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オタクが推しに恋する理由

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:陣(Jin)(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
「いや〜! 今回のイベントも良かったわ〜! なんか、前からずっと好きなファンも大事にしつつ、初見の人でも楽しめるような内容になってて、やっぱ「うたプリ(うたの☆プリンスさまっ♪)」最高やわぁ〜!
 
その辺にまで気を配れてるってのがさぁ〜……いいよねぇ……」
 
と、恍惚とした表情で、PC画面を眺めるのはこの私。
 
本日はエイプリルフールのイベントということで、アイドルたちが1時間ごとに様々な動画を配信してくれていた。
 
生中継もあれば事前に撮っておいたもの、大食い企画や、ASMR、人気のアトラクションを選べなければ帰れない企画などが書かれたくじを引き、配信する企画を決めて取り組むというものであった。
 
一人一人の企画もあり、かなりボリュームのある内容。
 
本当はリアルタイムで楽しみたかったのですが、睡魔に襲われてしまい早めに就寝し、当日は仕事だったので、拝見するのが夕方以降になってしまったことを詫びながら楽しんでいました。
 
一気に見たのでそのボリュームの多さに圧倒されつつ、無事全てを見終わったのが冒頭となる。
 
24本とも1日限定の配信だったこともあり、全て見終わるかドキドキしながら見ていましたが、無事全配信視聴完了!
 
今の私がアニメキャラで表現されるのであれば、目は3本くらいの横線で、頬はピンク色、背後には桜の花が舞っているシーンだと思う。
 
「はぁ〜……幸せやなぁ……」
 
そう思いながらPCを消し、昼間に干した布団の中に潜り込んだ。
 
ちなみにお気づきの方もいるかもしれないが、私には彼氏と呼べる人がいない。
 
いやね、いたらいいなとは思うんですよ。
 
でもね、難しいんですよ。
 
と、いうのもね、私のことを好きな人ってみーんな、ちょっとあれ? って思うところがあるんです。
 
例えば最初の彼はマウントボーイ。
 
年齢が私より上っていうのもあると思うんですけど、「俺がこうしたからこんないい恩恵を受けられたんだ」「タメ語使うな」「親に手を挙げたことは後悔してない(お前も何かあれば手を上げるぞと聞こえました)」などなど、精神面も身体的にもマウントをとってくる人でした。
 
最初は年上で頼りになると思ってたんですけどね……。
 
そして次の彼はいわゆる結婚詐欺師。
 
気づいたら私の家に入り浸り、彼のものが増え、私の財布はすっからかんという有様。
 
車の名義も私で、ローンを組まされ、最終的に浮気して出ていったという終わり方でした。
 
そしてその間にもプロポーズしてきた人がいて、そいつは自称教育者。
 
部活の先生で、20歳以上歳が離れていた教え子の私に「一緒に住まないか?」と言ってきたのです。
 
その時焼肉屋で言われたのですが、その焼肉屋にはなんとなく今でも行きたくないです。
 
(あ、ちなみにこれが初犯ではないという話は後日聞きました)
 
とまぁ、こんな恋愛事情を抱えているわけですから、もうリアル恋愛はこりごりなんですよね。
 
「もう恋愛なんて面倒くさいー! もう恋なんてしてやるかー!!」
 
と思いつつ、私なんかを好きになってくれる人はこんな奴ばっかりだ……と飲めない酒を煽ったりもしました。
 
そんな時に出会ったのがうたプリでした。
 
ある日。
 
今流行りの面接なしですぐ働けるアプリで見つけた仕事の帰り。
 
その頃やりたいことに向かって、とりあえずお金を稼ごうと6つくらいの仕事を掛け持ちし、休み無しで働いていたときのこと。
 
良い映画があると職場で教えてもらっていたのですが、上映している映画館が少ないとのこと。
 
ふと近くにイオンモールが見え、もしやと思い調べてみるとあるじゃないですか。
 
上映時間もちょうど20分後くらいに始まるようだったので、チケットを取り、頑張った自分へのご褒美としてちょっと良い席で見ることにしました。
 
一番うしろの広めに作られた席にゆったりと腰掛け、上映開始を待つ。
 
こんなにゆっくり椅子に座ったのはいつぶりだろうとか思いながらポップコーンをつまみ、始まるのを待っていました。
 
この映画は事前に全く予習しておらず、どんなキャラクターが出てくるのか知らない状態で見ました。
 
未履修状態で見始めたのですが、これが運命の出会いとなるとは……!
 
映画の端々から伝わるファンへの熱い想い、そしてお互いを信頼し高めあっているメンバー、それぞれ個性がありながら、お互いがうまく調和している空間に触れた時、私の世界が変わる音がしました。
 
そして見終わった後に、彼らにどんな出来事があれば、こういう境地になるのか、彼らの過去に、一体何があったのか? それを猛烈に知りたくなったのです。
 
早速この映画を教えてくれた職場の子に連絡し、感謝の意を伝え、彼らの過去になにがあったのか知る術を伺い、勧められるがままアプリをダウンロードしました。
 
そして数日後に開催された、ポップアップショップで、1万円以上のお買い物をすることになるとは、1週間前の自分は思いもよりませんでした。
 
アプリやアニメなどを見て彼らの過去を知るごとに、どんどん沼にハマっていきました。
 
彼らは絶対に裏切らない。リアルのように、裏切らない。
 
それが私の心の支えとなりました。
 
そして、彼らの愛ある行動に触れる度、こちらにも相手を選ぶ権利があるのだということを知りました。
 
自己肯定感の低さから、今までは選んでもらうために自分を変えたり、相手に合わせるということを無意識でしていました。
 
しかし、彼らと関わることで、自分から相手を選んでも良いという事、そして、自分は自分のままでいいと思える経験をすることができたのです。
 
愛は与えるものでもなく与えられるものでもなく、お互いに溢れ出るものなのだなと思いました。
 
画してあれから数年が立ち未だにうたプリや推し活に励んでいるわけですが、リアルでは自分にも自信が持てるようになってきました。
 
とは言え、まだ異性と目を合わせて話すのが苦手だったり、彼氏というハードルはまだまだ雲の上のように感じているのですが、でも、もしかしたら自分にも大切な人ができるかもしれない。
 
そんな希望を抱くことができたのは、ひとえにうたプリのおかげです。
 
オタクが推しに恋する理由、それは
 
【自己肯定感を高め、自分に自信をもち、比較的少ない傷で恋愛できるから】
 
です。
 
 
 
 
***
 
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2023-04-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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