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プロフェッショナル・ゼミ

深夜に秘書と鬼ごっこ@銀座《プロフェッショナル・ゼミ》


*この記事は、「ライティング・ゼミ プロフェッショナル」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:新場 羊(プロフェッショナル・ゼミ)

「お前、もう行くのか?」
エレベーターを待っていると同期が声をかけてきた。
「おう。今、社員証を総務部に返してきたところ」
「そうか、次の会社でもがんばれよ」
「ありがとな」
そういって前の会社のビルを出たのが先週の金曜日。僕は新卒から3年働いたコンピューターエンジニアの仕事を辞めた。数日の休みをはさんで12月からは新しい会社に勤め始める。入社初日の朝、僕は緊張して企画部の部屋の扉を開いた。
―――女性が……多い。
はじめに思ったことはこれだった。前職は20人いたら20人が男性。50人いて1人くらい女性という男子校みたいな職場だった。それにひきかえ、新しい職場は7割くらいが女性。オフィスの中には黄色やピンクの服の人がいて雰囲気が全くちがう。今思えば当たり前だけれど、それまでの僕はオフィスで紺とグレーのスーツしか見たことがなかった。それもパリッとしたスーツではなくて、作業着のようにしわくちゃになったスーツだ。

これは、同じようにやってたら上手くいかないぞ。前とは違う雰囲気にのみこまれないよう、思わず体に力が入った。新しい会社は日用品のメーカーで、第2新卒で採用してもらい企画部門に配属された。なんでも、これからいろいろな物がインターネットでつながるから、ITに詳しい人材がひとり欲しいという役員の意向があったらしい。でも、僕は大学もIT関連で「企画」なんて仕事はやったことがない。失敗せずに仕事ができるだろうか。それどころか、周囲の人たちと話すらあわなかったらどうしよう。なんとかなるだろうと楽観視していた自分はどこへやら。いっきに不安が頭の中で渦巻いた。

「どうしたの?」
そよ風のような女性の声が聞こえた。扉を入ったところで固まっている僕を心配して、ひとりの女性が声をかけてくれたのだ。
「えっと、今日から入社して配属になりました。新場です」
「あー、あなたがそうなのね。先月からどんな子が来るのか、みんな噂してたわよ」
そういって彼女は微笑むと、席はこっち、といって僕を案内してくれた。年は僕より5つくらい上だろうか。落ち着いていて物腰のやわらかな女性だった。
「私は『なるみ』っていいます。なにか困ったら声かけてね」
彼女は首からかけた社員カードをちらっと僕に見せてくれた。カードには「鳴海ほのか」という名前とその横にちょっと緊張した顔写真がある。鳴海さんは、じゃあねと言うと振り返って自席に帰っていった。後ろ姿はモデルのようで脚もすらっとしている。僕は黒いストッキングに、つい目がいってしまっている自分に気づき、あわてて視線を机に戻した。
こんな素敵な人が職場にいるなんて・・・・・・。同じ仕事をする場でも、こんなに違うのかと驚いた。けれど、その時の僕は、そんな彼女が僕に「ごめんね」とあやまる朝が来るなんて、予想だにしていなかった。

入社して2週間はあっという間にすぎた。その間、鳴海さんと一緒に仕事をすることは一度もなかった。というのも、鳴海さんは役員秘書の仕事をしていて、たまたま席は近いもののチームは別だった。
僕はというと、新しい仕事は覚えることばかりで余裕なんて微塵もなかった。上司は人望がある人だったけれど、納期や品質にはうるさかった。第一印象で使えないやつだと思われたおしまいだ。先輩が小言をもらっているのを見ながら、僕も失敗できないぞと精一杯できることをした。

そうやって仕事をしていると夕方3時くらいには毎日疲れ切っている。緊張のせいか背中の筋肉も固まっていて体を重く感じた。前の職場だったら背もたれにのけぞりながら顔を上にあげて「ああああ~~~~」なんて声を出していたけど、ここではできない。そのかわり僕はコンビニにお菓子を買いに行くというリフレッシュ方法を編み出していた。職場はオフィスビルの12階でエレベーターの待ち時間も長い。コンビニに行くと往復15分くらいかかるけれど、息抜きにはちょうどよかった。

コンビニに出かける時、いつも鳴海さんの席の隣を通った。パソコンに向かっている時もあったし、電話をしている時もあった。ただ、いつ見ても鳴海さんの口元は微笑んでいて、あたたかい空気がいつも彼女を包んでいるみたいだった。鳴海さんはなぜか親しい人から「ヒョウちゃん」というあだ名で呼ばれていたけれど、ヒョウというよりネコに近いんじゃないかなと思う。頭の中で、縁側で日向ぼっこしているネコを想像する。僕は隣に座って猫の茶色の毛をなでてやった。餌の小魚をあげるとネコは「にゃあ」と鳴いてうれしそうな顔をする。

