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メディアグランプリ

そして本は生き残る


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:植田直子(ライティング・ゼミ日曜コース)

 
 
昔は新聞を読むおじさんばっかりだったのにな。
 
最近の通勤電車で気づいたこと。
 
ネットが私たちの生活に侵入してきて、新聞も雑誌もネットで読めるしニュースもネットで自動的に送られてくるようになった。
ネットで嗜好品はおろか生鮮食品まで注文したら指定日に配達してくれるようになった。
 
すごい時代だ。
なんでも家に居ながらネットで注文ができるようになり、ネットで検索できるようになり、ついに本も電子書籍になってしまった。
 
それでも本はまだ戦っている。
 
電車の風景も新聞は全くと言っていいほど見かけなくなってしまったけど、本を手にしている人はまだいる
紙の本から電子書籍へ、劇的に変化したけれど、敢えて紙の本を買って読むと言う読書は生き残っている。
 
なぜだろう。
 
電子書籍はすぐに届くので読みたい時に読めるし、なんといっても新書版ぐらいの大きさのタブレットで何百冊も保存できるのが強み。
私も初めてkindle を手にした時は、その便利さに 何冊もの本をダウンロードした。
Kindleはマーカーを引いたり、途中まで読んでも栞を挟んでいるようにちゃんと保存してくれる。そして残り何ページと教えてくれるのも、本の厚みがわからないから便利な機能だ。
ダウンロードした本を探すのも検索機能があるから便利だし、最近は読み上げ機能をうまく使えばジョギング中や運転中にも読書ができてしまう。
これはいつでも本を読みたい人や時間のない人にはとっても便利なこと。
 
一番の弱点は、バッテリーが切れたり壊れたりするとその時点で 本を読むことは諦めなければいけないこと。
 
だけど弱点があるから紙の本を選んでいるわけじゃ決して な・い!
 
紙の本を選ぶ理由がある。
 
まず本屋さんでたくさんの本を物色する行為が好き。カラフルで様々な背表紙を見ながら、題名で「うん?」って引っかかる本を探したり、
表紙の装丁を楽しむこともやめられない。有名な画家や漫画家のイラストが書いてあったり、目を離せないくらい綺麗な色の表紙だったり、帯のおすすめコメントもついつい読んで本を選ぶひとつの物差しになっている。
 
そしてネットという2次元の世界では出来ないことの一つにその本を持って紙質や重さを感じながらパラパラと読めることだ。
それも自分の感じたページを開ける。
目次が気になる時もあれば最後に書いてある解説が読みたい時もある。これは、サンプルダウンロードやAmazonの「なか身拝見」ではできないこと。
それから、書体。
読みやすい書体や、太字や罫線・行間を効果的に使って、知らず知らずに引き込んでくれるテクニック。
すべてが揃って惹きこまれるページをめくるワクワク感とか、電子版で味わえるのか不安。
個人的な感想としては、単調な文字が並んでいるKindleは、最後まで読めずに途中で閉じてしまうことも多いので、大事にしたい本や、何度も読みたい本は、紙の本を購入している。
 
ここまで書いてきて、やっぱり「本」はいいなぁ。と改めて思う。
紙の本もいいところもあれば、苦手なところもある。
重かったり、破れたり、汚れたり、保管場所に困ったり。
でもこれからも一生 本を手元に置いて読んでいきたいと思う。
 
紙の本は、今までも独裁者の迫害や戦争、自然災害でたくさんの危機にあってきた。
今はネットの波に流されそうになっている。
これは今までになく大きい波。
 
でも五感を感じる人がいる限り、紙の本は残るんだろうな。
読んで、感じて、
そして知恵をもらったり、勇気が湧いたり、本とともに成長できる。
これからは、匂いや手触り、装飾がどんどん進化した紙の本が生まれてくるのかもしれない。
生き残るための進化。
私は全力で応援したい。
少しずつ小さい進化をしながら時代をうまく乗り越えて生きてきた紙の本。
言葉を話して文字を作った人類最大の功績。
 
10年前とは格段に人の好みの幅が増えている。
これからの10年も今では想像できない変化をしていくと思う。
 
波はまた来る。
でもきっと乗り越えていくと信じている。
これは「紙の本愛好家」の願い。
 
 
***

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2017-09-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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