メディアグランプリ

見る物と読む物が作ったのは


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:ハシモト カオル(ライティング・ゼミ)

締め切り迫る23時。まだゼミの記事は中途半端な所で止まっていた。
先週は書いていなかったことを反省して、重い腰を上げたのが日曜の夕方だった。
すでに早い人は記事を上げている。他の人もこれから提出してから、既に上がっている記事に目を通しているかもしれない。
今日は記事を書かなくてもいいかな、の繰り返しであっという間に1週間は立ってしまう。明日やれば、なんで気持ちはいつになったらなくなるのだろうか。

記事を書くのは時間がかかる、それはこの4ヶ月で本当によくわかった。
私が2000字書こうとすると調子のいい時で15分200字と換算して一時間で800字。800字×2.5時間でようやく目標に達する計算になる。でも大体はそんなにうまくいくことはない。

第一、予定を立てたとしても、その通りに進んだ試しがないのが私だ。
それ程に書く予定を伸び伸びにしてしまうのは、自分が怠けているからだろうか。やはり向いていないからだろうか。
机に向かってもつい雑念が湧いてくる。そういえば、この間買って来た本積みっぱなしだったな、なんて本に向かってしまい、貴重な時間を潰すこともよくある。

それでも毎週どうにか書く必要に迫られて、他の書ける人に題材はどうしているか、書くときには何か参考にしているものはあるか、などと聞いたりした。
いくらいい方法を教えてもらった所で、やらなければ意味がないのはわかっている。
ひたすら記憶の底から、何か題材にできるもの、それに対する自分の考えや実際にどういう反応を取るかをひねり出す作業は修行そのものだった。
なのにまだキーボードと向き合っている。矛盾している。

最初から思っていた。自分はこんな文字数ばかり稼いだ中身の薄い文章を必死こいて書いて、一体何をしているんだと思っている。
バカではないか、間抜けで自分の頭にはふえるわかめちゃんでも入っているのか。
ちゃんとした内容の文章を書かないといけない。そう思うごとに手は止まった。

もう今日はやめよう。こんな文章を見せられた方も困る。
そう思って、他の人の記事を見た。書いてあることは仕事の事、家族の事、趣味の事、日常で起こった事を書いている人もいた。
何より皆明るい事だった。
多分他の人の日常も楽しく書けるような話題だけではないだろう。むしろ嫌な事ばかりで、実際起きてもいない事を記事のために脚色して出しているだけではないかとも邪推したくなる。

天狼院に来るきっかけになったのは川代さんの記事だった。
書いている事は女性の感覚から見た人間関係のドロドロに、自身の心の中の薄暗い部分についてだ。決して題材は明るいものではない。
なのに読んていく内に、どうしてそういった風に感じたのか謎が解けていく。
今まで常識と言われてきたことは、実は違っているのではないかと私に語りかけていた。
読み終わる頃にはさらっとした気持ちになっていた。なんだ、そんな感じでいいんだと、単語の一つ一つがそう言ってくれる文章だった。

自分にとっては天上人の様な人だ。店長の言葉を借りるならフォースマスターだ。押し付けがましくなく、ひとりよがりでない文章は、誰にとっても勇気を与えてくれる。でも書く技術以上に、やはり彼女にとって書く事が好きなのだと、どの記事を見ても感じる。

そんな彼女に憧れて、ここにきた人も少なくないだろう。いつか自分もそうなりたいという思いで自分も来ている。
そう思い返したときに、ふと思い出した。
ここに来てから、知り合いが増えた。今まで人と話さなかった人間が、他人にどうやったら書けるか話を聞きに行った。
講座前に風邪薬を飲んでいたら、ひょんなことから同じ趣味を持つ友達もできた。
何年も本を読むことから離れていたのに、今や本棚の天狼院の黒カバーは勢力を拡大し、1段丸々を占有している。
書店に寄っては、天狼院でオススメと紹介されていた本を立ち読みすることが、日課になりつつある。
自分で糖分取りすぎと記事に書いてから、甘いものを食べる回数は少なくなった。

そこまで思い出して、先ほどまで死にかけていた自分が薄れた。
あれだけ前進していない、と思っていたらよくわからない場所に、自分は来ていた。
どうしようもない大きな悩みのような、よくわからないものはなんだったのか。
振り回されていた考えに疲れて、いっそもっとバカになったのかもしれない。

今いろいろできないのは仕方ない。積み上げてきたものが違う。紙一枚の厚みは小さくても、まとめていけば自分を観察するための土台になってくれるかもしれない。

やり方を覚えるだけでは何もできない。なら何かにつけて自分に鳴らす必要がある。
「どうせ」私なんか、と言っても疲れるだけだ。
「どうせ」疲れるなら歩いて、行きたい所に向かって進んでいく。
先を行く人たちは遠くても、自分の歩みを止めなければたどり着ける気がする。
まだフォースの力は十分ではないが、ここにくる前よりは自分になにかを与えてくれた気がしている。
 

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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2016-11-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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