そんな妄想をしていたら、鳴海さんもお菓子が食べたいんじゃないかな?ふとそう思った。鳴海さんは秘書なので、役員の人からいつ呼ばれてもいいように席からあまり動かない。きっとコンビニに行きたくてもいけない時が多いんじゃないだろうか。何か欲しいものがないか、声をかけてみようか。僕はコンビ二に行くため席を立って鳴海さんの方に歩いていった。でも、声をかけて「いらないわ」と断られるのはちょっと怖い。それに、鳴海さんが気を使って、いらないものを僕に頼んだりするかもしれない。そう思って、僕は毎日鳴海さんをちらっと見ながら横を通り過ぎ、コンビニへと通った。

仕事にもなれてきた年末の金曜日。企画部の忘年会が開かれた。参加者一覧を見せてもらうと、どうやら鳴海さんもいるらしい。今日こそ、たくさんお話しよう、僕は気合を入れてメガネの曇りを拭いた。
一次会には企画部のほぼ全員30人くらいが参加した。新人の僕はビールをついだり、先輩に絡まれたりで鳴海さんには全然近づけない。そうこうしているうちに二次会はカラオケに行くことになった。人数は20人くらいに減ったけれど、鳴海さんもついてきている。僕はトイレに寄ってから遅れてカラオケルームに入った。

鳴海さんの横に座るぞと決意して、僕は緊張してカラオケルームの扉を開いた。
―――えっ、どういうこと!?
そこには、舞台でピンクレディーをノリノリで熱唱する鳴海さんがいた。黒いストッキングの長い脚を上げて楽しそうに踊っている。
「新場くん、ドア閉めてよ」
同じチームの先輩である美紀さんが、呆然としている僕に声をかけてきた。よろよろと美紀さんの隣に座る。
「あの子ねぇ。オフィスではおしとやかなんだけど、飲むと変わるんだよね。キャラクターが豹変するから『ヒョウちゃん』って呼んでるの」
美紀さんはそう言ってビールを飲んだ。
「そう・・・・・・なんですか・・・・・・」
「あれ?もしかしてショック受けてるの?さては新場くん、鳴海に気があるの?」
美紀さんは、にたっと笑って立ち上がると、最後の決めポーズをしている鳴海さんを近くに呼んだ。
「どうしたの~?」
顔を真っ赤にした鳴海さんが近づいてきた。美紀さんはさっと僕との間を空けて、真ん中に鳴海さんを座らせた。狭いスペースだったので鳴海さんの脚が僕の脚にあたった。ふとももの感触は猫のようにやわらかかった。
「なんかね。新場くんが、鳴海と話したいんだって」
美紀さんがビールを飲みながら言った。鳴海さんが、「そうなの~?」と言って僕の方を見る。鳴海さんの後ろでは、美紀さんが僕に目配せをしてきた。
「ああ、えっと。歌好きなんですね?」
僕はあわてて当たり障りのないことを尋ねると、鳴海さんはじっと僕の顔を見てきた。鳴海さんの顔は息がかかるくらい近い。瞳は酔っぱらっているせいか潤んでいる。ここで目を閉じられたらセクハラ覚悟でキスをしてしまいそうだ。僕はごくりとつばを飲み込んだ。
「新場くん~、そんな真面目な顔して飲みが足りないぞ~」
鳴海さんはジョッキを持つとぐいぐいとビールを喉に流し込んだ。
「ほら~、新場くんもどうぞ~」
そうやって、僕はすすめられたビールを飲んだ。その後、日本酒だ、焼酎だと飲み続けた。昼のおしとやかな鳴海さんも好きだけど、酔っ払いの鳴海さんも文句なくかわいい。こんな近くにいられて最高に幸せだった。この記録は、数年破られないだろう。

カラオケの曲にバラードが多くなってきた頃、鳴海さんは大きな欠伸をすると「もう眠たい」といって僕に寄りかかってきた。えっ、どうしよう、と思ったのもつかの間、鳴海さんはそのままするすると頭を僕の膝の上において眠り始めた。鳴海さんの栗色の髪が間近に見える。ヒョウでもネコでもなんでもいい。手が自然と髪の毛を撫でようと動いた。
「新場君もすみにおけないわねぇ」
美紀さんがこちらを楽しそうに見ている。僕は動きかけた手をとめた。危ない、危ない。こちらから触るのはまずいだろ。そんな葛藤をしながらも、膝の感触に思わず顔がにやけてしまう。僕の幸せの最高記録は毎分ごとに更新された。

