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“百発百中”の口説き方!? “手フェチ女子”が萌えキュンする男の手に隠された職人技


記事:中村アヤ(マーケティング・ライティング特講)

 
 
「百発百中の口説き方、教えたろうか?」
 
「そんな方法、ホンマにあるの?」
 
「あるでー。まず、女の子の隣に座るやろ。
ほんでな、手をな、こうやって優しく握るやろ。それ以上は、何もせーへんねん。
ずっと、こうやって見つめて、手を触りながら、エッチしようって囁き続けるんや。
どんな女でも、2時間こうしてたら、絶対に落ちよる。
今まで、百発百中や!」
 
「えーっ? 2時間も?
じゃあ、同じように手を握っても口説き落とせへん男の人は、我慢が足りひんってこと?」
 
「俺に言わせたら、まぁそういうことやな。ゆっくり、じっくりが大事。
焦ったらアカンちゅうことや」
 
彼は、ベッドの中で得意げにそう言った。
 
いやいや、それは人によるでしょ?
だいたい、全然タイプでもない、嫌な男に手を握られるなんて、私は無理だ。
絶対にあり得へん。
何かやむを得ない事情で、どうしても拒否できず握手しないといけない場面に遭遇したとしても、その後できるだけ早くトイレに行って、手を洗いたいと思う。
男がいくら根気よく粘ろうとしたところで、2時間どころか5分でも無理だろう。
 
そもそも、好きでもない男から、2時間もの長い時間、ずっと手を握られ続けて平気で居られる女なんて、この世に居るのだろうか?
一瞬の握手ならともかく、それがお酒の席であったとしても。
最低でも、女がその男のことを「まんざらでもない」以上に思っていなければ、まず成立しないシチュエーションだ。
 
さすがに2時間は長すぎるにしても、仮に30分間ずっと。
至近距離で見つめられ、囁かれながら手を握られ続けているなんて……。
もう既に抱かれているのも同然、と言ったら言い過ぎだろうか。
私には、手を握るという行為自体が、愛撫の一部になっているように思えてならない。
 
そして、私に言わせれば、手を握る時間の長さが問題なのではなくて。
「この人になら手を握られても良い(むしろ、握られ続けたい)」と女に思わせる要素が、男にどのくらいあるのかが重要なのだと思う。
 
もちろん、肝心の「手」そのものにも、人それぞれに好みがある。
私は昔から、いわゆる「手フェチ」だ。
日焼けしていて、ゴツゴツとした、骨ばった手の甲。
安心感のある、大きな手のひら。
指は細すぎず太すぎず、長いのがいい。
 
逆に、白くてプヨプヨした小さい手や短い指だと、それだけで幻滅する。
手を繋いでも、残念ながらときめかない。
いくら話が面白くて、親切で優しくて、イケメンだったとしても。
手が好みでなければ、一気に冷めてしまう。
 
私のように、男性の手にセクシーさを感じるという女性は、結構多いと聞く。
それはやはり、手を見ると、「この手で私をどんな風に愛撫してくれるのだろう」と妄想を膨らませてしまうからではないだろうか。
 
そのことを知ってか知らずか、飲み会の席などで、「手相を見てあげる」と言って、自然に女子の手を触ろうとする男は少なくない。
ちなみに私は、複数人で飲んでいる時でも、狙い定めた男性がいる時には、自分から手相の話題を持ち出して、私のちょっと珍しい手相を先に見せることにしている。
そして、「〇〇さんの手相も見たい!」と言って近づいて、手相を見せてもらうのだ。
こうすれば、怪しまれることなく、手の感触をしっかり確認させてもらえる。
 
さらに、私の場合は、アロマセラピストの資格を持っているので、時と場合によっては、アロマオイルを使って、ハンドトリートメントまでしてしまうこともある。
オイルがなくても、手のツボ押しまでなら、基本的にいつでもどこでも可能だ。
手のひらには、足裏と同じく身体の反射区がある。
手のひらのツボ押しは、心身のリラックスとリフレッシュに有用だ。
実際に手を触らせてもらうと、身体のどこが特に疲れているか等がある程度分かる。
距離を一気に縮めて、相手に癒しを与え、よき理解者だと思ってもらえるという、嬉しい効果も期待できる。
まさに、最高のボディタッチとなるのである。
 
もし、働く男のかっこいい「手」だけを集めた写真集や、そういう特集ページのある雑誌が発売されたら、私はきっと買ってしまうに違いない。
日頃からそんな願望を持ち、“あんなこと” も “こんなこと” もいろいろと妄想してしまう、「手フェチ」な私。
6/17に発売された雑誌『READING LIFE 2017夏号』の第3特集【世界都市『京都』を楽しみ、『京都』を学ぶ】の中には、私のような“手フェチ女子”がひそかに大興奮できるページがあることにお気づきだろうか。
 
うっかり読み流してしまった方や、まだ読んでいない方は、130ページの「京都天狼院を手掛けた職人さんが案内する京町家入門」という記事に注目していただきたい。
「職人さんの手」にスポットを当てる連載企画第1弾として書かれたこの記事では、若手イケメン職人さんが紹介されている。
“手フェチ女子”の萌えキュン要素が満載だ。
 
私の彼が自慢していた、「手を2時間握り続ける」という、“百発百中”の口説きテクニックも、この職人さんなら、きっと難なく使いこなされるだろう。
いや、もしかしたら、わざわざ2時間もの時間をかけて、まどろっこしいことをしなくても、もっと違う超絶テクニックをお持ちかもしれない。
そんなことを妄想しながら、職人の手をじっと眺める。
一見すると、エロやセクシーとは全く無縁に思えるページなのに、読む人によっては、とてつもなくエロくなってしまう。
あぁ、なんと素晴らしい記事なんだろう。
 
既に読んだ方も、まだこれからという方も。
ぜひ一度、京都天狼院に足を運び、職人の粋を極めた京町家の極上空間で、アルコール片手に『READING LIFE 2017夏号』を、存分に楽しんでいただきたい。
この雑誌が、貴女の中で眠っていた、“禁断の官能スイッチ”の在り処を探し当てた時。
「人生を変える雑誌」の神髄を感じて頂けることだろう。
そのスイッチを押すかどうかは、もちろん貴女次第だ。
 
 

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 雑誌『READING LIFE2017夏号』2,000円+税
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