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プロフェッショナル・ゼミ

インフルエンザに罹った旦那を北部屋に隔離してまでも、行きたかった場所《プロフェッショナル・ゼミ》


*この記事は、「ライティング・ゼミ プロフェッショナル」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:中村 美香(プロフェッショナル・ゼミ)

先週の火曜日、旦那からのLINEに

【昼休みに病院に行ったら、インフルエンザA型でした】

と、書いてあるのを見て、息を呑んだ。

参ったな……

旦那の体調を気にする前に、次の日曜日に行きたい場所に行けるかどうか不安になった私は、ろくでなしだ。

火曜日にインフルエンザに罹った旦那は、おそらく、日曜日には元気になっているだろう。
問題は、私や息子にうつってしまった場合、私が日曜日に外出することが難しくなるかもしれないということだ。
絶対にうつってはいけない! 絶対にうつらない! うつるもんか!
だったら、旦那を隔離するしかない!
だけど、体がつらくて帰ってくる人に、なんと言って話そうか?

旦那から、今から帰ると連絡があってからの小一時間、私は、その1/4くらいで旦那の体調のことを心配しながら、残りの3/4は、旦那をどうやって隔離しようかと考えることに費やしていた。

「ただいま」
フラフラしながら帰ってきた旦那を見て、さっきまで、思い切って言おうとしていた言葉を飲み込んだ。
なんだかんだ言いながら、弱気になって、いつもの寝室に布団を敷いていた。
とりあえず、今は、普通に横になってもらおうと思った。
ところが
「俺いいよ。あっちの部屋で寝るよ」
北向きの部屋を指して、旦那は言った。
「え? 本当? 悪いね……実は、助かります」
「うん。こっちで気を遣いながら過ごす方が、つらいからさ」
旦那は、抱き枕に口をつけながら眠りたいらしく、いつもの部屋で、マスクをしているよりも、別室でマスクなしで暮らす方がマシなようだった。
別室だったとしても、できるだけ、マスクをしてほしかったけれど、そこは、さすがに譲った。

インフルエンザに罹った家族を、可能な限り、隔離することは、子育てをしている家族にとっては、重要かつ理想だったりするけれど、人によっては、ひどく残酷に思うかもしれない。
子どもがいても、寂しいのか、旦那さんが、わざと、リビングの真ん中に布団を敷いて、マスクもしないんだと聞いて、驚いたことがある。
力関係からか、それを咎めることもできない場合もあるらしい。
今回、旦那が自ら、言い出してくれたことに、心から感謝した。

タオルや食事を別々にしたり、私と息子はマスクをして過ごし、どうにかインフルエンザにうつらないまま、旦那が回復した。

「隔離して申し訳なかったね。でも、助かったよ」
お礼を言いつつも、日曜日に、家を出る直前までは、油断できない。
油断できないと言っても、これ以上、できることはないけれど、とりあえず、具合が悪くならないことを祈りながら過ごしていた。

私が、こんなことをするほどに行きたかった場所というのは、東京の池袋にある天狼院書店だった。

私は、昨年の6月からこの天狼院書店のライティング・ゼミを受講し始めて、文章を書くことに夢中になり、9月からは、その上級コースのプロフェッショナル・ゼミに進んだ。その後、さらに、楽しくなってしまい、12月からその第2期を継続受講中だ。

ただし、私は、それまでの18講分全て、通信で受講していた。
住まいは、都内にありながら、子育て中で、夜間の外出が難しく、泣く泣くの選択だった。
普通なら受講できないところを、通信受講というシステムのおかげで、受講できていることに、とても感謝している。
しかし、一方で、画面の中に映る、店主であり、講師である三浦さんが、ゼミ生との会話のやり取りで笑ったり、
「あ、それいいね!」
と、言って進められていく講義を見ていると、なんだか、取り残されたような気分で、少し寂しく感じてもいた。

いつか、店舗で受講したい! 絶対に、店舗で受講してやるぞ!
そして、三浦さんに会うんだ! ゼミ仲間のみんなと話すんだ!

密かに、そう、強く願っていた。

三浦さんに、直接、お会いする機会は、思いがけずやってきた。
それは、昨年末の12月23日(祝)に行われた、同じく池袋にできた《スタジオ天狼院》のオープン記念パーティーだった。
その日は、祝日で金曜日だったため、翌日が旦那の休日だった。
日曜日の夜に外出しにくい大きな理由が、翌日、旦那の仕事があるため、留守番や息子の寝かしつけを頼みにくいということだったので、日程的にはチャンスだった。
運よく、旦那にOKをもらい、参加することができた!