カラオケは深夜2時まで続きお開きとなった。最後まで残っているのは10人くらいだった。僕は鳴海さんを起こす。彼女は「もうカラオケ終わりなの~?」と言いながら目をこすり、コートを羽織った。
お店を出ると年末の冷たい風が頬にあたった。美紀さんが手際よくタクシーを1台止めた。
「鳴海が酔っ払いだし先に帰った方がいいね。ほらタクシー乗って」
美紀さんに声をかけられると鳴海さんは突然じっと周りを見渡してこう言った。

「やだ」

「えっ、なんで?」
美紀さんが面食らって尋ねる。
「だって、みんな私だけおいて、次のお店、行こうとしてるんでしょ」
鳴海さんはちょっと頬をふくらませて怒っていた。
「そんなことないって。鳴海がタクシー乗ったら次のタクシー乗って帰るから」
美紀さんがあきれている。
「また、そんなこと言って。私が酔っぱらってるから、めんどくさいんでしょ。分かってるんだからね」
美紀さんは、もうお手上げというリアクションをして僕の方を見た。これは、なかなかやっかいな酔っ払いですね。僕は心の中で美紀さんと会話をした。
「あっ、新場くんまで、私がめんどくさいと思ったでしょ。もういいよ。ひとりで帰る!」
鳴海さんは回れ右するといきなり走り出した。ひとりにさせるのはまずい。僕は反射的に鳴海さんを追いかけた。
「新場くん!鳴海を絶対タクシーに乗せて!」
後ろから美紀さんの声が聞こえた。

鳴海さんに走って近寄ると、鳴海さんはスピードを上げた。ヒョウほど速くはなかったけれどかなり速い。
「追って来ないで!私はひとりで帰れるんだから」
鳴海さんが前を見たまま声をあげる。僕もスピードをあげて1歩後ろをおいかけた。
「どうやって帰るつもりですか?」
前を走る鳴海さんに向かって叫ぶ。
「ジェイ、アール!」
「鳴海さんもう2時過ぎてますよ、電車ないです!」
「いいの!帰れるの!」
周りを見るといつの間にか銀座通りに出て三越の近くまで来ていた。銀座とはいえ2時をすぎるとほとんど人がいない。鳴海さんのハイヒールがコンクリートをたたく音がリズミカルに周囲に響いた。いったい僕は何をしてるんだ、と思い始めたころ、鳴海さんがペースダウンしてその場にへたりこんだ。酔っ払いの鬼ごっこはそんなに長くは続かない。
「ねぇ、鳴海さん。タクシーで帰りましょ。ほら、もうみんないないですよ」
そう言われて鳴海さんは周囲を見渡した。
「うーん……。そうだなぁ。じゃあ、帰ろうかなぁ」
さっきまでのこだわりは何だったのか。鳴海さんはあっさりと提案を受け入れた。僕はタクシーを呼び止めて鳴海さんを乗せる。鳴海さんはタクシーに乗るとすぐに眠ってしまった。これで、なんとかなるだろ。僕が一息つくと運転手が声をかけてきた。
「あれ?お兄さんは乗らないの?酔っ払いひとりだけ乗せるのは嫌なんだよねぇ。住所忘れちゃったり、お金持ってなかったりするし」
どうしよう。別のタクシーに乗ろうにも鳴海さんはぐっすり眠っていて動かなさそうだ。確か、鳴海さんの家は練馬方面で僕と同じ方向。僕は仕方なくタクシーに同乗することにした。

タクシーの中で美紀さんに電話をし鳴海さんの住所を聞くと、僕の家とはタクシーで3000円くらいの距離だった。タクシーに乗っている間、鳴海さんはずっと眠っていた。先ほどの騒ぎが嘘のように、やすらいだ寝顔だ。唇はすうすうとかわいい寝息を立てていた。
タクシーが鳴海さんのマンションにつくと僕は鳴海さんを起こして車外に連れ出した。鳴海さんは走ったせいで酔いがまわったのか、ひとりで歩けない状態になっていた。
「鳴海さん、大丈夫ですか?」
「うん。ごめんね。部屋の前まで連れてってもらっていい?」
僕は肩をかすと鳴海さんの顔が僕の顔のすぐ右下にきた。鳴海さんの体温がコートを超えて体に伝わってくるような気がした。
「分かりました。何号室ですか?」
「403だよ」
鳴海さんが部屋番号を告げる声はどこか恥ずかしそうだった。

