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ライティング・ゼミは人生を変えるか?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【10月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《平日コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:仲里 実(ライティング・ゼミ平日コース)

 
 
私がライティングゼミを受けようと思ったのは、文章がもっとうまくなりたいと言う理由からだった。
私は仕事であるサイトを運営しているのだが、人に何かを伝えるためには文章力が必要だ。そう、痛感していた。
サイトのコンテンツを充実させるために外部のライターさんに記事を依頼することもある。
記事を依頼するためには、どのような記事を書いてほしいのか指示する必要がある。
なにかそういう仕事に役立つセミナーはないかと探していた。
 
ちょうど、その頃にテレビで観た「ぐっ!ジョブ」という番組の中で天狼院書店が紹介されていた。
その時は「なんか変わった書店だな」くらいにしか思わなかった。
私はセミナーなどのイベント情報を得るためにPeatixというアプリを使っていた。そのアプリから天狼院書店のライティングゼミのキックオフ説明会の情報が流れてきた。ライティングゼミについての説明会らしい。
二度も天狼院書店の名前を見て、これもなにかの縁だろうと思って説明会に参加してみた。
 
キックオフ説明会が開催されるのは福岡天狼院。福岡市の中心地から少し離れた場所にある小さな書店だった。
怪しげな階段を登っていった2階に天狼院書店はあった。
その場にいると思っていたのだが、講師の三浦さんがいたのは東京だった。
東京・京都・福岡の天狼院書店がオンラインでつながっていて、大きなスクリーンに映った三浦さんを見ながら説明会が始まった。
音声や画像も鮮明で受講するには差し障りはない。こちらで話したことも向こうに普通に伝わっているみたいだ。
「今はこんな便利な時代になったんだな」
と感じた。
キックオフ説明会では、参加者それぞれが何を目的としてこのゼミに参加したいのかを聞かれた。
私は当初から思っていたゼミに参加する目的を伝えた。
すると、三浦さんは「あっ。それなら完全対応です」とこともなげに言った。
 
ひとつ気がかりなことがあった。課題を提出する必要があるらしいのだ。
説明会の途中で休憩時間があったので、課題について聞いてみた。
2000字前後の記事を毎週月曜日の24:00までに投稿する必要があるらしい。
記事をちゃんと投稿することができるのかどうか不安だった。
 
翌日、私はパソコンで天狼院書店のサイトを見た。
ライティングゼミの申し込みページを探して、その説明を読んでみた。
とにかく長い文章があって、最後に申込みボタンがあった。ABCユニットという秘伝のたれみたいなものを教えてくれるらしい。
長いその文章を最後まで読んだ後、申し込みボタンを押して決済を完了した。
 
第1講ではABCユニットの説明を受けた。
ABCユニットは拍子抜けするほどシンプルな方法だった。
三浦さんは「ABCユニットを使えば面白い文章が書ける」と力説していた。
セミナーの最後にワークショップがあるのだが、まともなABCユニットが思いつかないままワークショップは終了した。
 
次の月曜までにはなにか記事を投稿しなくてはならない。
その日から私は手帳に思いつく限りのネタとABCユニットをメモした。
大学時代の思い出に無理やりABCユニットを組み込んで、なんとか記事に仕上げた。
投稿された記事は天狼院書店の川代さんが読んでくださって、及第点に達していれば天狼院のサイトに掲載される。
及第点に達していない場合はどういう点に問題があったかなどのフィードバックを受けることができる。
投稿してしばらくすると、最初の記事がサイトに掲載された。
だが、これはまぐれみたいなものだった。
 
その後、私の記事は投稿しても掲載されない事が続いた。
毎回、きちんとABCユニットは組み込んだつもりだった
フィードバックされたのは、下記のような点だった。
 
・リーダビリティが弱い
・コンテンツとして弱い
・余談が多い
・読者へのサービスのスタンスが弱い
・満足度が満たされないまま終わった
・情報量が多くて読みづらい
・話が脱線している
 
そもそも、面白いってなんなんだろう。
面白さの基準は人によって違うはず、誰にでも面白い記事なんてあるんだろうか?
文章ってどうやれば読みやすくなるの?
ちゃんとABCユニットを入れているけど掲載されない。
ABCユニットの使い方を間違えている気がする。
天狼院のサイトで他の人が書いた記事を読んでみた。
どこがABCユニットになっているのかわからない……。
と完全に迷路に入り込んでしまった。
 
第4講あたりで、自分がABCユニットをとても狭い範囲で考えているのではないかと思った。三浦さんの言っているABCユニットは私が考えているABCユニットより広い意味になっているような気がする。
 
第6講で即興について教えてもらった。
そのときに三浦さんは
「今日のワークショップではABCユニットも気にしなくていいです」
と言った。
「えっ。気にしなくていいの……」
それ以降、私はABCユニットを意識的に組み込むことをやめた。
 
ABCユニットを組み込むことを意識しなければ、記事を書くのが楽になった。
次の課題では思いついたフィクションを書いてみた。すると、掲載された。
それ以降、時々、投稿する記事が掲載されるようになった。
あとでよく読み返してみると、掲載された記事は意識していなくてもABCユニットらしいものが組み込まれている事に気づいた。
ABCユニットを組み込むから面白くなるのではなく、面白い記事には自然とABCユニットが存在しているという感じだった。
 
ライティングゼミはこの記事で終了だけれど、文章がうまくなったような気はしない。でも、なんとか毎週、投稿することができた。
最初は2000字書くのに苦労したけれど、今は2000字くらいならそれほど大変でなくなった。文章を書くスピードも速くなった。
これからライティングゼミを受けたいと思っている方には、記事はできるだけ毎週、投稿することをおすすめしたい。
掲載されたら嬉しいし、掲載されない場合でもフィードバックを受けることができ、自分の弱点を知ることができる。
 
ライティングゼミを受ければ人生は変わるかと言われれば、必ずしもそうではないと思う。
人生を変えるのはライティングゼミを受けたあとのその人の行動だけだと思う。
 
 
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2017-09-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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