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メディアグランプリ

やる気スイッチとカメの目線


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事: 中村さきこ  (ライティングゼミ日曜コース)
 
「やる気スイッチはどこにあると思いますか?」
高校での講演で、生徒たちにこの質問することがある。答えは様々、「やる気スイッチはこのあたり」と、頭を指してみる生徒、「心の中にあると思う」と、胸に手を当てる生徒。「背中」という生徒は某学習塾のCMの影響かもしれない。皆さんだったら、どこにあるって答えるだろうか? 自信を無くした時、やる気が出ないときに、やる気が出るスイッチがあるととても助かる。そんなやる気が出るスイッチをもっていると、どれだけいいだろうか?
 
 実は、そんなスイッチがあるというのだ。ここ数年、脳科学の進歩は目まぐるしい。このやる気スイッチというのも脳科学的に説明がつくらしいのだ。
 答えは前頭葉の中の楽観回路がキーワード。「楽観回路」というその名前からして、なんかいい感じがしてくる。というのも、自分の周りの人を見ても、でも、だって、どうせ……と、マイナス言葉が口癖で出るくる人の方が、いいねえ、いけるねえ、それ最高だよ、と全面的にプラスで見てくれる「楽観」的な人よりも多いような昨今である。という私も、価値発見、ほめる達人、ほめ達!なのだが、以前は「無理です、無理無理!私には無理です」と、すぐに「無理無理」ボタンを押してしまっていた一人だった。それくらい一歩踏み出す勇気が持てなかった。やる気スイッチの入れ方を知っていれば、もっと前向きに生きてきたかもしれない。
では、やる気を出してくれるという楽観回路、どうやったらそこに仕事をしてもらうことができるのだろうか? その楽観回路のスイッチを入れるボタンにあたるものはどこにあるのか? 気合で「楽観回路、動け!」というわけにはいかないらしい。そのスイッチにあたるものがある。
それが「表情筋」というのだ。表情筋という顔の表情を創っている筋肉を動かす。どうすればいいのか、ずばり「笑顔」を創ることである。
こういう言葉を聞いたことがないだろうか? 「楽しいから笑顔になるのではない、笑顔になるから楽しくなるのだ」そう、その「笑顔」がボタンになる、つまり、口角があがるとやる気スイッチが入るというのだ。
 確かに、私たち頑張ろう! とするときに「エイエイオー!」とやるが、片手は空に向けて突き上げる。やるぞ! と言って、地面に腕を振り下ろすことはあまりやらない。上げた腕につられて頬のあたりも上がっている。つまり、表情筋が上がっているのだ。スイッチが入る。
 そして、うれしいことにその笑顔は作り笑顔でもいいらしい。まずは、役者気分で鏡の前でウィと言ってみてもらいたい。「ウィ」否が応でも口角が上がる。やる気スイッチが入ることになる。ホントかなあ?という方のためにこんなことをやってみてもらいたい。テイク1はそのまま「おはようございます」と言ってみる。テイク2は「ウィッ! (と笑顔を作って) おはようございます」、この2つの違い、感じられるだろうか。笑顔になるから楽しくなるのだ。
でも、落ち込んでいるときに、そんな簡単に笑顔なんて作れない、という方もいるだろう。この話を聞いてみてほしい。
 北九州に高校野球で全国大会にもいったことがある野球部監督さんから直接聞いた話だ。調子の悪い選手がいるとベンチに呼んで、まず座らせるそうだ。そして、水を飲ませるらしい。水を飲むときに顔が上を向く。その「上を向く」、というだけでもやる気スイッチにつながるというから、すごいと思う。
 そこで気になるのが最近の私たちの姿勢である。上を向く時間よりも、圧倒的に下を向いている時間が現代人は多いということだ。電車の車内で座っている人を見渡してみると、乗客の大半はスマホや携帯を見て下を向いていた。
 うつ病の研究ではうつ病になる人の特徴として、下を向いている時間が長い人といわれている。頭は重い。ついつい油断すると首は下に向いていく。ここは気持ちをちょっと切り替えて、何もしていないとき、ぼんやり空を見上げるのもいいかもしれない。
 人間は一日に45000回ほど選択する場面があるそうだ。目が覚めた瞬間から「選択」だ。起きる、起きない。この依頼を受けるか断るか。様々な選択に悩むとき行動に移せる場合はいいが、無理かもしれない……。どうする? できない……。こんな風に否定の答えが続くとテンションが下がり気味になる。そんなときにやる気スイッチをポンと押してみる。
上を向いて「私はできる!」と笑顔で行ってみるのをお勧めする。どうしよう、と迷いあれこれ考えると人間は「否定的」な選択を選んでしまう。でも振り返ってみてもらいたい。自分がもしかしたらと想像したマイナスな出来事、すべて実際に起こっただろうか?まずは一歩踏み出してみる。
 
 やる気スイッチと合わせて、これを伝えたい。目の前のこと、間近なことばかりに気を取られてしまうと、動きが鈍ることもある。「うさぎとカメ」の話を思い出してもらいたい。カメはゴールできて、なぜうさぎがゴールできなかったのか。うさぎとカメ、それぞれ実は見ていたものが違っていた。うさぎが見ていたのは「ゴール」ではなくカメだった。それに対し、カメは「ゴール」をしっかりとみていた。                                                    
笑顔でやる気スイッチを入れて、そしてカメのようにゴールを見て進んでいくのはどうだろうか?
 
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2017-12-23 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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