メディアグランプリ

ライティング・ゼミで得た月曜日の幸せな苦悩の正体に迫る


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【4月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

 
記事:海 うみ子(ライティング・ゼミ平日コース)
 
突然ですが、質問です。
 
「あなたの好きな人のタイプ、もしくは条件を3つあげてください。
3つ、決まりましたか。さて、ではその3つの条件を満たす人があなたの前に2人も現れました。もう一つ条件を追加して、1人に決めたいと思います。
どんな条件で、もしくはどこで、その1人を決めますか?
答えは出たでしょうか。もうおわかりかもしれませんが、その最後に出した条件が、あなたが好きな人を選ぶ時に最も重要視する条件です」
 
どうですか? 当たっているでしょうか。
懐かしいな、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私も昔、聞かれたことがある心理テストのひとつです。
なぜ突然、そんな話をしたかというと、私はまさに今、その4つ目の条件を
探す旅をしているからです。
しかも、毎日。
 
その旅の名は「ライティング・ゼミ」といいます。
 
名前の通り、書くことを学ぶ講座です。
2週に1度のペースで開かれる約2時間の講義と、1週に1本の2000字の記事を書くという課題で構成されています。
これだけ聞くと、なんとなく簡単そうと思いませんか? 私も、講義や課題のペース、また金額設定が「これくらいならできるだろう」と、あまり深く考えること無く、いま考えるとかなり「なんとなく」な気持ちで申し込みボタンをポチッと押していました。しかし、それがただの思いこみだったと気づくまでに時間はかかりませんでした。
 
まず始めてみると、どれくらい書いたらいいいのかわからないのです。そもそも、2000字という文章がどれくらいのボリュームかという感覚がないため、書き始めてみても、文字数が全然足りなかったり、逆に終りが見えなくなって、大幅に2000字を超えてしまったりしました。その度に、何度も付け加えたり、削ったりすることを繰り返すのですが、そうしているうちに自分が何を伝えたいのかが迷子になっていきました。こうなると、立て直しはもはや不可能で、泣く泣く「新規作成」ボタンをおして、再び真っ白なページからやり直しです。
 
こんなことを1週間、少しずつやり続けて、「よし! これで行こう」と提出して喜んだ次の瞬間には、また次の週の分の2000字のことを考え始めるのです。
この時に、私は先程の心理テストを思い出します。
 
もう出し切った! と、思ったあとの、もう一つ。
 
次は、何を書こう?
どうやって書こう?
私は何が伝えたいのだろう?
 
その答えを求めて、自分の中にどんどん、どんどん深く潜っていくのです。4つ目の条件を出し続けるという作業は、決して楽ではありませんが、何度か続けていると、本質を求める感覚がだんだんと日常的になってくるではありませんか。こうなると、書くことを通じて、日々の生活が自分の本質と向き合う時間になっていることを認めざるを得ません。そう、ライティングは、自分の本当の気持ちを探る旅なのです。
 
日常というのは、いろんな感情で満たされています。
喜び、怒り、哀しみ、楽しみ……
私達は、「忙しい、忙しい」と言いながら、それらを感じることから目を背けて、日常生活を駆け抜けてはいないでしょうか。
ふと、足を止めると、雑然と散らかった部屋のように自分の感情があちこちに散らばっていて、その中でどうしていいのか、どこから片付けるべきなのか、手がつけられなくなっている状態になっていたのは、この私です。
 
書くことを通じて、この散らばった感情を、これは怒りの棚へ、これは哀しみの棚へ、と一つずつ自分の感情に居場所を作ってあげる。
すると、どうでしょう。散らかっていたスペースには新しいスペースができ、そして片付けられた感情は、もやもやを残すこと無く、自分の中で消化されていくのです。部屋がきれいだとなんだか清々しい気持ちになるのと同じように、心を整理すると、晴れ晴れしい気持ちで毎日を過ごすことができるのです。
 
私は、そもそも「なんとなく」この講座に申し込みをしたただの主婦ですが、文章を書きながら、この文章を読んでくれる誰かを想像せずに書くことはありません。そして、その人がほんの少しでも読み終わった時に、幸せな気持ちになっていてほしい、と願わずにはいられません。
 
「幸せとは何か」
 
幸せは、きっと人によって違うでしょう。
私自身も一言で表せるような答えを持ち得ていません。しかしながら、少なくとも、ライティングを通じて誰かとこの旅をシェアできる喜びを噛み締めています。
 
そして今日、この課題を提出したあと、きっと私は「ああ、また次は何を書こう」と私の奥底へと潜る幸せな苦悩を再び手にするのです。
 
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この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
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2018-03-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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