習慣化にパブロフの犬は必要か?
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記事:いさだゆりこ(ライティング・ゼミ平日コース)
「今年こそ英語力を向上させるぞ!」とか、「今年こそ、朝型人間になるぞ!」とか、いろいろと目標を立てては、新たな良い習慣を獲得しようと取り組むのだけれど、いつも三日坊主で終ってしまう。
何かを習慣にするためには、それが特別なことではなくなるまでやり続けるといいらしい。特別なことでなくなるためには、最低でも21日間、だいたい1ヶ月程度は継続する必要があるようだ。
「でもその21日間っていうのが難しいんだよな」
そもそも3日坊主なのだから、21日間も継続すること自体が至難の業だ。
そんな飽きっぽい性格の私でも、長年やり続けていることがないわけでもない。
毎朝、人参とりんごの生搾りジュースを作って飲むことは、もう15年以上続いているし、朝食に果物だけを食べる習慣も10年ほど続いている。今はやめてしまっているけれど、ボクササイズは15年位はやり続けていたし、最近始めたヨガももう5年以上続いている。
「やり続けることができることと、なかなか継続できないことの違いはどこにあるんだろう?」
人参とりんごのジュースを飲む習慣はひどい冷え性を克服するために始めたことなのだが、これが私にとってはとても効果的で冷え性をかなり改善させることができた。以前はお風呂に入った後しばらく起きていたりすると、布団に入った後も足が冷えたままで眠れないというようなことがよくあったのだが、今では足が冷えて辛いと感じることはなくなったし、体も冷えにくくなって、冷え性はずいぶん改善した。冷え性が軽減されても継続しているのは、このジュースが本当に美味しいからだ。
「朝ごはんをしっかり食べないと元気が出ないし、脳もちゃんと働かない」
私の子供の頃はそんなことが通説であったし、私自身も朝ごはんはしっかり食べたい方で、どんなに時間がなくても、いつも朝ごはんだけはしっかりと食べてでかけていた。
「朝の忙しいときに、朝ごはんを作るのは結構面倒なことだよな」
「作ったらその片付けも大変……。」
朝ごはんは食べたいけど、結構負担が大きいのも事実である。
朝は排泄の時間で、消化が必要なものを食べるのは体に負担がかかるということを知ったのは、そんなときだった。
果物には消化酵素が含まれているので、自分で消化する必要がない。その上、切ったりむいたりするだけだから準備にさほど時間もかからず、後片付けも簡単だ。更にいいことは、朝から果物をたっぷりいただくのは、何となくリッチな気持ちがして気分も上がる!
朝の果物を始めてからは体も軽やかで、朝食をしっかり食べていた頃よりも元気になったくらいだ。
ボクササイズはひどい肩こりに悩まされていたのを解消するために始めたのだが、これは肩こりの解消に効果的であったのももちろん、それ以外にもストレス解消にも効果的だった。やめてしまったのは、クラスに通うという形式から、自由に自分の好きな時間にジムに通うという形に変えたことが原因だ。
クラスに通う形式だと練習時間に行かなければという力が働くのだが、自分の好きなときに行っていいとなると、ついつい別の用事を優先させてしまって、ジムに行くのを先送りしてしまう。長年継続してきたことでも、あっという間に途切れ途切れになり、結局やめてしまうことになった。
やり続けることができることもあれば、ずっとやり続けていたのにやめてしまうこともある。そもそも、習慣化することができないことさえあるのだ。
少なくとも習慣化できていることは、それをすることによってメリットを感じられることだ。英語力を向上させることや、朝型人間になって時間を有効に使うことは、自分にとって明らかにメリットがあることだが、これがなかなか継続することができない。
習慣化するためにはメリットがあるだけではだめなのだ。
りんごと人参のジュースを飲み続けている理由は、メリットがあることに加えて、それそのものが美味しく飲んでいて嬉しいからだし、果物食を続けているのは、体に負担がかからず楽ちんというメリットに加えて、それをすることで気持ちが高揚するからだ。
継続するためには、それをすることのメリットに加えて、自分自身がどれだけそれをすることを楽しめるかが大切なのだと思う。
さらに、それをすることが簡単で、負担が少ないことも必要なのではないだろうか。
習慣化したいことがあれば、できるだけ簡単にできるように工夫し、自分自身が楽しめる方法で取り組むことだ。
習慣化するのにパブロフの犬のように条件反射にすることは必要ではない。いかに楽しく簡単にするのかが大切なのだ。
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