私の愛しのリンゴちゃん
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:との まきこ(ライティング・ゼミ)
弱ってきた先代が力尽きる前に……と次の相棒を探しに行って出会ったのが、リンゴちゃん、あなたでした。
次の相棒候補にはいくつかランクがあって、リンゴちゃん、あなたはほかの候補より五万円近く高かったわ。普段、スーパーで値引きシールが貼られるのを待ち構えている私にとって、この差は大きかった。でも、あなたのその画面の美しさに圧倒されて選んだの。これなら私の下手くそな写真も、自己満足にひたれるくらいのレベルにはなるかしらなんて、思いながら。
あなたとはまだ二年半の付き合いだけど、私にとってかけがえの存在になった。なんだか急にそう思ってね、ちょっとあなたに声をかけてみたくなったの。これからはあなたのことをリンゴちゃんって呼ぶことにしたわ。ひねりのない名前でごめんなさいね。
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「リンゴちゃん」とは私が愛用しているMacBook Proのことです。
どこに行くにもこのリンゴちゃんと一緒という生活が、二ヶ月前に始まりました。受講中の天狼院書店ライティング・ゼミの課題を書くためです。書きたいと思ったときにいつでも書けるように持ち歩いているのです。
はりきって毎日別のテーマで書いていたこともありますし、リンゴちゃんをリュックサックから一度も出さない日もありました。
ライティング・ゼミには課題があり、週に一回、2000字程度の文章を書いて提出します。12月からは、ライティング・ゼミの上位ゼミであるプロフェッショナル・ゼミも並行して受講することにしたので、週にもう一本、5000字の文章を書くという課題がプラスとなりました。
課題の提出は任意ですが、払ったお金の分を少しでも回収したいがめつい私は、こうした課題はわりとまじめにやるほうです。まじめだけで終わってしまうことも多いのですが……。
そんなこんなで、いつもリンゴちゃんと一緒にいるようになり、カフェで文章を書くことが習慣になりました。
やはりMacBookといえばスタバです。スタバでMacBookを使っていると、意味もなくどや顔になってしまう自分が我ながら不思議です。実際は、仕事をしているわけではなく、ゼミの課題を黙々とやっているだけなのですけどね。
かたや、ドトールやベローチェでMacBookを広げるのはやや恥ずかしい。そもそもドトール、ベローチェでパソコンを使う人はそれほど多くないですし、いたとしても、Asusあたりで態度も控えめに仕事なさっているかたが多いように思います。そんなところでは、スタバからはじき出されたMacBookユーザーと思われているような気がして、居心地が悪くてならないのです。
このリンゴちゃんは、あと何年活躍してくれるのだろう。ときどき、そんなことを思います。
こうやって毎日酷使していますが、来年はまだ大丈夫でしょう。東京オリンピックが開催されるころはどうかしら。そんなどうでもいい先のことを考えていると、ふと未来の自分の姿も浮かび上がってきます。
私はこの先ずっと、スタバでリンゴちゃんに向き合っているのでしょうか。いえ、来年どころかゼミが終わる三ヶ月先はどうなっているでしょう。
今はリンゴちゃんに向き合う機会を与えられています。ある意味幸せなことです。しかし、ゼミが終われば、その機会は自ら作り出さなければなりません。つまり、仕事とするのかどうかということです。
私には明確な目標がまだありません。ゼミに参加している理由すら、いまだによく分かりません。
私はいつもこうなのです。他人には明確性を求めるくせに、自分のこととなると、ぼんやりと分からなくなってしまうのです。
「理由なんかなくてもいいじゃない。ただやってみたいというのが理由じゃだめなの?」と自分を正当化してしまいます。
明確な目標がないままインプットをし、与えられた課題は地道にこなしながらも、自分のものになっているものが何もないのは、目標がなかったからかもしれません。いえ、ないのではなくて、わざと明確にしないでいるのです。はっきりさせるのが私は怖い。だから、どっちに転んでもいいようにあやふやにしておくのです。どっちに転んでも、とはいえ、ゴールがないままでは「インプットした。以上!」の側に転ぶのがオチです。
「弟が勝手にオーディションに応募しちゃってぇ」とデビューのいきさつを話すアイドルがよくいましたが、私はそれに似たようなことを待っているのかもしれません。
流れにまかせていたらいつの間にか成功してた、などという話もよく聞きますが、自分もそういう展開で何かになれると思っていたのです。毎日まじめに生きて、そこそこ努力していればそのうちなんとかなるだろうという希望にすがり、それを拠り所にすることで希望をもてていたのです。
んなわけないんです。
よほどかわいければ弟がオーディションに応募してくれるかもしれません。能力を眠らせておくのはもったいないと思わせるほどの人物であれば、いつの間にか運んでもらえるかもしれません。
でも、私のような凡人は誰もそんなことしてくれないわけです。いつ現れるか分からない船を延々と待っていてはいけないのです。自分で行きたいところに行かなければならないのです。
あーあ。ここではっきりさせてしまいましょうか。宣言してしまいましょうか。
私は書くことでお金を稼ぐ。
はあぁ。言ってしまいましたよ。何をどうしていいかぜんぜん分かりません。行きたいところへの行きかたを探すところからスタートです。
何はともあれ、私の商売道具、もとい、愛するリンゴちゃんには、末永く元気でいていただかなくてはなりません。
ということで! これからもどうかおつきあいよろしくね、リンゴちゃん!
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