僕らは一歩ずつゆっくり鳴海さんの部屋に近づいていった。エレベータにのり403号室の前まで来た。
「ここですね。鍵ありますか?」
鳴海さんはバッグの中の鍵を探した。
「あれ、持ってない」
「まさか、カラオケルームに忘れてきたんですか?」
これは、もしかすると僕の家に連れて帰るという流れかもしれない。鍵をなくしてしまったんだ、仕方ない。誰にもやましいことはない。というか、千載一遇のチャンスだ。うちに来たところで何かある訳でもないし、とりあえずうちに来るところまで誘ってみよう。僕は鳴海さんを家に連れて帰る決心をして、こぶしを握った。
「ああ、大丈夫、だんながいるから。開けてもらう」
えっ……。そんなの聞いてない。僕は行き所を失った握りこぶしをじっと見た。だから、タクシーで美紀さんに電話した時、なにも言ってこなかったのか。美紀さん知ってて僕をからかってたな……。
消沈した僕のことには全く気づかず、鳴海さんはどんどんと扉をたたいた。
「ごめ~ん。帰ったよ~。開けて~。鍵なくしたの~」
深夜3時のマンションに鳴海さんの声が響く。しばらく待っても扉が開く気配がなかった。
「寝てるのかな?」
鳴海さんはさらにどんどんと扉をたたく。そして、何かに気づいて扉に耳を当てた。
「どうしたんですか?」
「しっ!」
鳴海さんは唇に人差し指をあてて、静かにするように指示をした。
「中から女の声がする」
「それは気のせいじゃないですか?」
「違う。どうしよう、とかふたりで相談してる。きっと忘年会が朝までだと思って女を連れ込んだのよ」
そういうと鳴海さんはさらに激しく扉をたたき、終いにはハイヒールでドアを蹴った。僕がとめよう手をだそうとしたら急にしゃがみこんでしまった。いきなり激しく動いたせいだろう。鳴海さんを起こそうと手をとると、その指先はとても冷たかった。、
「鳴海さん、ここは寒いですし一旦ファミレス行きましょう。あそこに見えますし」
泣き始めた鳴海さんを僕は無理やりファミレスに連れていった。
ソファに座ると鳴海さんは「なんでなの~」と愚痴りながら、また眠ってしまった。閉じた瞳の端からは、涙がこぼれて顔をつたっていた。こんなにかわいい人がいるのに浮気するなんて、だんなはどんな奴なんだ。怒りがふつふつと湧いてくる。

その時、鳴海さんの携帯電話が鳴った。発信元は鳴海弘となっている。おそらく鳴海さんのだんなだ。僕は酔いと怒りに任せて携帯電話をとった。
「もしもし」
「もしもし、妻の携帯にかけたつもりなんですが、あなたはどなたですか?」
「同僚の新場と申します」
「そうですか。帰りが遅いので気になって電話をしたんです。まだ飲み会中でしょうか」
こいつは何をとぼけたことを言ってるんだ。
「飲み会は終わってあなたのマンションの前のファミレスにいます。あなたのせいで鳴海さんは家に入れないんでしょう」
「僕のせい?どういうことですか?」
ここまできて、しらばっくれる必要があるんだろうか。
「何を言ってるんですか。さっきもドアを何度も叩いたのに開けてくれなかったじゃないですか!」
電話の向こうで長い沈黙があった。どんな言い訳をしてきても鳴海さんのために負ける訳にはいかない。僕は今晩二度目の握りこぶしをつくった。
「それは……もしかして、さっきまで下から聞こえてきてた音ですか?」
「えっ!?」
「うちは503号室ですけど、ちゃんと503に来ましたか?妻は前のマンションで403に住んでいたから、以前、間違えて403に行ったことがあるんですよ」
今度は僕が黙る番だった。もう早く帰って眠りたい。テーブルの上では鳴海さんがすやすやと寝息をたてていた。

翌週の月曜日の朝、僕は鳴海さんから平謝りされた。結局、あの日はだんなさんにファミレスまで迎えに来てもらって鳴海さんは帰宅した。鳴海さんは翌日事情を聞いて愕然とし、すぐ僕に謝罪の電話をしてくれた。
「本当に、ごめんね」
鳴海さんは両手を顔の前であわせた。先週まで完璧できれいなお姉さまだったけれど、今はもう違う。大変な目にはあったけれど、両手をあわせる鳴海さんもかわいいなぁと思ってしまった。失態続きの鳴海さんに対して、僕は嫌うどころかむしろ親しみが湧いていた。
それに引きかえ、この1ヶ月の僕はどうだっただろうか。僕は失敗して嫌われないようにしなければ、という一心だった。失敗するのも悪くないのかもしれない。もうちょっとのびのびやってみるか。僕は両手をあげて体を思いっきり伸ばした。それまで縮こまっていた体がぼぐれて、なんでもできそうな気分になった。

午後3時。習慣でコンビニに行こうと席をたった。ただ、体は軽くいつもほど疲れてはいない。今日も鳴海さんの席の横を通る。
「コンビニ行きますけど、何か買ってきましょうか?」
僕が声をかけると鳴海さんは笑顔で振り向いた。

***
この記事は、「ライティング・ゼミ プロフェッショナル」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

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