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何もしないことは座して死を待つこと


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:上山竜太(ライティング・ゼミ10月コース)
 
 
「そんなこと私にはできませんよ」
少し難しいがことがあるとそのようなことを言う人は多い。しかし、多くの人はそもそもやってすらいない、やろうとしていないのにそのようなことを言う人がいる。さて、やろうとすらしていないことについて、なぜ自分にはできないと言ってしまうのであろうか。あなたも口癖みたいに言ってしまっていませんか? 何もせず死を待ちますか?
 
かつては自分もそうだった。勉強も運動も得意なわけでもないと思っていたし、何をやっても長続きしない。少しでも難しいことがあれば「自分には無理だ」と思ってしまうタイプの子供であった。
 
「勉強は頭のいい人がするもの」
というように子供の頃から聞いていた気がする。田舎の生まれであり、親戚にはいわゆる有名大学どころか、大学に進学した人も多くない環境であった。親戚は皆、手に職を持った立派な人ばかりなのだが、いわゆる学校の勉強は得意でないタイプの人が多かった。
そのため「勉強は頭のいい人がするもの、大学に行くのは別の世界の人間」という刷り込みが子供の頃からあった。自分もその考えに嵌ってしまっており、自主的な勉強などもってのほか、宿題すら手を抜きまくる子供になってしまっていた。
 
「将来的にいい大学に行きたい」などという発想はこれまでなかった。高校を選ぶにあたっても偏差値等には全く興味がなく、わざわざ高校に行ってまで勉強したい等とも思わず、とりあえず家の近くの誰でも入れる工業高校へ進学した。紛れもなく偏差値だけでいうと底辺層ではある。このような環境には自分のような勉強キライは多いわけだが、「勉強ができない」というより、様々な理由で「勉強をやってこなかっただけ」という人間も一定数いたように思う。
 
そんな中、高校2年生の途中までは遊び惚けており、勉強への意欲などさらに低下し続けた。将来のことなど何も考えていなかった。ある日担任から家に電話があり、成績が低下し続けていること、おふざけが過ぎたことが親に伝わった。もちろん怒られた。
 
しかし、どういうわけかそこで自分にスイッチが入った。今思っても本当になぜそこでスイッチが入ったのかよくわからない。そこからふと、大学に行って勉強したいと思うようになった。勉強したいのはIT。情報系の学部のある大学のことを調べ、入試制度について調べた。
 
工業高校なので、普通科と違って一般入試の出題範囲についてはすべてを授業で扱わない。大学や学科、試験によって出題範囲は変わるのだが、少ないところで出題範囲の半分を、多いところでは出題範囲の2/3を高校では教わらないため、自分で学習する必要があった。その上、これまで遊び惚けていた結果、すでに習った範囲でさえ、初見に近いレベルで復習をする必要があった。入試まで半年、制限はある。
いや、実は習った範囲だけが出題範囲の大学もあるにはあった。理系の大学であり、出身高校からもそこに進学する人は多かった。しかし、地理的に通うには現実的ではない上、自分の思い描くような学びは得られないのではないかと考えていた。
 
入試の出題範囲、学べること、地理的なことを考え、ようやく1つの大学・学科が決まり、目指していくこととなった。しかし、両親も担任の先生も、どうせ無理だろうと思っていたようだ。そりゃ客観的に見たらそう思うよなと、自分でも思う。
 
入試までは約半年、そこからは食べる・寝る・トイレ・お風呂以外はすべて受験勉強というような生活になった。
その結果、無事に第一志望の大学に合格した。といっても偏差値50前後の大学である。偏差値50ということは世代のちょうどど真ん中近辺に位置するわけである。何もすごいことを成し遂げたわけでもなく、底辺から真ん中に戻った、だけの話である。
たった半年の勉強で底辺のような偏差値から、ど真ん中には持っていけるものである。ちなみに、担任の先生に合格を報告したときの第一声は「嘘やろ……?」だった。担任が、である。
 
大学に入って、高校時代とは打って変わり心を入れ替えてひたすら勉強をした、というわけではなく、やはり遊び惚けていた。しかし、今度は卒業後のことは考えており、就職先はIT業界一本、そのためにどの時点で何をやるかは考えていた。その結果、在学中にIT関係の難関資格試験に合格し、東大・京大をはじめ国公立や難関大学出身者がゴロゴロいるIT業界のトップ企業にも就職ができた。やはり大学には「うちの大学からその会社は無理やって」と平気で言い、選考への応募すらしないような同級生がゴロゴロしていたが、自分の場合やってみたら内定をもらえた。結局、やってみないことにはどうしようもないのだ。
 
その後も難関と言われる資格試験にも合格し、今はITとその資格の両方で生活している。高校時代までの自分からすると信じられないようなキャリアを重ねているのだが、これもやっぱり無理だと思われてもやり続けたからに他ならない。こんなことを書いてしまうと「あなたとは頭のデキが違うんです」と思われがちであるが違う、同じくらい勉強すれば誰でもできるのだ。どれもこれも短時間の勉強で合格したわけではないし、合格者の平均的な勉強時間と自分の勉強時間は同じくらいだと思う。
 
このような人生を歩んできた結果、何もしていないのに「私にはできない」と言う人は、何をもって判断したのかなと思う。もちろん、がんばった結果「できない」と思うことだってあるだろう。でもそれは行動を起こした結果である。逆に「やってみたら実は簡単でした」ということだってあるのだ。やらないことにはすべての可能性を閉ざしてしまう。何もしないことは、ゆるやかに停滞し、死へ向かっている。
 
言い訳はせず、まずはやってみよう。やってみない限り、自分に向き・不向きなんてわからない。自分はこれからも、何事もわからないうちに諦めるようなことはやめようと思う。
 
 
 
 
***
 
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2023-11-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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