メディアグランプリ

がんと介護とライティングゼミと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

 
記事:安光伸江(ライティング・ゼミ平日コース)
 
うつ病・乳がん・母の介護。今の私が背負っている三重苦だ。
 
とはいえ、ひとつひとつはそんなに深刻というわけでもない。
 
乳がんという命に関わる病気になったおかげで、永年のうつ病が軽くなった。「死にたい」と思うことが減ったのだ。どうやら、ほんとに死にたいわけではないらしい。
乳がんの病状も、ステージはかなり進んでいたものの奇跡的に遠隔転移がまだ見られず、手術と化学療法で完治の可能性も5割くらいはあるという。
 
母の介護も「下の世話はしない!」と宣言してあるので、トイレや風呂は自力でなんとかしてくれている。あとの時間はほとんど寝て過ごしているが、食事を用意すればつかまり歩きをして食堂まで食べに来る。
年相応にいろいろやらかすので私がキレることもあるが、母は私のことが大好きでかわいくてたまらないらしく、母娘関係はそれなりに良好だ。
 
ただ、母があまりに甘えん坊で、食事の時に私がいないと寂しがって食べないのが困る。朝昼晩、必ず一緒に食卓につかないといけない。つまり、長時間の外出、特に食事の時間にかかる外出ができない。近所のショッピングセンターに行ってカフェなどでひとりの時間を持つことはできても、基本的に遠出はできない。
 
そんなこんなで、体調がすぐれないのと母が甘えるのとで、外に出る仕事は事実上不可能だ。
 
年老いた母との時間を大切にしつつ、家でできる仕事をしたい。
ずっとそう思ってきた。
 
東京で働いていた頃に趣味でやっていたブログをちょうど6年前の11月11日に新しく立ち上げ直したのは、仕事や収入に結びつかないかな~と思ったからでもある。
ショッピングセンターとカフェとデジモノの話題が主体、徒歩圏でほぼ完結するブログだが、ブログ付属のアクセスログで月4~5万PV、Google Analytics 調べで2万PVほどだから、素人のブログとしてはまぁまぁといえなくもない。数は少ないがコンスタントに来てくれる愛読者もいる。
が、収入に直結する人気ブログというほどではない。
 
ブログ、うまくなりたいなぁ。
文章、うまくなりたいなぁ。
 
そう思って、一昨年、市内に先生を呼んでブログ術の講義に行った。1年ほどたって同じ先生の塾を市内で開くのに人数がいるからというので、抗がん剤の副作用が不安だったけど申し込んだ。
 
結果は惨敗。
ドセタキセルという抗がん剤の副作用が思いの外激しく、4回のうち2回は欠席した。這うようにして出た2回もふらふらだった。課題をやるにもからだがきつく、先生や同期塾生のフィードバックを受け入れる心の余裕はなかった。
 
それにこの塾は、好きなことを仕事にしよう! というコンセプトで、そのためにブログなどを活用する段階の人が受けるには効果的なのだが、「何ができるのか、何がしたいかよくわからない」「体調と家庭の事情でフットワークが重い」私には合わなかった。 塾の内容を復習しようにも、ドセタキセルのつらさがトラウマになっていて、思い出したくないのが本音だ。
 
受講料、もったいなかったなぁ。
 
そして激しい抗がん剤を途中で中断し、ハーセプチンという比較的副作用の少ない薬を使うようになった。2種類使用した抗がん剤で受けたダメージからもだいぶ回復してきた。
 
そんなとき、Facebookの広告で「天狼院ライティングゼミ」というのがしょっちゅう目につくようになった。なにやら秘密のメソッドがあって、それをマスターすると文章が格段にうまくなる……らしい。
 
やってみようかな。通信でもいいなら私にもできそうだな。
 
入ってみると、それだけでわくわくした。
もともとしゃべるより書く方が好きで、ブログで好き勝手な文章を書き散らすのはわりと得意だ。論文調じゃない方がいいというのも、大学の卒論で挫折した私にはぴったりだ。
 
といっても、写真入りでブログの短い文章を書き散らすのと、毎週2000字の原稿を書くのとではずいぶん違う。人様に読んでいただける文章と、自分が書いてきたものとのギャップをものすごく感じた。
スタッフのフィードバックは的確で、私の弱点だとうすうす気づいていたことをバシっと指摘された。
 
そしてドセタキセルの記憶が生々しいあの塾のつらさとは違い、ゼミのフィードバックは厳しくても受け止められる心の余裕ができていた。
つまり。
それだけ体調が回復しているということだ!
これはうれしい変化だ。もしかしてがんの完治の可能性も5割を超えてきたかもしれない!
 
今の目標は、なんとか毎週の原稿を提出すること。
ちょうど、ハーセプチンの点滴をする期間と重なっているので、体調を整えて、点滴のスケジュールも原稿提出のスケジュールもきっちり守りたいな、と思っている。
 
そしてもちろん、天狼院の秘密のメソッドを体得し、文章がうまくなるとさらによし。
ブログの愛読者さんには「お、前より面白いぞ?」と思ってもらえるように。
できればもっと新規の読者さんが増えるように。
 
タイトルで思わずクリックしたくなり
読んでクスッと笑ったり涙したり共感してもらえて
読後感はさわやか
 
そういう書き手に、私は、なりたい。
 
まずは原稿提出とハーセプチン投与の完走をめざしてがんばるぞ!
 
***

この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

http://tenro-in.com/zemi/42175

天狼院書店「東京天狼院」
〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
東京天狼院への行き方詳細はこちら

天狼院書店「福岡天狼院」
〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階

天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN
〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5

【天狼院書店へのお問い合わせ】

【天狼院公式Facebookページ】
天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。



2017-11-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事