「隠れがんこ」な人のバージョンアップ方法
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
【10月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:萩本孝子(ライティング・ゼミ日曜コース)
「ごめん〜 行きたいと思ってたんだけど、やめとくね。
やっぱり、自分が好きな服じゃないと着ないってわかったの」
前に洋服のコーディネートを教わった先生と一緒に行く「お買い物ツアー」やるよ〜。
と誘ってくれた友人のメールへの返信。
「OK〜」
と、気をつかったのか、深追いなしのあっさりした友人の返事を見て、ちょっとだけチクリと心が痛くなった。
また、やってしまった。
基本的に、学んだり知識を得たりするのは好きなので、今までに、いろんな講座やセミナーを受けてきた。
ビジネス、心理学、ヨガ、コーチング、イラスト、お習字、カラー etc.
月、何千円から、数ヶ月かで何十万円というのまで……
高い確率で、多くの講師はこんな事を言う、
「素直な人が上達します」
「素直に言われたことをそのままできる人が、一番早く成功します」
私は自分でわりと素直な方だと思っていたし、ちゃんと言われた事はできると思っていたので、大抵の場合、
「きっとうまくいく」
と思い、
「言われた通り、ちゃんとやろう」
と思ってはじめる。
そして予想通り、新しいことをやるのは面白く、言われた通りとても素直にがんばるので、それなりに上達する。最初の頃は。
だけどなんか途中から、
じわじわ〜 じわじわ〜と、
なんか「違う」と思いはじめて、苦しみが始まる。
「いやいや、きっとこれは、誰でも通る最初のつまづきなんだ」
「うまくいかないから、逃げ出したいと思ってる心の弱さだよ」
そんな感じで、自分を説得し、がんばるんだけど、何度目かのがんばりの末、萎える。
そして、
「なんか私の美学というか価値観というか、それが違うって心が言う」
とかなんとか、理屈を並べ出して、自分流にアレンジをはじめる。
こんなことの繰り返し。
当然、完成できない。時間がかかる。亜流になる。途中で終わる。
あるいは、
なんか自分で勝手に気まずくなって、そこの場所から離れてしまう。
なんか私、素直なふりして、本当はそうじゃない。
友人から誘われた、コーディネータの先生と行くお買い物ツアーも
前に行った時はすごく楽しかったし、先生も素敵だった。
すごくいいなぁ〜 と思って、この先生のいう事を素直に聞いていたら、きっとおしゃれなコーディネートができるようになるんだろうなぁ〜 と期待も膨らんでいた。
もう何ヶ月も前に、涼しくなったらまた行こうね〜 と言っていて、
とても楽しみにしていたのに、なんで気が変わっちゃったんだろ。
友人に悪いし、なんか自分の気持ちが頑なな感じで、
これって、素直なふりして、実は「隠れがんこ」なんだな、と、ちょっと自分が嫌になる。
例えば、がんこはがんこでも、
はじめる前か、せめてはじめてすぐに、
「これ私の好きなことじゃないわ」
ってわかったら、とても楽なはずなのに。
…… あ、でも。
その場面を想像する。
誰かに何か誘われたとして、瞬時に好きじゃないとわかって
「それ、好きじゃないのよ」
って、断ったら……
私が誘った相手だったとしたら、
「試してみたら、楽しいかもしれないのに」
「もったいな〜い」
「融通きかないなー」
「ちょっとは合わせてくれてもいいのにねー」
とか思っちゃうな。
あぁ、
だから、私は、とりあえずやってみるのかもしれない。
だけどなぁ、なんか無駄に遠回りしてる気もするんだよな。
気がつくまでに費やした、時間とお金がもったいなくない?
う〜ん、でもさ。
ちょっと自問自答してみる。
「何かを習って、自己流になって困ったことってある?」
→ せっかく、高いお金と時間をかけて習いにいったのに、
そこでの成功を手に入れられてない。
「そこでの成功を手に入れられてなかったら、行ったのは無駄だった?」
→ いやぁ〜、それなりに知識やノウハウは得たので、無駄ではなかったと思う。
「無駄じゃなかったんだ」
「じゃぁ、そこでの成功を手に入れられてたらどうなった?」
→ 達成感は味わえたと思うけど、なんか居心地悪いかも。
「なんで?」
→ だってそれは、誰かの真似で、自分流じゃないから
自分で自分に質問してて、笑ってしまう。
なんだ、結局「自分流」が一番好きなんだわ。
とはいえ。
世の中には知らないことが山ほどあって、
一から全部、自分流でできるほど、時間も体力も先立つものもない。
知識も経験もノウハウも、
知ってる人から教わるのが、一番早く、一番確実。
そして、私は「知りたい!」
そうか、なんかわかった!
<「隠れがんこ」な人のバージョンアップ方法>
- 興味のあるものには、首を突っ込む
- とりあえずやってみる。
- やりたい事と、やれる事はどんどん取り入れる。
- あとは…… あきらめる(←努力して受け入れても、どーせ途中で放棄する)
すると、
- 少しだけ、バージョンアップする。
- あとは、自己流でがんばる。
- もう少しだけ、バージョンアップする。
- 1に戻る
結局これだわ。
素直な人より、少し遠回りかもしれないけど、繰り返して、少しづつちゃんと成長してる。
たぶん、大事なことは、
途中でアレンジしてしまう、がんこな自分に不安にならないで、
「これが私のバージョンアップ方法だ!」と
自信を持ってやっていくことなんだろうなと思う。
ちょっとづつでも、絶対、確実にバージョンアップする。
スパイラルに成長しているってことじゃない!
「隠れがんこ」な人、他にもいるかな?
ちょっとづつでも、成長していきましょ!
***
この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。
http://tenro-in.com/zemi/40081
天狼院書店「東京天狼院」
〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
東京天狼院への行き方詳細はこちら
天狼院書店「福岡天狼院」
〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN
〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
【天狼院書店へのお問い合わせ】
【天狼院公式Facebookページ】
天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。