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あの真矢ミキさんですか?


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記事:徳田 潤(ライティング・ゼミ)

「あの真矢ミキさんですか?」

会社のお昼休み、出張みやげの購入ついでに、「和三盆ラングドシャ」を送るべく伝票を書いていると、店員さんに尋ねられた。

このフレーズは、以前、聞いたことがある……
徳島県阿南市にある外資系化学会社に転職し、単身赴任をはじめて4年6ヶ月が過ぎた。
「徳島県阿南市に転職する」と話すと、必ず「日亜ですか?」と聞かれた。
徳島県阿南市にある日亜化学工業は青色LEDが有名なので、半導体が専門の私が転職するには最も自然であろうが、すぐ近くにある別の会社に勤めている。もっとも、この会社も、昔は日亜化学工業に材料を納入していたのであるが、その会社がフランスの会社に買収され、そのフランスの会社がベルギーの会社に買収された、という経緯があるので、日亜化学工業とも関係が無い訳ではない。

阿南市に単身赴任して間もない頃、大学訪問の手土産に困ったとき、地元出身の同僚女性に薦められて菓志道タカイチの「和三盆ラングドシャ」を持参した。「和三盆」という希少糖の高級な響きで先生に喜ばれた。「和三盆(わさんぼん)は、主に香川県や徳島県などの四国東部で伝統的に生産されている砂糖の一種である」とWikipediaに書かれている。

「和三盆ラングドシャ」はもちろん純粋に美味しいのであるが、ひとつひとつのパッケージに「和三盆」「徳島 Tokushima Prefecture」「阿南市 Anan City」と書かれているので説明の必要がない。「和三盆ラングドシャ」のバリエーションとして「ストロベリー」「しょこら」ができたが、パッケージに「徳島」「阿南市」の表記がないので、私は基本的にプレーンの「和三盆ラングドシャ」を好んで買っている。

先日、友人に連れられて真矢ミキさんの舞台を観劇した。もう22年前、たまたま出張帰りの飛行機で隣り合わせたのが宝塚歌劇団花組の生徒さんで、彼女に誘われ出演する舞台を家内と観劇したのだが、当時の二番手が真矢さんだった。その後、真矢さんがトップになった「ハウ・トゥー・サクシード」を観劇したのが最後で、生の舞台を観劇するのは21年ぶりであった。

終演後、思いがけず友人と一緒に楽屋を訪問させていただき、少しだけ真矢ミキさんとお話をさせていただいたのだが、想定外のできごととは言え、手ぶらで楽屋に行くとは不覚である。差し入れを後で送るべく、マネージャーさんに名刺をもらった。

タカイチの店員さんに「あの真矢ミキさんですか?」と尋ねられて考えた。

「元宝塚歌劇団花組トップスター」とか「毎朝、白熱ライブ ビビット出演中」とか、真矢ミキさんには色々な形容詞が考えられるはずである。それでも「あの……」だけで話が通じる、ということは、真矢ミキさんは誰もがわかる有名人である、ということなのだろう。
同じフレーズを聞いたのは、1992年1月19日。
テニス仲間だった谷口さんの結婚パーティー二次会での会話である。

「徳田さんに電話をしたら、お母さんに『あの稲垣さんですか?』って言われちゃったよ」

確かに母親から、「稲垣潤一さんから電話があった」と聞いていた。

テニス仲間の谷口さんが稲垣潤一さんのコンサートツアーに参加していた関係から、私は1991年、稲垣潤一さんのコンサートツアーを通訳として手伝った。翌年1月から、以前勤めたことのある大阪の会社に転職したのだが、この日は義理ある谷口さんの結婚パーティーのため二子玉川まで駆けつけていた。

テニス仲間の辻さんの奥様、辻さんの同僚の野間ちゃん、私の後輩のしのぶちゃんと、きれいどころが受付し、稲垣さんもミニライブで数曲披露され、本当に素敵なパーティーであった。

稲垣さんから電話があった背景は、私が年賀状を事務所に送ったので、稲垣さんがその年賀状を見るのが遅くなった、ということらしい。当時は、携帯電話も珍しく、それこそ稲垣さんのような芸能人しか持っていない。私は実家住所と電話番号を年賀状に書いていた。稲垣さんからの電話は年賀状のお礼である。

母親も、私が稲垣さんのコンサートツアーをお手伝いしていたことは知っていた。母親と一緒に、稲垣さんと同じ事務所の井上順さんのディナーショーに行って、ピアノの塩入さんとも挨拶をしている。

が、まさか稲垣さん本人から電話があるとは、夢にも思わなかったに違いない。突然電話を受けて、稲垣さんを形容する適切な言葉が思い浮かばなかったのは仕方がないかと思うが、本人に「あの……」と言うのも、いかがなものか。

母親から「稲垣潤一さんから電話があった」と聞いて、私に直接電話がかかってくるのは、よほどの一大事か?と思ったが、その後は連絡が無かったので、話を聞くまで経緯が判らなかった。

それにしても稲垣さんは義理堅い人だ。
今の会社に転職当初は、3年くらいで宝塚の自宅に近い三宮に転勤する?という話もあったが、徳島県阿南市での単身赴任生活も4年6ヶ月が過ぎた。

私は未だ「あの徳田潤」で通るほどの有名人にはなっていないので「徳島県阿南市に単身赴任中の」というブランディングが定着するまでは、美味しい「和三盆ラングドシャ」のある徳島県阿南市で、単身赴任生活を楽しみたいと考えている。

***
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、店主三浦のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

 

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2016-09-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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