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鏡を見た時にせめて自分だけは可愛いと思える自分でいたい

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:川端彩香(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
疲れた顔してるなー、と思うことが最近増えた。
会社のトイレや、電車の窓に映った自分の顔を見ると、疲れているなと感じる。もっと言ってしまうと、正直ブスだなとも思う。
 
私の顔は、本当にそのへんにいそうな普通の顔だ。実の父親にも「めっちゃブスではないけど、めっちゃ可愛くもない」とお昼の素面の状態で言われたくらいだ。その話を父にすると、娘にそんなひどいことを言うわけないだろうと怒るのだが、事実である。まさか実の父親にそんなことを言われると思っていなかったので、その時は衝撃的すぎて笑いが止まらなかった。
でも、父の私に対する顔面評価は、私のものと相違はなかった。可もなく、不可もなく。最近よく使われる言葉でいうと「モブ」が適当かもしれない。産んでくれた両親、特に私の顔面に関してとやかく言ったことのない母には申し訳ないし、堂々と宣言することでは決してないのだが、私は普通の顔面の持ち主なのである。
 
そんな普通の顔面の私なのだが、ここ最近仕事三昧でとても疲れている。営業職なので移動も多い。車移動でも電車移動でも、ふと見た自分の顔にいつもビックリする。あれ、私こんなブスな顔していたのか……と。化粧が崩れてしまっているということもあるかもしれないが、それ以上に目つきがすごくどんよりとしているのだ。マスクもしているのに、目だけで「ああ、疲れてるんだな」とはっきりわかる顔をしている。
 
先にも書いたように、私は父公認の、普通の顔の持ち主である。それは自分でも認める。でもやっぱり、心のどこかに「少しでも可愛い自分でいたい」と思うところもあるのだ。万人が認める可愛い女子になれないことはわかっている。例えば橋本環奈や、石原さとみや、歳を重ねたとしても石田ゆり子になれないことは重々承知である。それでも、せめて自分だけは「私、可愛いじゃん」と思えるような顔でいたいのだ。そんな私になりたいのだ。
 
仕事の多忙さに負けて、日々くたびれた顔を晒している私だが、それなりに見た目には気を使っているつもりである。毎朝ちゃんと化粧はしている。そんなに濃い化粧は好きではないのでしていないが、イメコン診断で似合うとされた色やメイク方法で自分の顔面を作り上げている。
髪もこだわっていて、シャンプーやコンディショナーも美容師さんに相談して、自分の髪質に合うものに変えた。変えてからは美容院に頻繁に行かなくても髪質は絶好調である。
肌に関しても、ニキビができやすい肌質なので、奴らが出てくると皮膚科に駆け込んで薬や漢方を処方してもらい、被害を最小限に留めるようにしている。
 
それもこれも、自分が好きな見た目でいるための努力なのである。
決して絶世の美女ではない私は、地道な努力を積み重ねて、自分が好きになれる自分を作り上げていかねばならないのだ。
そうやって努力を重ねて、自分好みの顔を鏡で見たとき、ちょっと嬉しくなるのだ。電車に乗っているときに映る自分が良く見えたとき、それが例え仕事であっても、やる気が少しだけ上がるのだ。
 
見た目がすべてではない、ということはわかっているし、私自身もそう思っている。でも、それで自分の気分が上がるのならば、さらに自己肯定感も上がるのならば、自分の見た目を磨くことはとても大事だと思うのだ。
 
仕事の忙しさやストレスで疲れた顔をしていることが多い最近なので、この状況をどうにか打破したい。仕事で疲れ、気分転換も兼ねてトイレに行ったとき、手を洗うついでに目の前の鏡に映る自分を見てテンションが下がってしまうのはもう嫌だ。残業を終えて帰るとき、電車の窓に映る死んだ魚のような目をした自分を力なく見つめるのも嫌だ。
残業をなくしたり、ストレスをあまり溜めないようにするのが一番良いのだろうが、すぐに改善するのは諸々の事情で難しいので、やっぱり私は自分の機嫌を自分で取るしかない。手っ取り早いのは、やはり自分の顔をいかに可愛くするか、ということだ。
 
誰かに可愛いと思ってもらえれば嬉しいけれど、別に誰にも思ってもらわなくてもいい。「何それ、変な顔」と思われてもいい。誰にも可愛いと思われなくても、ふとしたときに見る自分の顔を見て、せめて自分だけは「お、私、可愛いやないか」と思える自分でいたいのだ。
 
 
 
 
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2023-04-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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