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メディアグランプリ

欲しいものを手に入れるために


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:久保友美(ライティング・ゼミ 特講)

 
 
欲しい。あれがあったら、人生が変わるんだろうなぁ。
 
でもなかなか、手に入らないんだよなぁ。どうやったら手に入るんだろう……。お金があったら手に入るものでもないし。
周りには、しっかり手に入れている人もいるのに。なんで私は、うまくいかないんだ。
 
思わず考えこんでしまう。欲しいのは、洋服でもアクセサリーでもiPhoneⅩでもない。
 
それは「色気」である。
 
年を重ねたら自然と、大人の色気というものが身につくものだと思っていた。しかし、どうやらそういう簡単なものではないようだ、ということに、今さながらようやく気づいてきた。
 
残念ながら私は色気というものとはほど遠い。しかし、ほど遠いと割り切っていてはいつまで経っても色気は身に付かない。そもそも色気とはどういう意味なのだろうか。何となく「色気」という言葉を使っているけれど、そもそもきちんと分かっていないような気がしてきた。分かっていなけりゃ、色気は身に付くものではない。ということで、色気について考えてみることにした。
 
まず思い浮かべるのは、タイトなミニスカートを履いて、唇がぷるぷる肉厚で、セクシーに髪を搔き上げる感じ?
 
うーん、何だか違う。
 
辞書的な意味でいうと、「異性を惹き付ける魅力」となるらしい。気になって自然と目がいってしまう、とか、思わず胸にグッとくる瞬間といった感じだろうか。
 
どんなときに、グッと惹き付けられるのだろう。ネットで「色気とは」と検索してみると実にたくさんのページが出てきた。
「色気を手に入れるコツ」
「モテる女の「色気」の出し方」
「色気のある女と色気のない女の違い11選」
 
そこには、「常にヒール」や「手や腕をクロスさせる」「ふわふわと揺れるものを身につける」……といったように、どこかで聞いたことのあるようなモテテクニックがたくさん書かれていた。確かにそういった仕草に色気を感じることもあるかもしれない。しかし、私には出来ないものばかりだ。私がやったところで、「何か変なものでも食べた?」と心配されそうだ。
 
目についたのは、「どこか陰のあるような人に色気がある」というものだ。陰があるというのは、ミステリアスで、つかみどころのない感じだろうか。
「あの人、無口だけれど、何か深いことを考えているのかもしれない」
「いつも寂しげな表情をしているけれど、これまでどんな人生を歩んできたのだろう」
 
その人に隠れた何かを知りたくて、想像力がかき立てられる。分かりそうで分からない。見えそうで見えない。いわゆるチラリズム?
 
うん、分かる気がする。ひょっとすると自分だけには、その人のことが一足早く分かるかもしれない、というドキドキ感もプラスされてくるような。
でも、そういう人って結局つかみきれなくて、手の中をするりと抜けていく感じだ。そうすると、色気というよりは「逃げていっちゃったな」という残念な気持ちの方が大きくなる。
 
そこで、私の周りで色気を感じる人ってどんな人だろう、と考えてみた。
 
すると、ある人が思い浮かんだ。
 
その人はチラリズムとは全くの対極にいる人で、全てにおいて開けっ広げだった。どんなときでも朗らかな笑顔で、自分のプライベートなことも遠慮なく話をしてくれた。スケジュールもオープンで、自分のgoogleカレンダーもをいろいろな人に公開していた。予定を入れたいときは空いている時間帯に私たちは自由に予定を入れる。それを嫌がらない人だった。仕事以外のプライベートな予定も時々入っていたりして、ドキッとすることもあるけれど、それも「あ、そうだったけー?」と笑って済ませる。
 
隠すのではなくむしろ全開の人だった。父親より年上だから恋愛対象とかではないにしろ、人間としての色気を感じた。なかなか自分には出来ない、「自らを開けっ広げに見せる」という懐の広さにグッと惹き付けられたのだと思う。
 
そうか、そこで気づいた。色気は自分には出来ないことが出来る人に感じるものなんだ、と。私の場合は、チラリズムではなく自分全開の姿勢に色気を感じたのだ。
 
プライドや恥じらいから、自分をちょっとよく見せようと本性を隠してしまうことが多いのではないだろうか。私はまさしくそうだった。ちょっとかっこいい自分を演じてしまう。そして、それは少なからず、私だけではないと思う。
 
ということは、私が色気を身につけるためにやるべきことが分かった。それは、自分をもっと出していって、自分を全開にしていくことだ。そうすれば、自分の本性を隠してしまうような人々にとっては色気が感じられるのではないだろうか。
 
だから私はこうやって書いている。「こんなこと書いていいのかな」とか「こんなことをあの人に読まれたら恥ずかしい」という思いが頭をよぎることもあるけれど、書き続ける。
だって、それが色気への近道なのだと気づいたのだから。
 
 
***

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2018-03-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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