カレーと僕の恋愛のような関係
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記事:タケモト(ライティング・ゼミ日曜コース)
「お前またカレー食べているな」
「ええ、カレー好きですからね」
「そんなによく食べて飽きないかね」
「毎日食べても大丈夫ですよ、というか食べたいくらいですね」
僕はカレーが大好物である。
好きな食べ物は? と聞かれると躊躇することなくカレーと答える。
長期で海外出張に行っていたとき、日本に帰って真っ先に食べたのも、カレーであった。
僕の生活にカレーは欠かせないものになっている。
さすがにメニューの関係上、毎日カレーを食べるという状況にはならないけど、毎週金曜日の夕食はカレーと決まっている。大盛のカレーを2杯以上食べることが定番となっている。
二杯食べてまだ、少しでもおなかに隙間があれば、カレーのルーだけでも一杯食べるのである。
「お前はなんでそんなにカレーが好きなんだ?」
さすがにそう聞かれることもある。
なぜ僕はこんなにカレーが好きなんだろうか?
そう言われてみると、ちょっと不思議に思えてきた。
僕がカレーが好きな理由を考えてみた。
旨いから。
当然である。それ以外の理由は?
なかなか、うまく表現ができない。
ええっと、好きだから。
いかん、十分な答えになっていない。
でも、これは何かに似ている気がする。
「この会社を志望する動機はなんですか?」
「御社の製品開発への熱い思いと、若手の教育プログラムに魅力を感じたからです」
入社面接でこうは答えたものの、何か違和感を感じた。
本当はそう思ってないだろう?
この会社、いいなと思うんだけど、どう言葉で表現したらよいか、迷っているだろう。
僕は以前付き合っていた彼女にこう言われたことがある。
「あなた私のどこが好きなの?」
「性格とか、外見とか・・・・・・」
「もっと性格よい娘や可愛い娘、いっぱいいるでしょう? 何で私が好きなの?」
うぐぐっ、 その質問、逆にお尋ねしたい。しかし、何とも答えにくい。
カレーの場合も、とてもよく似ていると思う。
カレーよりもっと美味しそうに見える豪華な料理はあるでしょう?
カレーより、食べても美味しい料理は幾らでもあるでしょう。
そっちは好きにならず、なぜカレーなの?
なぜカレーばかり食べているの?
いずれも実に答えにくい追求である。
気持ちでは分かっているんだけど、言葉で表現しにくい。
僕は趣味のことも考えてみた。
僕はイギリスの歴史、中でもウェールズの歴史が好きである。
ウェールズの歴史は誰も知っている人がいないほど、超マイナーな歴史である。
なぜウェールズの歴史が好きなのか?
ウェールズの歴史にハマってしまったのか?
それは面白いからである。
興味深いからである。
戦国武将の歴史はどうだ?
中国の三国志はどうだ?
フランス革命の時代、ローマ帝国の時代はどうだ?
確かに、ウェールズの歴史よりももっと壮大で、ドラマチックでロマンを感じる歴史はたくさんある。
きらびやかで美しく、歴史遺産がガイドブックにたくさん載っている
歴史もたくさんある。
その中で、なぜ誰も見向きもしないウェールズの歴史なんだ?
それは僕は面白いと感じるからである。
それは僕は興味深いと思うからである。
それは僕は好きだからである。
それ以外に理由はないと思う。
僕とウェールズの歴史の相性が良いからである。
ウェールズの歴史に触れていると、とても楽しいからである。
そうだ、全部同じだ。みんな自分と相性がよいからなんだ。
会社に入社する場合、会社の情報を調べて訪問し、なんかこの会社居心地が良さそうだ、この会社で働くと楽しそうだ、と思ったからであろう。
彼女に、私のどこが好きなの? なぜ好きなの?
とむかし言われた時も、こう答えれば良かった。
もっと美人がいるかもしれない、性格がいい人がいるかもしれない、
しかし、一緒にいて楽しい人、一緒にいたいと思う人、
僕と相性のいい人は、あなただけである。
だから、あなたのことが好きなのです。
ベストマッチングなのである。そういうことのなのだ。
カレーの場合も同じだ。
僕がカレーが好きなのは、僕とカレーの相性が良いからである。
相性が良いから、いつも食べたいなあと思うし、
たとえ毎日カレーだとしても、飽きないのである。
昨晩はカレーを食べに行った。
知り合いからは、またカレーか、と言われそうだが
相性が良いから仕方がない。
食べに行ったところは、ゴーゴーカレーである。
最近僕はよくゴーゴーカレーを食べに行く。
ドカッとカツが乗っていて、キャベツの千切りが乗っていて、黒っぽいルーが特徴のカレーである。これは美味い。
数多くあるカレー屋のなかで、なぜゴーゴーカレーなのか。
それは、もう言うまでもないだろう。
僕とゴーゴーカレーの相性が良いからである。
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