三浦さんに、会うことができ、パーティーに参加した同じプロフェッショナル・ゼミの仲間の何人かにも会えた。
プロフェッショナル・ゼミでは、その週に選ばれた記事に限るけれど、お互いにコメントしあうというワークがあったり、通信受講生は、動画で自己紹介するという課題もあった。
その時々は、大変だったり、恥ずかしかったりしたけれど、そのおかげで、ゼミ仲間のみんなと初対面とは思えないほど、打ち解けることができ、本当に嬉しかった。

三浦さんと会えた!
ゼミ仲間と話ができた!

そうだ! 次は、講義を店舗で受けるんだ!

その思いは、ますます、強くなった。

そう言えば、本当に店舗で受講したいのだと、はっきりと旦那に頼んだことはなかった気がした。
どうせ、ダメだと決めつけていた。
旦那は、昨年、あまり、仕事がうまくいっていなくて、会社に行くことさえ、しんどそうだった。
そんな様子をみて、日曜日の夜遅くまで、外出させてほしいと頼めなかったのだ。

ところが少し状況が変わった。
会社を辞めるに当たっていろいろあったけれど、この年末年始に転職することができ、1月から新しい会社に勤めることが決まっていた。

もしかして、旦那の仕事が変わって、精神的に余裕ができたら、時には、日曜日の夜に外出させてもらえるかもしれない!

そんな僅かな希望を持った。

1月に、新しい会社に変わった旦那は、みるみるうちに、元気になった。
新しい環境に慣れるまで大変だと思ったけれど、それは、前の会社でのひどい扱いに耐えるよりは、楽に見えた。
新しい目標、課題についてのプレッシャーはあるように感じたけれど、結果についての評価などは、もう少し先の問題のようだった。

頼んでみよう!

「あのさ、プロフェッショナル・ゼミをさ、店舗で一度受講してみたいんだよね! 2月の最終講、受けに行ってもいいかな?」
「え? 日曜の夜か……うん、わかった、いいよ」
少し迷ったようだけれど、そう言ってくれた。
「やったー! ありがとう!」
私は小躍りして喜んだ。

そんな矢先の、インフルエンザだった!
だから、きっと、旦那も、私の気持ちをわかってくれたんだと思う。

“店舗に行って、ワンドリンクを注文し、講義に臨む。
馴染みのゼミ仲間と、講義が始まるまで、前回投稿した記事について感想を語り合っている。
時間になると、店主の三浦さんが、ゼミ生に語りかけながら講義を進める。
ゼミ生からのフィードバックによって、充実した講義内容が、さらに、熱を持って加速的に、らせん状に質が向上していく。
まさに、アウトプットをしながらインプットをし、そして、またそれをアウトプットしているという生き物のような空気が、その場に充満している……”

……と、いう店舗の空気感を、私は画面を通して、妄想していた。

果たして、それは、その通りなのだろうか?

講義が始まる15分ほど前に、私は、店舗に着いた。
《スタジオ天狼院》のオープン記念パーティーで、三浦さんにも挨拶したし、話をしたことのあるゼミ仲間も、何度かお会いしているスタッフさんもいるんだと思ったけれど、それでも、中に入るまで、とてもドキドキしていた。

キイ……

ドアを開けると、何人かが振り返った。
「あ、中村さん!」
気づいてくれた方がいて、ホッとした。
三浦さんも
「どうも、ありがとうございます。よろしくおねがいします。今日は、リアルだ。リアル中村」
と、言ってくれて、気持ちが和んだ。

席も、せっかくだからと、一番前の列を勧めてもらった。
特等席だった。

その後、まさか会えると思っていなかった、福岡に住むゼミ仲間のおひとりが、仕事の都合で上京していたらしく、東京の店舗に参加され、感激した。
本当に、運がよかった。

この日は、ゼミ生以外のお客さんもたくさん来店していて、満席に近い状態だった。

平日の昼間に、来てみた時と、熱気が違い、別の場所のように感じた。

時間になって、講義が始まった。
店舗の空気感は、私が妄想した通りだった。
いや、妄想とは、少し違った。
それは、その発言するゼミ生に、自分も入っている、ということだった。
初めて参加したくせに、思いついたことを、そのまま言ってもいい雰囲気に心地よく乗り、何度も発言している自分が不思議だった。

三浦さんの
「確かに!」
という憧れの言葉も、いただけて、最高に嬉しかった。

その日の講義は白熱し、予定時間を過ぎて、大分延長していた。
そのことに、全く気がつかなかったことも嬉しかった。

講義の内容について、ここに書けないのが、残念だけど、深く、広く、そして意外で、頭と心がずっと興奮し続けるような話ばかりだった。

私がずっと参加したかった、“話をしながら、ひらめきが生まれ、その生まれたひらめきをきっかけに話が展開していく”ということが、目の前で繰り広げられていて、ワクワクとドキドキが止まらなかった。

三浦さんに、今抱えているライティングの悩みも相談できた。
貴重なアドバイスをいただき、感激した。

ああ、本当に、今日来てよかった、そう思った。
いかに楽しかったかを旦那に伝えて、また、ぜひ、店舗受講をしたいと思った。

ああ、やっぱり、店舗受講っていいな! 通信受講よりも、店舗受講の方が断然いいな!

