魔法使いになる夢を、私は大人になっても捨てられずにいる
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:あさいあきこ(ライティング・ゼミ)
やはり、太っているよりは痩せているほうが、なんとなくよい気がする。
そんな私は、「食事の前にこれを飲むだけで〇kg落ちる」とか、「1日5分、このストレッチをするだけでマイナス〇cm」といった情報に踊らされていた。
大学生の頃、朝昼晩の食事のどれかをヨーグルトのような健康食品に置き換えるというダイエットを試したことがある。健康食品は割と美味しく、これでダイエットになるならよいではないかと思った。しかし、続かなかった。朝ご飯には美味しいパンを食べたかったし、お昼ご飯には学食でチキン南蛮定食を食べたかったし、夜ご飯には自分で作ったシチューとかカレーを食べたかったのだ。1箱あった健康食品がなくなった後、私がその健康食品を購入することはなかった。
働き始めてすぐの頃、ウエストを細くするためのストレッチがテレビ番組で放送されていたのを見た。そのストレッチは本当に誰にもできるような簡単なもので、1回あたりの所要時間も5分ほどであった。身体ひとつで出来て時間もかからないなら、効果がなくてもやってみる価値はある。そう考えた私は、その日から、ストレッチを始めることにした。だが、これもまた続かなかった。時間がある土日ならばよい。しかし平日の朝は1分1秒も余裕がなく、帰ってきてからは疲れていてストレッチどころではない。今ではもう、そのストレッチの正しいやり方を忘れてしまった。
テレビ番組や雑誌、インターネットには簡単にできるダイエット方法の情報が溢れかえっている。けれど、私は新しいダイエットに取り組むのをやめた。たぶん続かないだろうなあと、自分に対して諦めていたのだ。
特別何もしない生活を送っていたある日のことである。脱衣所の飾り物と化していた体重計が目に入り、なんとなく乗ってみた。……おかしい、半年前に健康診断で量った体重より、2kgほど減っている。この半年、食事制限もしていないどころか飲み会の回数は増えたし、運動も数年通っているジムに相変わらず通い続けているだけだ。そう、何もしていないのだ。もしやなにか病気ではないかと不安が頭をよぎった瞬間、思い出した。そういえば半年くらい、規則正しい生活をしているような気がする。以前は残業中にお菓子を食べ、21時以降に帰宅し夜ご飯を食べてすぐに就寝、土日は疲れ果て昼過ぎに起きる生活を送っていたが、転職してから生活ががらりと変わった。18時に仕事を終え、帰宅して作った料理を食べる。食事から4~5時間たった頃に眠りにつく。土日も体力が残っており、ジムに行く回数も増えたのだった。もしかして、この規則正しい生活のおかげで体重が落ちたのだろうか。今まで試してきたダイエットはなんだったのだろう。けれど、規則正しい生活ほど基本的で大切なことはない。簡単に見える飛び道具ではなくて、基本を大事にすることが大事なのだろうなと実感した。
天狼院書店のライティング・ゼミの宣伝を見たとき、「食事の前にこれを飲むだけで〇kg落ちる」「1日5分、このストレッチをするだけでマイナス〇cm」というお手軽ダイエット方法の情報を見かけたときのことを思い出した。本当に、誰もが文章を書けるようになるのだろうか。本当に、人生が変わるのだろうか。書けないだろうし変わらないだろうなと半信半疑だったが、私はライティング・ゼミに申し込んだ。いくら続かないと分かっているとはいえ、お手軽な方法を試したがる性格は簡単には変わらないのだ。
現在、2回目の講義が終わったところで感じたことがある。確かに、この講義ではちょっとした「技術」を教わる。簡単で誰でも出来そうな、魔法の技だ。けれどライティング・ゼミでは、そんな魔法の技よりも、文章を書くときの「心がけ」をいちばん大事にしているように思う。その心がけは、まったく特別なことではなかった。講義で聞いても、新しい知識を得たと驚くこともない。むしろ、当たり前すぎて意識していなかったようなことなのだ。
私は、出来れば楽をしたいと考えているような人間だ。なるべく働かずしてお金を得たいし、なるべく努力せずにキレイになりたいし、なるべく苦労せずに生きていきたい。だからこそ、世の中にあふれる簡単そうな方法に飛びついてしまう。けれど、即効性を求めて簡単に見える方法を試すよりも、基本中の基本を地道に続けることが、一番の早道なのだろう。
ライティング・ゼミに申し込めば、講座を受けるだけで文章が書けるようになると思っていた。そんなことは絶対ない。上達するためには、教わった魔法の技を使いながら、当たり前のことを当たり前にできるようになるまで続けていくしかないのだ。案外大変だなと、正直思う。けれど、文章が書けるようになったその先の世界を見てみたい。そして、規則正しい生活を続けて体重が落ちた私は、きっとその世界を見られるだろうと、なぜだか確信している。
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