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「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」は素晴らしかった だけど初日に観たことを後悔した

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記事:串間ひとみ(ライティング・ゼミ12月コース)
 
 
私は後悔していた。
 
なぜ初日に張り切って見に来てしまったのだろうか……。
 
2月3日より「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」がスタートした。アニメはもちろんのこと、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」を11回も観に行った。今回の映画の前売り券2種類もぬかりなく購入済みだ。そんな私が初日に観に行かないという選択肢はない。しかし私は初日に観に来たことを後悔していた。
 
2月3日、この日を心待ちにしていた私は当然映画館にいた。初日が節分だったこともあり、入場者特典である『節分ビジュアルカード』と『上弦集結本』が配布されており、それらを手にしてご機嫌で席に着いた。
今回の映画は、すでにテレビで放映されている遊郭編のラスト2話分と、4月からスタートする刀鍛冶編の第1話が組み合わさったものだ。冷静に考えると、映画のほぼ半分は、すでに映像としてしっかり観たものである。
ところが前半の『遊郭編』はすでに観ているにもかかわらず、映像のきれいさ、大画面での戦闘シーンの迫力など、テレビ放送のときも「映画みたいだ」と評価は高かったが、IMAXで観たということもあって、
 
「テレビで観たよね?」
そう何度か自分に問いかけたほどに、想像以上だった。
 
観たはずなのに、展開も分かっているのに、目の前に映し出される世界に引きずり込まれ、泣いたり、笑ったり、感情が忙しい。
 
後半の『刀鍛冶編』は映像としては観ていないので、熱量はもっともっと上がり、食い入るように観ていた。少々ネタバレになるのかもしれないが、特に『無限城』のシーンは圧巻だった。
 
余談だか、私は車酔いが激しい。だいたい車酔いというのは運転している人はならないものだが、私は自分で運転していてもごくまれにだが車酔いをする。うっかりするとマリオカートでも酔ってしまう。『無限城』のシーンで縦横無尽に画面が動いていく様は、あやうく酔いそうだった。それほどの迫力だったのだ。
 
そんな観ごたえのたっぷりの映画で、私は大満足して帰ろうとしていた。そのとき、前の席にいた3人組の女性の1人が放った一言に、私は我に返った。

「続きは2ヶ月後にしか見られないんだよね……」
 
確かに!
 
本来映画というのは、シリーズものだったり、前回の『無限列車編』のように漫画の途中を抜き出したものだったりするが、少なくともその映画の中でそれらしい終わり方がされている。
 
ところがこの映画は、『刀鍛冶編』の途中までしかあっていない。途中というか、むしろまだ戦うべきことになる鬼と主人公すら出会っていないくらいの、序盤も序盤ではないか。
 
しまった! 私はこんなに早く見に来てもよかったのか? せめてテレビアニメが始まる4月に近い3月の後半とかに来た方がよかったのではないか?
 
こんなにすごい映像を観れば、期待感が高まるというものだ。4月まで待ち長い。

私は自分の愚かさを呪った。
 
しかしあらためて考えると、これまで世に出ている『鬼滅の刃』のアニメ、映画だけでなく、漫画も最終回までしっかり読んでいる。しかも1度や2度どころではないので、今更ネタバレが……などということはない。
 
映画を途中までしか観られなかった場合、先の展開が気になって待ち長いとなるのだろうが、私の場合は展開が分かっているので、映像にしたときにどんな感じになるかということが楽しみで待ち長いのだ。
 
そう考えると、展開が分かっていても、媒体が変わることで、新しい楽しみ方ができるのではないだろうか。実際、少し前に観たテレビアニメ遊郭編のラスト2話分を観て初めてかのように泣き、無限列車もセリフを暗記したんじゃないかという程観たにもかかわらず、先日のテレビ放送の際にやっぱり大泣きしていた。
 
ちまたで意見が分かれる問題の1つに
 
『映画から観るか? 原作から読むか?』
 
というのがある。漫画が映像化されるときも同じ。
 
私の場合、漫画や小説を先に読んでいると自分の中で勝手にキャラクターのビジュアル(小説の場合)や、声のイメージというものができているので、映像化したときに違和感を持つことが多い。もちろんとんでもなくイメージ通りのときもあって、選んだ人の感性を絶賛することもある。しかしこれも当然違う人間の頭の中でイメージされていることなので、全員にとっての正解はない。
 
そういう意味では映像の方から入った方が、違和感はない気がする。けれど、紙媒体から入って頭の中にできたイメージが、実際の動きや奥ゆきをもって見えなかった部分も描かれたときに、また新しい見え方ができるのも面白い。
 
人にもよるのだろうが、どこからどう入っても、その媒体なりの楽しみ方があり、1つの作品をいろいろな角度からから触れることで、その面白さ、楽しみ方はどんどん増えていく気がする。
 
私の4月までの待ち長い2ヶ月間の対処法は決まった。媒体によって楽しみ方が違うのであれば、あらためて漫画を読みなおすのもいいかもしれない。しっかり読み込んだうえで4月から放送される続きを観ると、最終回にいたるまでに練られたストーリーやキャラクターの成長の新しい発見があるかもしれない。
 
いずれにしてもやっぱり待ち長い。それほどのスーパーコンテンツを様々な形で味わえることは、後悔もありつつ嬉しいなと思う。
 
 
 
 
***
 
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2023-02-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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