習い事が大嫌いな私が、天狼院ゼミを完走できた理由
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【8月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:中村公一(ライティング・ゼミ日曜コース)
私は習い事が大嫌いだ。
小学校の6年間体操教室に通っていた例外はあるが、それ以外は長続きしなかった。
習い事アレルギーになった原因は、小3の頃に通っていた某学習塾のせいである。計算や国語の問題を、何度も何度も解いていく。まず自分は勉強が嫌いだからこの時間は塾の名前通り、正に「苦悶」の時間だった。結局2,3年で辞めてしまい、進研ゼミや通信教育も長くは続かなかった。
そんな私が、天狼院のライティングゼミをすすんで受講したのは奇跡に近い。
何故なのか自分で考えてみると、やはり元々文章を書くのが好きだったからだというのが大きな理由だった。
私は去年から、ある映画の会に通っていた。そこの代表のY氏から天狼院書店のライティングゼミをすすめて頂いたとき、私は文章のゼミだと言う事で直ぐに受講を決めた。文章をもっと上手くしたいと言う思いがあったし、現在勤めている写真店の宣伝等々にも生かせるのではないかと思った事も理由の一つだった。
毎週2000字の課題記事を書くこと、内容が良ければWEB天狼院に掲載されることを聞いて、そこも惹かれた。私は怠け癖が強いから、毎週締切が決まっていれば、何とか書き続けていくことが出来ると思ったのだ。
元々私は高校時代に文芸部に入っていて、短編小説を毎年4本以上、長編も一年に1本は書いていた。また、兼部していた演劇部でも舞台脚本を書いていて、文章執筆には多少自信が有ったのである。
しかし、実際投稿していくと、載らない。
全然載らない。
4月は掲載ゼロ。5月には奇抜なネタで攻めようと、とあるイベントの体験記を投稿してみた。するとクオリティは良かったが、他のイベントの宣伝になると言う事で掲載を見送らなければならなかった。
結局、5月の掲載もゼロだった。流石に焦る。8本記事を書いたのに悉く没になったのである。
毎週2000字で、しかもABCユニットを使った構成にしなければならない、と思うと、いつも執筆は暗礁に乗り上げた。締め切りは毎週守れていたが、掲載されないでいるとどうしてもモチベーションが下がってしまう。自分の力量不足のせいだと自覚していても、書きたい気が失せていく。
ついには天狼院ゼミを進めてくれたY氏から「記事は書けているか」とか、「まだ続ける気はある?」と聞かれてしまう。
何とか載せないと、モチベーション云々の以前に、Y氏への御恩返しが出来ない。
ますます焦っていた。
そんな中、ゼミの第五講を終えた日に、一本の記事を書き上げた。普段は何時間も悩みながら書くのに、この時は30分で2000字が書きあがった。
内容は、高校一年の夏に、初めてエロ本を買った時の心境を描いたものである。完全に実話だった。7年も前の、ほんの5分10分の出来事を必死に思い出しながら、書きまくった。自分を徹底的におバカにしたのだ。主人公(作者)を落とす、という講義の内容をそのまま実践したのである。
書いていて、大変楽しかった。実はこういう「実話もの」を書くのは初めてではない。高校の頃から書いていたのだ(エロ本を買った事を書いた訳ではないが)。その時の記憶が戻った。高校時代に、楽しんで文章を書いていた記憶が蘇ってきたのだ。
書き終えて読み返すと、「何て馬鹿な話だろう」と我ながら思った。実話だと知られたら、作者はとんでもない変態だと思われても文句が言えない。
しかし、それがナンボのものだ、とも思っていた。今までで一番早く書いた記事は、二か月以上書いてきた記事の中で一番好きな記事になっていた。
いざダメ元で投稿してみると、何とこれが掲載されてしまった。
「え? いいの!?」と思わず声に出したくらい驚いた。同時に非常にうれしかった。何しろ一番愛着のある記事だったからだ。
すぐに私はY氏に、涙ながらに掲載された旨をご報告した。Y氏は直ぐに拡散して下さった。本当に頭が下がる思いだった。
今まで書き続けて、本当に良かった。そう思った瞬間だった。
この日の為に、私はライティングゼミを受けてきたのかもしれない。
そうして歓びに浮かれていると、また掲載されない週が続いたが、現在まで何とか3本記事が掲載された。
現在、天狼院のライティングゼミは最後の第8講が終わっている。習い事も勉強も大嫌いな私が、何とこのゼミを完走したのである。
何故なのか。
文章を書くのが好きだからと言うのは勿論だが、2か月間掲載ゼロだったせいで、「好き」だけではやってられない状態になっていた。
そこで晴れての掲載である。この時私は、めったに無かった「人に自分の文章を褒められる事」を経験した。これが私の執筆の歓びになった。自分の好きな事をして褒められる。これほど素晴らしい事はない。その結果、私のライティング技術は、多少なりとも向上することができた。
要は、リターンの有無だった。
「苦悶」の時間を過ごしていた某塾での勉強は、勿論無駄ではなかったかもしれないが、学校の勉強やテストに役立ったかと言うと、私が怠けたからだろうが、全く役立たなかった。
今回のゼミは違う。この講座に通ったおかげで、趣味で書いている小説や記事の評価が上がってきた。掲載されたのが、自分の中で文章執筆のエネルギーに変わったのである。
もちろん、まだ自分の技術が完全だとは思っていない。だからこそ、これからも天狼院で勉強させていただいて、文章能力を上げていきたいと思うのである。
「習い事なんて金輪際やらないぞ」と思っていた中高生時代の私が知ったら、腰を抜かすに違いない。
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