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メディアグランプリ

心のモヤモヤをとる朝5分の習慣


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:渡邊壽美子(ライティング・ゼミ日曜コース)

「なんで私ばっかり……」

余裕がなくなると、私が心でいつもつぶやいていた言葉だ。
「なんで私ばっかり、家事やらなきゃいけないんだろう」
「なんで私ばっかり、子供のお迎えに行かなきゃいけないんだろう」
「なんで私ばっかり、ややこしい仕事を抱えてしまうんだろう」
「なんで私ばっかり……」

もちろん、そんなことをいちいち口に出すと、夫とは喧嘩になるので口には出さない。口に出さないが、イライラは募る一方だ。そんなとき、私は不機嫌になって、子供を強い口調で叱ったり、夫婦の会話が減ってしまったりする。思い切って、夫に伝えたこともあったが、家事分担をしてほしいという思いに反して、逆効果になってしまった。

仕事の場面でも、「なんで私ばっかり」なんて、子供じみた発言はできない。管理職という役割を担っているので、そんなレベルの低いことを考えているなんて、管理職の資質が疑われそうだ。口に出さないけれども、正直にいうと、仕事へのやる気も少しずつ奪われてしまっていた。悪循環から、抜け出せない毎日だった。
育児休業を終えて、職場復帰してからだいぶ経つが、毎日本当にバタバタである。ありがたいことに、育児を抱えて仕事をする者に、理解がある職場だし、子供は丈夫でスクスク育っている。40歳の高齢出産だったので、ここまでの道のりは遠かったが、自分が望んだ生活をしているし、何も文句はない。感謝しなければいけないと頭ではわかっている。そんな風に自分に言い聞かせているのだが、やはり、毎日気持ちに余裕がない。忙しさが増すと「なんで私ばっかり」病が発動されてしまう。この気持ちをどうしたらよいのだろう。いつも悩んでいた。

そんなとき、知人から、あるお誘いがあった。瞑想を毎日5分やっていって、脳波や感情の変化をみる実験だという。「マインドフルネス定着化プログラム」と名付けられたプログラムのモニター募集だった。瞑想……脳波……。なんだか怪しげである。ただ、世界的に有名なIT企業Google社が、宗教色を廃し、科学的に実証された瞑想プログラムを実施して、効果をあげていることはよく知っていた。Google社が、集中力やリーダーシップを発揮する目的で自社の社員に取り入れている「マインドフルネス」という考え方が知りたかったし、知人の応援になればという気持ちでモニターに参加することにした。

初回の集合ワークショップでは、「マインドフルネス」についての説明や瞑想のやり方についての説明があった。そして、頭にバンドをつけて脳波を測ったり、感情に関するテストなどに回答したりした。そして、そこから、毎日5分か10分、呼吸を整える瞑想を2か月間実践することになった。

毎朝、家族が起きていない時間に、5分心静かに、呼吸に集中する瞑想を行うという生活。最初は何も感じなかったが、1~2週間を過ぎた頃から、集中力が増しているような気がしてきた。気のせいかもしれないが、自分のこだわりや考えを脇に置いて、人の話に集中し、人が何を考えているかに心を向けることが、以前よりできるようになった気がする。同時に、自分の中での心の変化にも敏感になって、内省力が高まったと感じる。もちろん、気持ちだけで、本当にそうかといわれると自信がないのだが。

現代人は、たくさんの情報に触れている。どこでも、スマホでインターネットに接続できる。電車で他の人を観察すると、ほとんどの人がスマホを見ている。私自身も常に新しい情報を得ていないと、不安になってしまい、やることがないと、無意識にフェイスブックを立ち上げているし、電車の中でもついついスマホを取り出している。これでは脳が休まる暇がない。

脳が休まる暇がないと、脳が疲労する。そして、心に余裕がなくなって、新しい情報や人の気持ちを取り入れる余裕がなくなる。そして、しまいには自分が嫌になってしまい、また、モヤモヤしてしまう。私の場合「なんで私ばっかり」病が発症してしまうことになる。

2か月間のモニター期間を経て、「瞑想は心の曇り止めなのだ」という感想をもった。いつも脳や心が疲れていて、目の前のことに集中できない状況では、色々なことを行っても効果的ではない。一旦、外の情報を遮断し、目を閉じて呼吸に集中することで、心の曇りをとっていくのが瞑想なのだと思う。なぜGoogle社がリーダーシップや集中力のトレーニングのために瞑想を取り入れているのかが、体験的に理解できたような気がする。私一人の結果だが、脳波や感情の状態のテストも2か月前よりよくなった。

プログラムで「マインドフルネス」は、瞑想をすることではないと教えてもらった。「マインドフルネス」は「今、ここ」に集中できている状況だという。モニター期間は終了したが、自分にとっては効果があったし、少なくとも「なんで私ばっかり」病は、ここ数カ月発症していない。朝5分の瞑想が心の曇り止めとして十分機能しているような気がする。

朝の瞑想、しばらく続けてみようと思う。
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2018-01-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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