、集中してやったり、冷房のきいた部屋で快適にやったりしました。その際に気が散らないように、PCなどはちゃんとしまってから取り組むようにしました。
 
―今後に向けて、改善点などはありますか?
今回は、中だるみとの戦いでした。自分は、最初のうちにスタートダッシュをかけて、後半はゆるやかにしていく方法があっているのではないか、と思いました。というのも、最初のうちはやる気があって、一日の分量がすぐ終えられたのですが、後半は同じ分量でも、取り組むときに飽きてしまって余計に時間がかかるようになったからです。それだったら、やる気のある前半に沢山の量をやり、後半に行くにつれ量を減らすという方法だったらいいのかな、と考えました。次回は計画の立て方を見直してみようと思います。あとは、8月10日までは、期間が短かったので、8月15日まででも良かったかなと思います。
 
―世の中の宿題をやりたくない学生にメッセージを
相変わらず宿題は好きじゃないです。今回は、ご褒美目当てにやったから、次にできるかもわかりません。でも、自分でこの日までにやる、と決めて、親ではなく自分で計画を立てたことがよかったのかな、と思います。今回うまくいかなかったところを改良して、自分が勉強を進めやすい工夫をしていきたいです。
 
 

《A君の教訓》

①目標を定め、課題をこなせた時にモチベーションがあがるようなご褒美を作る
②定めた期間内で課題を割り振り、計画を立てる
③やる気のある前半のうちになるべく沢山の分量をこなすようにする

 
 
***
 
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2022-08-31 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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