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メディアグランプリ

女性のショートヘアは、線形の美しさにあり


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:竹中美加(ライティング・ゼミ特講)

「私に似合うように髪を切ってください」
表参道の美容室だったら、きっと自分がこれだと思える似合う髪型にしてくれるはずだと、「今日はどうしますか?」の問いに対しての、私のオーダーでした。

どんな髪型になるかわからないのに、よくそんなオーダーするねと言われることがある。でも、ヘアカタログに載っているモデルの髪型にしても、自分が
モデルのようになるとは到底思えない。であれば、流行よりも似合う髪型にしてもらいたい。
自分の顔は、見慣れすぎているのでいつもと違うことを想像するのは難しい。
おまけに、私の髪は、父に似て、太くてしっかりしている。それに、くせ毛ときている。
よく雑誌で見るフワフワした指にからまるような細い髪は、私には想像できない。

表参道の美容師さんは、「じゃあ、爽やか綺麗でいこう」と答えた。
オーダーした私は、爽やかな髪型って、どんな髪型かを理解できずにいると、
「切っちゃっていい?」と、聞かれ思わず「はい」と答えてしまった。

私の髪は、肩に少しかかるくらいの長さでアイロンで、巻いたりすることもできていた。
女性らしさを表現するには、巻き毛が最強ではないかと思う。
子供の頃に読んでいた漫画「エースをねらえ」にでてくる、お蝶夫人は、テニスの激しい練習でさえも優雅に長い髪を巻き、女性らしさを忘れていなかった。

髪を切ってしまうと、そのお蝶夫人のような巻き毛は当分できないのだなと
私の心の中と関係なく、鏡に映る私は、髪が短くなっていった。

そして、耳の下あたりで切りそろえたショートヘアになった。

ショートヘアになって気づいたことは、あごの線が際立ち、鏡で後ろからみた姿は、襟足がはっきりみえていた。
男性が襟足をみせていても、気にならないが、女性の襟足が見えていると、
ついつい見てしまう。
私もこれからは襟足がみられてしまうという緊張感を感じた。

長い髪が描く曲線の美しさとは違う、襟足から首の線、この直線の線形で女性を表現している。
また、それは、他人から自分を後ろから見られるということになり、自分は
見えないけれど、他人からは見えているという不利な状況になる。
緊張感をもたなくては、自分では見えないところで、線がくずれてしまう危険性をはらんでいる。
ショートヘアは、女性の美しさを表現するには、ごまかしのきかない難易度の高い髪型であった。
ショートヘアにしてからの私は、首にとても注意を払うようになった。

女性らしくと、白い首になるように、日焼けしないようにと夏はスカーフと日傘で防御する。

女性らしい襟足を保つために、1ヶ月すぎると自分の後ろ姿が気になり、こまめに髪を切っている。長い髪にようにごまかしがきかないことで、以前より手入れをまめにするようになった。

本当は、ショートヘアになれば、何もしなくてもよいくらい、煩わしさからさっぱりとしたものになるだろうと想像していた。
見事に裏切られた。

一度切った髪は、もう元にはもどらない。
私は、爽やかな髪型に、すっきりした襟足を常に、キープする努力をすることにした。

女性は、どんな髪がたにしても努力を続けていかないといけないのかもしれない。
髪が女性を象徴するものなのかもしらない。なので、女性は、髪を大切にしたくなる。
私は、後ろ姿に緊張感をもったこのショートヘアを気に入っている。

もう、5年間ショートヘアを続けている.

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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2017-10-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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