大文字山の「大」の字から京都盆地を見渡しませんか?
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
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記事:藤田功(ライティング・ゼミ日曜コース)
「大文字山に登るのはどうですか?」
まもなく、京都は紅葉の季節を迎える。
この季節は、特に、多くの人が京都を訪れる。
東京から京都へ旅する人も多い。
私は、東京から京都へ旅する知人には大文字山へ登ることをお勧めしている。
大文字山を知っている人は多いと思う。
毎年8月16日の五山の送り火の一つとして、テレビ中継されるのが大文字山だ!
8月16日の午後8時。
大文字山の「大」の字が点火される。
その後、5分おきに、残りの四山が順番に点火されていく。
妙法、船形、左大文字、鳥居形の順番だ。
テレビでは、大文字山の「大」の字が真っ赤に燃えているのが映しだされる。
でも、実は、「大」の字が真っ赤に燃えるのは8月16日の夜だけではないということをご存知だろうか?
平日の日中、大文字山の麓から大文字山を見上げると、「大」の字が真っ赤に燃えていることがあった。
もちろん、山火事ではない。
よく見ると、「大」の字、全体は真っ赤になっていない。
赤い字で、「大」と完全に読めない。
さらに、少しずつ、真っ赤な部分が移動しているように見える。
耳を澄ますと、「大」の字から子供たちの声が聞こえてくる。
そう!
「大」の字のところにいる小学生たちの赤帽が、まるで、送り火のように真っ赤に燃えているかのように見えているのだ。
赤帽を被った小学生たちが大文字山登山をしているのだ!
私は東京で生活をして20年以上が経つ。
生まれ育ちは京都。学生時代まで京都で過ごした。
実家は大文字山の麓にあり、哲学の道、永観堂、南禅寺が小学校の時は遊び場だった。
私が小学生だったころ、私が通っていた小学校では、毎月、学年全体で大文字山登山があった。
大文字山登山はいろいろなルートがある。
毎月毎月、登っていたので、多くのルートを覚えることができた。
小学生でも、大文字山を登ることができる。
実は、大文字山は登山というよりも、ハイキングコースといったほうがピンとくる。
多くのルートの中で、お勧めは銀閣寺を出発するルートだ。
銀閣寺は京都観光の目玉の一つ。
東山文化として知られている銀閣寺は、大文字山の麓にある。
この大文字山こそが東山なのだ!
そして、この銀閣寺が大文字山ハイキングコースの出発点の一つとなっている。
銀閣寺観光をハイキングに組み込むこともできる。
ハイキングコースはかなり整備されている。
階段などもあるが問題ない。
ハイヒールでなければ、どのような靴でも大丈夫!
服も荷物も気軽で大丈夫!
ペットボトルが一つあれば十分だ。
大文字山の標高は466メートルだが、「大」の字は標高300メートルぐらいのところにある。
大文字山の頂上ではなく、この「大」の字を目指して、ハイキングをスタートして欲しい。
紅葉の季節の京都。
大文字山の「大」の字が送り火で真っ赤に燃えていなくても、赤帽を被った小学生たちで真っ赤になっていなくても、ハイキングコースは紅葉で真っ赤になっている。
寺社の整えられた庭園の紅葉もいいが、京都盆地を囲む大文字山の自然の紅葉の中に入り込んで欲しい。
ゆっくりとじっくりと紅葉の中を歩いて欲しい。
ハイキング中に、行きかう人も多い。
京都の人もいれば、観光の人もいる。
途中休憩中に行きかう人と話をすることもあるかもしれない。
ここで、お勧め情報を一つ。
大文字山を話題にする時は、大文字山の送り火を、大文字焼きと呼ばない方がいい。
決して、京都人は大文字焼きとは言わない。
京都人は、大文字山の送り火をお盆の大切な行事の一つとして考えている。
大文字焼きという、意味のない呼び方を受け入れたくないという気持ちがある。
つまり、大文字山の呼び方次第で、京都人かどうかを判断することもできる。
せっかく、京都に来たのだから、京都人っぽくしてみてはどうだろうか?
そして、40分も歩けば、「大」の字に到着する。
紅葉の中を歩いていると、あっという間だ。
そこは、テレビで、そして、京都盆地から見上げたことがある「大」の字だ!
8月16日の午後8時。
大文字山では護摩木が焚かれることにより、「大」の字が真っ赤に燃える。
その護摩木は火床に載せて焚かれる。
火床が「大」の字の形に配置されているので、「大」の字が真っ赤に燃えているように見える。
この火床は石で作られていて、大文字山の山肌に固定されている。
その火床が目の前にある。
40分も歩けば、少し疲れていると思う。
火床に座って休憩することもできる。
火床に座って、ペットボトルに口を付けて、ゆっくりすることもお勧めだ。
そして、「大」の字から京都盆地を見渡して欲しい。
「大」の字から、京都盆地全体を見渡すことができる。
京都を好きでいてくれる多くの人がいる。
男性、女性、年齢に関係なく、京都を好きでいてくれる多くの人がいる。
人によって、京都を好きでいてくれる理由はいろいろだと思う。
大文字山の「大」の字から見渡す京都盆地。
あなたは、どんな景色が眺められるだろうか?
「大文字山に登るのはどうですか?」
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