子供のころのスケッチ大会と継続ごはんの繋がり
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:MAYUMI(ライティング・ゼミ)
「はーい! それではみんな! 好きな場所を見つけて、よく観察をして、よく自然を感じて思いのままに描きましょう! では、解散!」
子供のころに、年に一度あったスケッチ大会。いつも同じ大きな公園だ。その中をぐるぐる回り、描きたい場所を見つけ、絵を描く。
正直、絵を描くこと自体は好きでも嫌いでもなかったが、あの大きな画板を持って行き、さらに絵の具道具一式を持って行かなければならないことは嫌いだった。
このなんとも冷めた小学生らしからぬやる気のなさは、今でも変わっていない。好きでも嫌いでもなく、でも大切そうで大事にした方がよさそうだからやっている。
それが今の私でいうと、「料理」である。今の私といっても、ここひと月ほどの私であって、ようやく「料理」をしている私。
言い訳するわけではないけれど、全く料理ができないわけではない。とりあえず、日常食べるのに困らないメニューの調理ぐらいはできる。ただ、一人で帰りが遅くなると「ま、いっか」とお惣菜やお弁当を買ってしまう。なんといっても駅を降りると、それがすぐに売られているという、いいか悪いか? 好環境だ。それでも、「食事は大事にしたい」ので、いくつかのマイルールが存在する。例えば、買ってきたもの「だけ」にはしない、ランチョンマットや箸置きといった食事のセッティングはきちんとしてから食べる、など。やっぱり、楽はしたいけれど大事にもしたいのだ。
だからだろうか?
以前は一度も料理教室に行きたいとも思わなかったが、現在、一風変わった料理教室に月に一度通っている。そして、その料理教室では復習が最も大切にもかかわらず、なかなか料理を作らずに約1年が過ぎてしまった。年が明け、3月の卒業が見えてきた今、ようやく重い腰を上げ料理を作る日々を送っている。
いざ、料理を復習しはじめると、やはりわからないところがでてきた。記憶の新しいうちに、すぐに復習しなかった私が悪い。なんせ、この料理教室には、メニューとレシピがない。
「だいたい何分ぐらい茹でますか?」
「ジャガイモに聞いてください!」
「何分ぐらい焼きますか?」
「お肉に聞いてください!」
こんな会話が当たり前のように繰り広げられている。
ただ レシピはないけれど、毎月のテーマは、「油」「旨味・ 出汁」「パスタ」「卵料理」「魚料理」「肉料理」「お菓子」「盛付」といった具合にざっと決まっている。
これだけ作りに自由度があると、教室の雰囲気も自由だ。シェフが説明をしながら、いくつもの料理を並行して仕上げていく。作っているのを見ながらメモを取り、疑問点はその場で質問をして解決をするスタイル。そして、それをみんなで最後にワイワイ食べる、美味しくて楽しい食事の時間。お手本を体験して、あとは家で復習する。もちろん、復習して疑問があれば答えてくれる。1年間で全てを網羅していて、参加しただけの私も、料理の基本的な全体像がよく掴めた。
今月はめずらしく、料理教室の中で料理をした。このあたりからも、一風変わった具合は伝わると思う。そして、いきなりホワイトボードに4つのメニューが書かれ、「ここにある材料を自由に使って、4皿盛付けを考えてください」という無茶ぶり。「えっ?!」と少し固まってしまった私たちに対して、さらに、無茶ぶりは脳にいいという理論を話しはじめるシェフ。
結局、無茶ぶりを受けて、なんとかメニューと材料とにらめっこして頭を働かせる。どのお皿にどのメニューを盛るのか、どの材料を使って一皿にするのか。確かにこの無茶ぶり、頭を使う。
盛付けは、自然界を参考にすること、自然に逆らわないことが大切だそう。おそらく誰しも、子供のころに一度は経験したことがあるだろう、自然の中でのスケッチ大会。題材となる自然をよく観察して、絵の具や色鉛筆などの道具をうまく使いこなして絵を完成させる。そして、先生がちょっと直してくれると、グンといい絵になる。
今回の料理の盛付けもそうだった。材料をよく観察して、どんなお皿にするのか想像して、切り方やお皿を工夫して、道具をうまく使いこなして一皿を完成させる。そして、自分が盛付けたお皿をシェフがちょっとだけ手直ししてくれると、グンと美味しそうなお皿に変わる。
上手くいかなくてもいいんだ。やってみること。継続すること。
それを心の中心に定めて、なんとか料理を作る日常を継続し、いざ、じぶんで作ったもの「だけ」でできた1食を食べるようになると、簡単なものでも満足度が大きい。改めて、添加物の入っていない食事がどれだけありがたくて、毎食母が作ってくれていた食事がありがたかったことか。継続して作るごはんは簡単ではない。
もし、今継続して手作りごはんをいただけている方は、幸せです。
じぶんで作れている方も幸せです。
そんなことを思いながら、今は、料理を「継続すること」を大切にして、あれこれ楽もできる仕掛けを書きとめつつ、フライパンと向き合う日々を過ごしている。
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