冷凍パッツァのカルボナァラと暴食の悪魔~天狼院書店編~
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:たくみ
私はお腹がすいていた。
腹がキュウキュウ切なく鳴いている。そして私は実際切ない。
今私が居るのは、「天狼院書店」。書店でありながら、プロのライターである三浦店主による、プロ直々のライティングにおける秘法を習える「ライティング講座」や、小説家養成ゼミ、または劇団、そして写真技術を学ぶフォト部なんてものがある、一風変わった書店だ。12月23日には東京でスタジオができる。もはや書店でなくなってきている。
そんな一風変わった書店の、「ライティング講座」に私は通っている。いずれは小説家養成ゼミにも行きたいし、劇団にも参加してみたい。来年が楽しみだ。
今日も第6回になる講義のために書店にやってきたのだが、休憩時間、お腹がキュウキュウ鳴った。そして冒頭に至る。
いや、ココ天狼院書店に来るまでに、私はカルボナーラを食べたハズだ。
カルボナーラ。コスモスでお母さんが買ってきてくれたおよそ300円前後の冷凍カルボナーラ(器付き)。この→(器付き)というのが重要だ。こういった冷凍パスタは、外袋を外すと中に薄い透明のビニールに包まれた状態で凍っているパスタがそのままの状態で入っている。そして自分が持っている皿に乗せてから、電子レンジでチンするようになっている。それが(器付き)。この価値がお解りいただけるだろうか。外で、例えばバイト先にそのまま持って行っても、そこに電子レンジがあればチンして食べれるのだ。わざわざコンビニに出向くまでもなく、またコンビニのパスタよりも100円~200円ほど安く済ませることができる。もし朝、弁当を津詰める暇が無くても、安心だ。この(器付き)の存在を、バイト先の先輩から教えてもらったのだが、その先輩いわく、まだコスモスでしかその存在を見つけていないらしい。
冷凍だからと甘く見ないでいただきたい。今時の冷凍パスタは凄いんだぞ。チンするだけで本格的、熱々でクリーミーなソースが絡んだカルボナーラを食べることができるのだ。その美味さはそこらのファミレスと並ぶ。いや、私の下がバカなだけかも知らんけど。
ファミレスのパスタの地位が危ぶまれるほどの冷凍パスタ。ファミレスのパスタが冷凍なんじゃないかと疑惑が出てきてしまう冷凍パスタ。もしファミレス勤務の方がいれば教えてほし……いややっぱりいいや。この世には知らないほうが幸せなこともある。
さてその冷凍パスタ。私は食べてきた。量にして350gだっただろうか? ボリュームたっぷりと書かれていたから、量的には大丈夫なハズなのだが……いやはや、消化が早いらしい。困ったもんだぜ。
フォークにグルグル巻いてパクッと食べるだけだから、食事に15分、いや10分とかからなかった。食べるのが早ければ、消化も早いらしい。また1つ、世の理に気づいてしまった。そのことに少しの切なさと、寂しさが生まれてくる。謎があるから物事は楽しいのだ。それと同じことだ。「たくみさんって、不思議系と思ってたけど、その思考回路を聞くと面白くなくなるね」と言われたことと同じことだ。いや別にソレとコレとはまったく大事なことではないけど。なお、私にそのような悲しい事を言ってきた先輩は悪気はない。冷凍パスタ(器付き)教えてくれてありがとうございました。
新たに発見してしまった世の理を抱きしめながら、カウンターに向かう。天狼院書店は、書店ながらに喫茶店もしており、本を読みながらコーヒーを飲むことができる。その本が気に入ったらそのままお買い上げ。ついでにコタツもある。コタツのある本屋ということでテレビにも取り上げられたこともあるらしい。コタツに入って読書はいいもんだ。さすがに猫は居ない。
私は天狼院書店で、過去2回ほど食べ物を食べたことがある。ホットドックとワッフル。美味しかった。いやいや、別に食べようと思ってカウンター覗いたわけじゃないけど……メニューのホットドック見て空腹をまぎらわそうとしてるだけだし。
あ、でもお腹空いたなぁ……。
私は食いしん坊だ。実は食いしん坊だ。パーティー系に参加すればまず食事にありつきたいし、居酒屋で数人と飲んでるときも飲むより食うに重きを置く。そんな私の腹は、愛も変わらずキュウキュウと鳴いていた。
だが私は食べてしまった。食べてしまったのだ……夕食に家出冷凍パスタを食べてしまったのだ。例え食いしん坊でも、夕食を食べた後、夜も遅くなってきた時間になにかしら食べるのはちょっと戸惑う……。最近そこら辺の自制心はゆるくなっていたとはいえ、節約のためにも……家にたしかカップ麺あったし……。
内なる葛藤に苦しむ、敵は食欲。暴食の悪魔。
理論的には、ここで食べるより、我慢、もしくは家に帰ってから食べるのが正しい。今この場で食べたとしても、キュウキュウ鳴く腹が落ち着くだけで他にいいことが1つも無い。
だけど食べたい。それが暴食。
欲が、理論を押し返す……!! ああ、いけない、たくみ、冷静になれ!! 食いしん坊の道を突き進んだ先にあるのは、マミーのギルティ・ウエスト(和訳:罪のお腹)しかないのよ!!
わ、私は……私は……ッ!!
私は食べなかった。己の欲に勝ったのではない。
休憩時間が終わりを告げたのだ。
次回:VSカップ麺!! 欲との戦いは終わらない!!
お楽しみに~(続かない)
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