メディアグランプリ

楽して人生が変わることを望むなら、天狼院書店には近づいてはいけない


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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【東京・福岡・京都・全国通信対応】《平日コース》

記事:よめぞう(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
一つだけ、言わないといけないことがあります。
 
「天狼院書店のライティングゼミで、人生は変わらない」です。
 
ライティングゼミを受ければ、人生が変わると聞いてやって来た。
天狼院にくれば、何か変わるかもしれない。
 
そう思っている人がいるとしたら、私は全力でライティングゼミを受講することだけは辞めたほうが良いと言うでしょう。
それが、お節介であっても私ができる唯一の親切かもしれません。
 
「人生を変えるライティングゼミ」
 
と言う謳い文句で、天狼院書店の「代名詞」とも言えるライティングゼミ。
一見、ライティングを学ぶことで人生が変わるなんてカッコイイと思うかもしれませんが、そう思った時点で目の前のスマホやパソコンから一度離れたほうが良いと思います。いや、直ちに離れてください!
 
天狼院書店のライティングゼミは、言うならばクモの巣なのです。
クモの巣に一度引っかかってしまった虫がどうなるか……もう、お分かりですよね? 一度引っかかると、よほどの何かがない限りはそこから抜け出すことは不可能なのです。
 
お恥ずかしい限りですが、私もその一人なのです。
半年ほど前にFacebookの記事で、私は天狼院書店のことを知りました。
スタッフの永井さんが書いた「天狼院で働き始めたけど、正直なところもう辞めてしまいたい」と言う記事をたまたま見かけてしまったのです。
 
育休中の身で、比較的子供に手がかからなかったおかげでフワフワと休みを謳歌していた時でした。
私はその記事を読んでいるうちに、見えない糸で引っ張られているような感覚がありました。気づけば記事を読み終わった後、Googleで「天狼院書店」と検索をかけていました。そして、気になったスタッフさんが書いた記事を片っ端から読み始めました。子育ての間の読書は、子供が本を破る恐れがあるので難しいのですが、これはスマホで読める分、空いた時間に貪るように読んでいました。
 
今思うと、こんなことしなければ良かったんです。
 
掲載されている記事を読めば読むほど、スタッフさんの魅力に取り憑かれました。さらには、読み進めていく中で「ライティングゼミ」と呼ばれるゼミの存在まで知ることになってしまいました。
 
天狼院書店のホームページに、その「ライティングゼミ」を受講しているお客様が書いた記事があるんです。それがまた面白いのなんの! 無料で、面白い記事が読めるなんてこんな美味しい話はありませんでした。私はさらに空いている時間があれば、Googleで「天狼院書店」と入れて、様々な面白い記事を読みあさっていました。初めのうちは、読んでいるだけで楽しくて「次はどんな記事が読めるんだろう」と更新を待ち遠しく思っていました。けれども次第に「お客さんでこんなに面白いのかけるのかあ……私もやってみたいなあ」と思うようになってしまったのです。
 
これが、間違いでした……
気づけば天狼院書店へと足を運び、あれよあれよと「人生を変えるライティングゼミ」に受講の申し込みをしていました。
この時、私はクモの巣に自分が引っかかっているなんて思いもよりませんでした。
 
私はとうとう、実際に講義を受けながら文章を書き始めました。
 
「あれ、めちゃくちゃ難しいぞ……?」
 
思ったようにキーボードを動かす指が進まないのです。
 
書くネタがない!
どんな風に書いたらウケる?
思っていることが言葉にできない!
みんなどうやってあんなに面白いこと書いてんの?
 
Wordの上で私は全く身動きが取れませんでした。
その時、ようやく気づいたのです。
 
「あ、私クモの巣に引っかかってるんだ」ということに。
 
「人に読んでもらえる文章」を書くことはとても難しいことでした。
自分の感情と素直に真正面から向き合う必要がありました。時に、自分の感情が抑えきれず爆発しそうになることもありました。そして、書き上げた文章は掲載のOKがでない限り日の目を見ることはないのです。かといって、掲載が許可されても、時を同じくして掲載の許可をもらった他の人の記事を読むと、自分の記事がいかにつまらないかを知らされて、愕然とするのです。
そんなことをもう半年も、私はクモの巣に引っかかったまま、今ももがき続けています。
 
一人でずっと、ここで引っかかったまま一生を終えるのか……と私は落胆していました。「ライティングゼミ」で人生なんてちっとも変わらないじゃないかと。
 
私はふと周りに目をやりました。
その光景に、私は思わず愕然としました。
クモの巣に引っかかっている人は私だけではありませんでした。たくさんの「天狼院書店」のお客様が、さらには「天狼院書店」のスタッフさんまでが、その強力な糸に引っかかっていたのです。
 
「人生が変わらない」と諦めていた私とはみんな決定的な違いがありました。
みんな引っかかってしまった「クモの巣」からどうにかしようと……自分のこれからの「人生を変えよう」と必死にもがき苦しんでいたのです。
 
そのことに気づいた時「天狼院のライティングゼミ」には「人生が変わる」ではなくて「人生を変える」と書いてあったことを思い出しました。
 
私……何やってたんだろう、バカみたい。
自分の人生なのに、誰かに変えてもらえるなどと甘えていました。
「人生が変わる」ためには、とにかく苦しんで、悩んで、もがいてやり抜くしかないんです。偉人と呼ばれた人たちに、楽して偉人になった人なんて一人もいないじゃないか。そんなすごい人たちが苦しんできたのに、私なんかが楽できるはずがないのです。
 
だから、私はもがいて、もがいて苦しみ抜こうと決めました。
 
なので、もし天狼院書店の「ライティングゼミ」で人生が変わるかもしれないと思っている人がいたら、私は全力でそれを阻止したいと思います。
確かに「人生は変わる」かもしれませんが、決して楽ではないのです。
「ライティングゼミ」には「人生が変わる」のを夢見て「人生を変える」ためにもがき苦しむ人がたくさんいます。私もそこにいる一人だからこそ言えるのです。
 
「天狼院書店のライティングゼミ」で人生は変わらない。
できるなら受講をしないことをお勧めします。
 
クモの巣に引っかかってもなんとかしようともがける人が「人生が変わる」切符を手にすることができるかもしれません。
さもなければ私みたいに何ヶ月も苦しむことになります。
できれば私も、これ以上周りで苦しむ人の姿はできるだけ見たくありません。
 
そして、もし引っかかったとしても、できれば私の見えないところでもがいてください。
あなたのもがき苦しむ美しい姿に私は今以上に苦しみたくはありませんから。
 
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2017-07-12 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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