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ついにネコにも出会い系サイトができた!?


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:田盛稚佳子(ライティング実践教室)
 
 
派遣社員である私にとって、この2月は困る! ヒジョーに困る!!
「2月22日はネコの日」
こんなポスターと共に、巷にはあらゆるネコグッズが溢れかえり、日々翻弄されまくっているからである。デパートや雑貨店にネコモチーフがあちこちに置いてあるのを、皆さんもご覧になっているのではないだろうか。
 
ネコを飼い始める以前から、グッズが目に入るほうではあった。
ただ当時は「うちでは飼えないし」という理由で、半ば諦めつつ癒しのために購入していた気がする。
ところが今はどうだ。ここ7年、毎朝ネコに起こされ、朝も夜も遊び、もうこれ以上触れ合えないというほど接しているにもかかわらず、グッズは減るどころか増える一方なのだ。
一体なぜだー!?
部屋に溢れかえるグッズの数々を眺めながら、私は二つのことに気づいた。
 
一つは、コロナ禍で始めた音声アプリ「クラブハウス」がきっかけだ。
あの時期、主にテレワークだった私が話す相手は家族か、ここで知り合った猫飼いさんばかりだった。その仲間うちで
「あの○○って店に、こんなネコグッズがあるらしい!」とか
「ちかちゃんちのネコに似ているグッズを見つけたの、見て見て~!」
と北は北海道から南は九州まで、全国各地に住む仲間がネコグッズ情報を毎日のように教えてくれるからであった。
そう言われたら、外出ついでに探すってもんですよ、奥様。
 
もう一つは、ネコの種類を覚えたがために、自分が飼っていない種類でもお気に入りのネコ種(私の場合は黒猫や茶白のネコ、またロシアンブルーなどグレーの短毛種)のグッズが目に入ると、一目散に売り場にすっ飛んで行き、愛でては思わずニンマリとしてしまう。
そして、見るだけでは満足できず、どうしても連れて帰りたくなる衝動に駆られる。そして、「レジへGO!」するパターンが増えたからである。
そりゃ、外出のたびに増えるってもんですよ、奥様。
 
でも、ネコ仲間は離れているからなかなか会えないし、もしお互いに何かあった時にすぐに駆けつけられないなと思っていた。そんな矢先に地元のテレビ番組を見ていると、思わず「むむっ!」と釘付けになる特集がされていた。
その名も「ニャッチング」とある。
えっ!? もしかして、ネコにもついに出会い系サイトが登場したの!? と半信半疑で番組を見てみた。いやいや、うっかり。私の早とちりだった。
「近所や、地域に信頼できる猫仲間を作りたい」というニンゲンの代表取締役が作った飼い主専用のサービスだったのである。代表取締役ネコ、が別にいるのがまたいい。
正式には、ソーシャルブリーディングサービスと言うらしく、初めて聞く単語とその特集を食い入るように見た。
東京などの都心部では、キャットシッターという「ネコのお世話ができる専門家」が多い。
長期出張や旅行で不在にする場合、ペットホテルは値段が高い。初めての人にはネコも興奮することがあるため、普段から慣れた方にお願いしたいのだそうだ。
私の友人も横浜でキャットシッターをしており、年末年始や休日が続く場合は、かなり依頼が多く、ネコのお世話に勤しんでいる。
 
しかし、九州の中では都会である福岡もプロのシッターにお目にかかることは少ない。そもそも、シッターがいるのか探したことすらない。
なぜなら私には同居家族もいるし、数日間、家を空けてどこかへ旅行するなんてことは、この7年していないからである。
昨今、日本では完全室内飼いを求められることが増え、どのお宅でネコを飼っているのかはご近所付き合いや、友人からの紹介でもないと全くわからない。
一方、犬を飼っている方は違う。
毎日決まったコースを散歩する中で挨拶を交わし、いつの間にかイヌ友さんができる。犬飼いさんとの決定的な違いはそこだ。
全国にはネコ友さんがいるが、もしご近所にできたらなんだか心強い気がする!!
そう思った私は、早速「ニャッチング」に登録することにした。
ネコの名前、写真、年齢、○○市(詳細までは出ない)、ワクチン接種の有無を登録した。
(婚活アプリに初登録する時のようで、少しだけドキドキしたのは、ここだけの話である)
 
すると「新入り」という案内文と共にうちのネコが表示された。
そして、「ご近所のネコが集まってるにゃ~」というカテゴリの中に、同じ市内に住んでいるネコちゃんたちがわらわらと20匹ほど集まってくるではないか! おお、たくさんいる!
さながら、夜のネコ集会のようである。
へぇ、こんなネコちゃんが近所にいるんだ。かわいい! 何かあったらお世話したいな。
登録制とはいえ、詳細な住所までは書かれておらず、個人情報を特定するまでには至らない。
もし、急用で短期間だけ預かってほしい際は、身分証明書を登録しておけば、プロのシッターでなくてもお世話を頼んだり、引き受けることも可能なのだという。
なんて画期的なシステムなんだ! と思った。
今後、高齢化社会が進み、自身の両親の介護も出てくるだろう。
また、自分がいつなんどき、病に倒れることがあるという可能性もゼロではない。
万が一のときに、こういったサービスが受けられるということを知っていれば、ペットホテルに預けなくても済む。しかも、わずかなお礼で飼い主同士がいい関係を築くきっかけができるかもしれないと思った。
 
福岡で生まれたこのサービスは、まだ認知度が低いが今後、全国展開していくことだろう。
ニンゲンの代表取締役が言っていた。
「全てのネコが、生まれてきて良かったと思える世界にしたい」
「家族のように、お互いが助け合える繋がりを作りたい」
その言葉に、私は思わずテレビの前で首がもげるほど頷いていた。ネコグッズを握りしめて。
 
 
 
 
***
 
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2023-02-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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