【平成ＪＡＭＰ予備軍のわたしが、人並みに結婚願望がある若い娘たちに伝えたいこと】
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記事：瑞陵 梨乃（ライティング・ゼミ平日コース）
昭和の時代に生まれ、平成時代に結婚せず、そのまま新年号を迎える人たちのことをネット上で「平成ＪＵＭＰ」というらしい……。
３０代独身のわたしは、ご多分に漏れず平成ＪＵＭＰ予備軍である。結婚どころか恋人も存在しないため、予備軍の中でも補欠選手の勢いさえ否定できない現状――。
そんな平成ＪＵＭＰにベンチ入り控え選手のわたしが、
それなりに結婚願望のある１０代２０代の女子たちに伝えたいことがある。
「○歳までお互い独身だったら結婚しようね」という常套句の罠についてだ。
こんな台詞を鵜呑みにしている人はきっと○歳までは結婚できない。
結婚について言い訳をしていた時期もあった。
≪わたしは結婚していないだけで、決してできないわけではない。
「結婚しない」という選択を日々し続けているのだ。
「しない」と「できない」は、完全に似て非なるものだ。
北京ダックと家鴨くらい違う！
いや、北京ダックとチキン南蛮くらい違う！
ううん、北京と東京くらい違うんだから！！！≫
言い訳は、知ったかぶりに似ている。すればするほど恥ずかしいので、早い段階で気付いて辞めたほうがいい。最近のわたしは開き直るという実に楽な生きる術を身に付けた。
「その年齢まで独身ってことは何か問題でもあるんじゃないの？」と聞かれれば
「問題なんて数えきれないくらいありますよ～、自覚してます♪」と笑顔で返せるし、
「結婚して孫の顔を見せるのが真の親孝行だ」とお説教をされれば
「お母さんはわたしの花嫁姿を見るまで安心して死ねないと言うので、長生きしてもらおうと思って。わたしなりの親孝行なんですの」と決まり文句のように答えられるまでに成長した。
だがしかし、口には出さないまま、ココロの中で反論する自分がいるのも確かだ。
わたしだって、わたしだって……
自分にさえその気があれば結婚できていたんだから！
昔、付き合っていた彼氏から正式なプロポーズはされたことないにしろ、結婚の話題がでたことがないわけではないし
何なら付き合っていない人も含めたら
「３０歳までお互いに独身だったら結婚しよう」みたいなことだって何人かの男性から言われたし……
そこまで考えてわたしの思考はふと止まる。
この「○歳までお互い独身だったら（以下略）」って一体なんなんだろう？
この冗談なのか半分本気なのかよくわからない言葉の意味についてもう一度、深く考えてみた結果、わたしはある結論に辿り着いた。
この常套句は罠だ。
この常套句は、わたしに現代の格差社会を連想させる。
現代の格差社会のように「大幅に二極化している」のだ。
人並みに結婚願望のある１０代２０代の女子たちへ
「○歳までにお互い独身だったら、その時は結婚しようね」
男性にこの常套句を告げられた時に、
あなたが「この人がそう言ってくれるのは冗談だったとしても光栄だな」と嬉しくなったり、「本当に○歳になったときに電撃入籍！ なんてこともあるのかも」と一瞬でも淡い期待を持ったりしてしまった相手は、
残念ながらほとんどの確率で〇歳には結婚しています。
○歳まで独身でいてくれるのは、
同じ台詞を言われた時に、多少なりともイラっとする気持ちをあなたに抱かせた男性だけなのです。
それなりにモテそうな男性は、約束の年齢の前に結婚しているという法則。
そしてまた逆も然り。
この常套句を使用する男性はまさに二極化の縮図そのもの。
この一言で何人もの女子に淡い期待を持たせ、きっと数人に同じことを言っているだろう罪深きモテ男くん。
一方、「こっちが願い下げだわ！」というこちら側の想いにさえも気が付かずに発言できる勘違い野郎。
そもそもこの台詞—
言われても喜んでいいのか、そうでもないのか分からない。ただただ複雑な心境にさせるだけの言葉ですよね。
いや、寧ろよく考えたらとても失礼極まりない言葉なのです。
≪今、目の前にいるあなたと付き合う気はないんだよね－。
結婚するにはまだ遊び足りないし、他にもっと良い選択肢があるかもしれないし。
あ、でも○歳くらいまでに他にどうしてもっていう人がいなかったら候補のひとりくらいに入れてあげてもいいかな。
流石に俺も〇歳くらいには落ち着きたいって思ってる可能性もあるし≫
若干、悪意を込めて書いたらこんなところでしょうか。
人の心の中身は見られないし、発言した本人や状況、関係性にも寄るだろうから
あくまでもわたしの憶測であり、真実は知らないけれど。そして、知りたくもないけれど。
もし、あなたが今後、このような台詞を男性に言われて
且つあなたも結婚を考えてもいいと思える相手だった場合には、
「数年後なんて言わずに今すぐ結婚しましょう」と提案してみてください。
もし、相手にちゃんと誠意やその気があるなら、今すぐは無理でも結婚を前提にしたお付き合いがはじまるかもしれません。ラッキーです。ためらう理由は何もありません。
変なことを言ったことで嫌われるかも？との躊躇は不必要です。その程度で嫌うような人は最初からあなたと結婚する気はありませんので、ここでふるいにかけられて万々歳でございます。
もし、この文章を読んで実践したことで棚ぼた的に……あるいは、「○歳までに独身なら××君が結婚してくれるって言ってくれたし」などの無駄な幻想を捨てて現実的に生きた結果、結婚できた娘がいたら、わたしに感謝してくださいね（笑）
長々と、書かせていただきましたが、もし自分が一生涯独身だった場合に日本の少子化対策に貢献できないかわりに
せめて後に続く若い世代の娘たちに伝えたいことが少しでもお役に立ちますように……
――― 平成ＪＡＭＰ予備軍の人生の先輩より
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