そう思って、気づいたことがあった。

店舗受講っていいな! って、店舗受講の人はわざわざ言わないということだ。

通信受講だからこそ、店舗受講を特別に思っているんだ!

では逆に、通信受講のよさは、なんだろう?

何がすごいって、店舗に行けなくても、受講できることだ。
私みたいに、近いけれど、時間的に行きにくい人も、遠くて行けない人もいる。
普段は、店舗で受講している人が、用事や体調が悪くて行けない場合でも、後で動画を見ることができるから、自分のペースで学べる!
これが本当に素晴らしい!

しかも、生中継もやってくれるので、臨場感を感じられる。
Facebookのグループページにコメントを投稿すると、スタッフの方が読み上げてくれて、話し合いに参加することもできる。
私にも経験があるけれど、画面の中で、自分がたった今書いたコメントを読み上げられることで、かなりテンションが上がる。
それについて、三浦さんや、ゼミ仲間が反応してくれるとさらに気分が上がる。
臨場感が増すのだ!

通信受講のよいところは、まだある。
それは、思いがけず、店舗受講している最中に気がついたことだ。
一見するとマイナスのことだったので、気がつかなかった。
それは、店舗受講への嫉妬だ!

店舗受講をすると、三浦さんと直接、話ができる。
三浦さんだけじゃなく、ゼミ仲間やスタッフさんとも直接話せる。
その瞬間に湧いた疑問も、時間が許す限り、その場で投げかけることができるし、自分の発言が元になって、話が展開し、それが、図らずも本質に触れた時には、飛び上がるほど嬉しくなる。
通信受講には、それがない。
通信受講生にとっての、唯一の三浦さんとの接点は、あの週に一回の記事の投稿にもらえる講評のコメントだけだ。
講義中にFacebookに書き込んだコメントを読んでもらうことがあったとしても、やはりそれは、店舗で直接話すことにはかなわない。
だから、同じお金を払って受け取るものが、どう考えても店舗受講に比べて少ないと感じている。
じゃあ、どうしたら、店舗受講の人と同等か、もしくは、それ以上に満足することができるだろうかと考えてみると、何が何でも毎週、記事を投稿するということしか思いつかない!

店舗受講をし、毎週、記事を投稿し、三浦さんや多くのゼミ仲間と話をするという人には、到底敵わないけれど、それでも、通信受講のまま、全力で、このゼミの恩恵を享受するには、これしかない!

【クライマックスを作れるといいですね!】
【できるだけ、ご自身の体験にそって、ご自身の見解で展開するといいと思います】
【目にひっつかなかったというか】
このような注意さえも、有難い。
もちろん、褒められることの方が嬉しいけれど、例え、ボツでも、次のステップへのヒントをいただけることは、本当に嬉しい。
いつも、すばらしいと言ってもらえるような記事が書けることが、本当は、恩返しだと思うけれど、少なくとも、頑張っている姿だけは見せることができる。
さらに、
【この記事は、皆様からご意見を賜りましょうか】
という三浦さんからのコメントがもらえると、天にも昇る気持ちになる。
三浦さん以外のゼミ仲間の感想まで聞ける機会をもらえるからだ。
こうなった時の、承認欲求の満たされ感は、半端ない。
なかなか、このコメントをもらえることは、難しいことだけれど、やっぱり私は、この瞬間のために、毎週、記事を投稿しているのだと思う。

もしかすると、この承認欲求が、店舗受講生よりも、通信受講生の方が強いかもしれないと、気がついたのだ。
その意味で、投稿しようとする熱が、発生しやすい可能性があると思った。

そうは言っても、みんな、忙しい中、時間を作って学んでいると思う。
事情もそれぞれあるだろう。
いつも、健康とも限らない。
私だって、この先、投稿できない週もあるかもしれない。
その時、その時の、自分の事情や気持ちに合わせて学ぶことが、その人にとっての必要で、必然で、ベストなのだと思う。

今回、店舗で受講して、この天狼院書店のシステムのおかげで通信受講でも、仲間意識を持続できているのだと、改めて思った。
だって、初めて、一緒に受講したのに、みんな私のことを知っていてくれる、こんな有難くて、ありえないことが起きているのだ!

通信受講の有難さに感謝しつつ、また、時々、あの上昇気流の渦のような空気感を味わいに、店舗に顔を出したいと思う。

***

この記事は、「ライティング・ゼミ プロフェッショナル」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

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