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メディアグランプリ

婚活は、ビジネスと同じだ


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記事:羽田さえ(ライティング・ゼミ平日コース)

 
 
バリバリと仕事をこなす後輩女子から、結婚したい、どうしたら結婚できるかという相談を受けた。
彼女は聡明で気だても良い。外見だって悪くない。30歳を過ぎても独身なのが不思議なくらいの素敵な女性だ。30代半ばで結婚した私は、何とかギリギリすべりこんだ先輩としてちょっと考えてみた。
 
婚活は、ビジネスと同じだ。商売と同じだ。何よりも、マーケティングが重要なのである。
自分自身が結婚した今なら、それがよく分かる。
 
彼女が独身なのは、出会いがないからではない。決して彼女に魅力がないからでもない。
 
マーケティングが不十分なのだ。自分という商品が確実に売れるマーケットに、出品できていないのだ。
 
私は不動産デベロッパーで、マーケティングを担当していたことがある。
土地を仕入れ、商品となる新築マンションを建築し、売る。商品を企画する時には、マーケティングが欠かせない。
この立地には、どんなマンションが良いのかを考える。2LDKか4LDKか、和室は必要か。駐車場はどのくらいの台数を用意するか、駐輪場は、バイク置き場は。ペットは飼えるようにしておくべきか。分譲価格はどのくらいか、決められた建築費の中で優先的にお金をかける箇所はどこにするか。
 
このマーケティングを間違えると、良いものを作ってもさっぱり売れない、ということが起きる。都心へ通勤する夫に専業主婦の妻、未就学児二人という家族構成からの住宅需要が強い地域で、1LDKのコンパクトマンションを企画するとどうなるか。どんなに美しいインテリアデザインにしても、使いやすいユニットバスを入れても、安めの値段をつけても、完売させるのは難しくなる。
 
また、企画の段階でターゲットを決めたはずなのに、売る段階になると欲が出て失敗することもある。4人家族のファミリー層が主要ターゲットのマンションだが、夫婦二人だけのDINKS世帯にもアピールしてみたくなる。おしゃれで都会的な雰囲気の広告を打ってみたくなる。
 
たいていの場合、売る側がブレると良い結果には結びつかない。どっちつかずな広告は、結局のところ誰にも響かない。ファミリーにもDINKSにも中途半端なアピールしかできなくなり、どちらからも評価されなくなるのである。
 
不動産に限ったことではない。ものを売るためには、適切な時期に、適切な価格をつけて適切な市場に出さなければならない。広告をうって認知度を上げ、さまざまな販売促進を行うことだって重要だ。
ビジネスなら当然の理屈なのに、婚活においてはそれができていない女子が多い。
 
ものは良いのに、想定しているターゲット層に届いていない。そもそも想定したターゲットが間違っている可能性だって大いにある。
 
例えば細身のデニムを着こなすためにもう少し痩せたいと思っていても、むちむちした太ももは男性に人気だったりする。太ももに隙間なんかいらない! なんで痩せたいなんて言うんだ! と力説する男は、実はたくさんいる。
 
そういう事を理解するまでに、私はかなりの時間を要した。母親に口うるさく言われても、結婚できないキャラとして部長にいじられる日々が続いても、独身生活が長かった。しかし婚活はビジネスと同じだと気づいた時、あっさりと自分の行く末を決めることができた。
 
婚活市場に出るのであれば、素の自分をそのまま必要としてくれる層に確実に届くようにリリースするのが最も効果的なのである。
 
もう一度、周りにいる男性を見回してみよう。職場の同期、学生時代のサークルの友人、出入り業者のお兄さん。
自分自身の強みや売りを気に入って、買ってくれるのは誰だろう。そしてその中で、自分の心がときめくのは誰だろう。
 
紹介やコンパは、すでに結婚している同性の友人にお願いしよう。独身女性どうしでは品定めに力を入れすぎ、せっかくの出会いにダメ出しばかりして終わってしまうことがある。利害関係のぶつからない既婚女子に頼るのが安全だ。
 
思いきって、お見合いサービスや結婚相談所を利用するのも良い。単なるコンパや飲み会に比べ、結婚に意欲的な男性に出会える確率は格段に上がる。
 
自分自身の強みは、何だって大丈夫。
アイドルなみの容姿であるとか、家事全般がとびきり上手であるとか、そんな必要は全然ない。大切なのは、自分を知っていることである。
外見の好みも人それぞれであるから、肉感的なボディが武器になることもあれば、すらりとした長身の女性を連れて歩きたいという男性もいる。
 
また、海釣りが大好きとかエヴァンゲリオンに詳しいとか、休日はウクレレを弾いて過ごしたいとか、趣味の分野で意気投合することも重要なカギになりうる。余暇を楽しめるだけでなく、趣味が合うということは、価値観が近いということにもつながるからだ。趣味の集いやサークルに参加してみるのも、婚活の一戦略として有効であるだろう。
 
後輩女子へのアドバイスは以上である。
 
結婚したいと願うキャリア女子は、ビジネスの視点で戦略的に婚活にのぞもう。
きわめて重要なタスクと認識し、TODOリストの一番上に掲げておこう。
 
素敵なパートナーと幸せな結婚をするためには、マーケティングが欠かせないのである。
 
 
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2018-02-23 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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