24時間はおせちのお重のように
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:森田裕子(ライティング・ゼミ日曜コース)
ここのところ、妙に忙しい。
はっきり言って24時間では足りないくらいだ。
毎日、何かしら出来ないまま、布団につく。
確かに、4月以降は家族の一人が家を出たり、ライティング・ゼミに通ったりと日常生活に変化はあった。同居人数が一人少なくなったのなら、時間に余裕ができたように思うのだが、そうでもないらしい。
普段の一日を振り返ってみる。
私の一日は、朝5時半に起き、夫と娘の弁当を作ることから始まる。
弁当を作るついでに家族の朝食を用意したら、洗濯機を回しながら、座禅を組む。
掃除機をかけ、洗濯物を干し、朝食をいただくと、出勤の時間だ。
夕方、仕事帰りにスーパーへ買い物に立ち寄り帰宅すると、夕食の用意をする。
頼まれたパソコン入力を終え、子供や家庭の事務処理をし、洗濯物を畳んで、お風呂から出るともう23時なのだ。翌朝の起床時間を考え、この時間には布団に入る。
そういえば今は、昨年毎日投稿していたブログも書けていないし、テレビも殆ど見ず、読書をしている時間もない。
それでも、この3月から、夫の弁当を作る為に朝5時半に起きることとなり、私の睡眠時間と引き換えに活動時間は長くはなったはずなのだ。
こうして見直してみると、毎日、主婦としての決まった作業しかしていないのだ。
森田裕子個人の時間は、どこにいってしまったのか。
私は、これから同じ毎日を生きるのだろうか?
そういえば、新年にいただく我が家のおせち料理は、毎年同じメニューがお重に並ぶ。
同じメニューで、三段重ともうひとつ小さい二段中は、ほぼ一杯になる。
というか、一杯になるように、広げて入れているのだと思う。
十二月になると、多くの婦人雑誌で「簡単に出来るおせち料理」とか、「いつもと違うおせち」などと特集が組まれ、私も読んだりするのだが、それらのおせちを我が家のお重に並べたことは、ほとんど無いように思う。
それは、我が家のお重に入るおせちとして、いつものメニューを、無意識のうちに量的にも経済的にも満足しているからだろう。
だが、もう少し詰めて入れれば、まだ二品くらいは入る。
それに、ひと品くらい目新しく家族が喜びそうなタンパク質メニューに入れ替えたっていいわけだ。
家族は、特に息子達は喜ぶことだろう。
煮物だの、酢の物だのは全く人気が無いので最後まで残り、タンパク質系のおせちは早く無くなるのだから。
主人の実家では、年老いた母は流石におせち料理を作らず、スーパーで注文している。
これは、やっぱり美味しい。私が作るのとは違う。
そりゃ、プロが作るのだもの。美味しいに決まっている。
我が家の家族は、これをいただく度に、「美味しい。美味しい。」と言って箸を伸ばす。
これを聞くと、「私が作るおせちは何やねん」と腹立たしく思うが、美味しいのだから仕方がない。
そうなのだ。
24時間だって、毎日同じでは同じ反応しか起きず、明日に続く未来は今日と同じだ。
では、そうすれば新しい未来がやってくるのか。
おせちのお重と同じだ。
何かを辞めて新しいことを始めるか。
時間をもっと詰めて新しいことを組み込むか。
もしくは、たまには全てをやめて、全く新しい違う一日を送るかだ。
考えてみると、新しい毎日を送るという意味では、ライティング・ゼミを受講していることがそれに当たる。
ゼミ受講の日は、いつもの休日とは明らかに違う。ワクワクしている。
朝から京都をめぐる予定を立てたり、もしくは時間に合わせて家事を終わらせると主婦の立場を離れてウキウキ気分で夕方家を出る。
主婦である私が家族を残し、夕方から一人で家を空け、自分の時間を過ごせるなんて、この間までは考えられなかったことだ。全く違う時間を過ごしている。
24時間で足りないと感じている原因は、今アウトプット作業として、ライティング・ゼミを受講しているからだとも思う。
毎週、ライティング・ゼミの中で投稿する記事で何を書こうかと、過去を顧み、私の中の思考を探ったりしてはいるが、どうにもその尻尾すら出てこない。
そりゃあ、毎日平々凡々とした、なんてことない日々を送っているのだから出てこないわけだ。
要するに、新しい経験、インプットの時間が欲しかったのだ。
まずは、本を読む時間を確保したい。
ここのところ、読む時間が無いからと本屋に近付かないようにしていたが、実はインターネットで申し込んだ天狼院書店7代目秘本という、何やら秘密めいた読書意欲をそそられる本が今日届いた。
いつ読むか?
「今でしょ」という訳にはいかないが、夕方以降職場から帰宅した後の時間を詰めて、時間を作ることにしよう。
家族が喜ぶためのお重を作るには、いつもはメニューに無かった新しい何かを詰めるといい。
今までとは違った明日を生きるには、24時間を見直し、昨日とは違った何かを始めればいい。
そう、おせちも、一日24時間の過ごし方も、詰め方次第で全く新しい楽しいものになるはずだ。
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