メディアグランプリ

未来をつくる仕事《プロフェッショナル・ゼミ》


*この記事は、「ライティング・ゼミ プロフェッショナル」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:相澤綾子(プロフェッショナル・ゼミ)

【天狼院書店/東京エリアスタッフ大募集】もっと妥協した人生を、選べるならよかった。

川代さんの、人材募集の記事だ。
三浦さんがフェイスブックに時々投稿されている記事を見ても、どんどん新しいことを始めて、どんどん大きくなりつつあることが分かる。当然のことだと思う。まだ私はどの店舗にも足を踏み入れたことはないのだけれど、記事を読んで、動画で講義を受けて、提出した課題のフィードバックを受けて、それだけでも魅力的な場所であることは分かる。
実際私は昨年の8月にライティングゼミを受講して、川代さんからプロフェッショナルゼミのお誘いを受けて、試験を受けて、意外にも合格して、プロフェッショナル・を開始して、今で2期目になる。それ以外にも、ライティング関係の講座をいくつか平行して受講したりした。
そして今月からは動画ゼミの受講を始めた。子どものなりたい職業の上位にYouTuberがあるというのを聞いて、そんな時代なんだとぼんやり思っていた。それがついに自分の子どももそんなことを言い始めて、ますます実感が湧いてきた。そのうち書道をやっています、というのと同じくらい、動画習ってますというのが当たり前になる時代が来るんじゃないだろうか。仕事でも使えそうだし、やってみようかなと思った。
来月からは、「殺し屋のマーケティング」パーフェクト・マーケティング講座を申し込んでいる。三浦先生の著書「殺し屋のマーケティング」の中で出てくるマーケティング理論を教えてもらえるというものだ。社会の見え方がちょっと変わりそうで、楽しみだ。
本当はあれもこれもやってみたくて、でも受講するからにはきちんと課題を提出して自分のものにしたいから、ちゃんとこなせるかどうかを意識して、申し込みを考えている。ありあまる時間と能力があれば、あらゆるものを申し込んでしまうかもしれない。

そんな危険な魅力のある天狼院書店が、人材募集をしている。今までも人材募集は気になっていたけれど、何だか落ち着かない気持ちになった。これを読んだら、私は本当に今の仕事を投げ出して、申し込んでしまうのではないかという気になった。読んでも大丈夫だろうか、と少し躊躇した。

でも、思い切ってクリックした。

いつもの、川代さんらしい、心の動きがまるで自分のことのように分かる文章だった。久しぶりの友人たちに会って、色んな話が出ている中で、自分は仕事しかしていないということに気付いたというエピソードから始まっていた。川代さんはそれくらい仕事が楽しいんだ。クリエイティブなことをする裏側で、泥臭く、誰もやりたくないようなことをやらなければならないこともたくさんある。ダサいことも面倒なことをやらなければならないことも、たくさんある。そんな風に書いていた。でもそれでもやろうと思えるのは、きっと、やることの意義に気付いているからなんだと思った。そしてそんなことが気にならないくらい、クリエイティブなことから得られる刺激が大きいんだろうなあと思った。

「妥協したくない」という方の、ご参加をお待ちしています。

そんな締めくくりだった。私も妥協をするのは好きじゃない。嫌いだ。自分が採用されるかどうかは別として、天狼院書店で、三浦さんの厳しい指導を受けたり、クリエイティブな年下の先輩たちに囲まれて仕事をしたら、まだまだ成長していけるんじゃないだろうかと思った。都内まで通うのか、保育所のお迎えを考えると6時間しか勤務できないじゃないか。そんなことを考えながらスマホの画面を閉じ、翌日の仕事に備えた。

私は地方の市役所で働いている。ちょうど2000年に採用されて、今は19年目になる。クリエイティブなこととはほど遠い。せいぜい説明資料を作ったり、まれに文章を書くところに頭を使ったりするくらいだ。ほぼ毎日、泥臭くて誰もやりたくないようなことで、ダサくて面倒なことばかりやっている。ああ、どうして自分はこんなことをやらなければいけないのだろうと思うことも何度もあった。こんなにつらい思いをしなければいけないのなら、辞めた方がいいんじゃないかと思うことも何度もあった。

でもほとんどの場合、一晩寝ると気分が変わった。やっぱりやろう、という気持ちになる。

それはお客さんである住民の方とのつながりがあるからだ。最初の頃は、住民のための仕事といってもぴんと来なかった。でも、いくつかの部署を経験して、名前と顔を覚えてもらったりすることも増えてきた。その時の仕事があまり住民の方と接することがない場合でも、積極的に出て行って、自ら住民の方と話をしてみようと思った。
訊かれたことを答えられたり、後から調べてお知らせしたりすると、お礼を言ってもらえる。当然のことをしただけだけれど、それでも嬉しかったし、役に立てたと実感できて自信にもつながる。

職員になって3年目の行政法の研修で、講師が言っていた。
「行政職員は、住民の目線に立って、未来をつくる。その手段が行政法だ」
その言葉に感動した。その言葉が、私のずっと働く力になってきた。
私には、まだそんな大それたことができるわけじゃない。何度かやりとりさせていただいた住民の方が、気にされていたこと、考えていたことにぴったりの制度や情報を提供することも、微力だけれど、その方の選択を増やすきっかけになっているかもしれない。その程度のことだ。
色んな部署を経て、住民の目線で未来をつくるなんて、少しも感じられない仕事を経験することもあった。この仕事は間接的には住民のためになっているかもしれないけれど、実感できない、そんな時もあった。でも気持ちだけは、いつも住民がどう考えているか、住民の未来にどうつながるかを考えようと努力していた。プライベートでイベントなどに参加して、住民の方とやりとりすることで、住民の方の感覚を身近に感じることができるとほっとした。
どんな仕事でも、自分なりに、これは住民のためになるのか、ということを考えてやってきた。少しずれているかなと思った時には、自分が納得できる範疇に落としどころを見つけて提案したりした。私はこれまでも、妥協なんてしてこなかった。最後の最後で断念せざるを得ないことはあったような気もするけれど、ぎりぎりまで頑張った。

天狼院書店で働けたら、という夢はある。「人生を変える」というキャッチコピーは、言い換えれば、お客様の未来をつくるということになる気もする。私自身もこれからの人生のために、たくさんのことを気付かせてもらって本当に良かった。もし天狼院書店がなかったら、こんなに未来に夢を持てなかったかもしれない。

けれど、やっぱり私は今の職場で働くことに決めた。でも、ただこれまでと同じように働くんじゃない。もっと天狼院書店の色んなゼミを受けて、それを身体の中に取り込んで、エッセンスを仕事に活かしていくのだ。
天狼院書店で学んだことをどう、自分の仕事に落とし込むか、それも仕事のやり方としてクリエイティブではないかと思う。そしてそれを本当にやり切るのは、ひょっとしたら三浦さんのそばで優秀なスタッフたちに囲まれている状況の中でやるよりも、実はもっと難しいことなんじゃないかと思っている。でも天狼院書店のゼミは、再現性の高さを意識しているから、本当に身についていれば、絶対にできるはずだ。

でもいつか天狼院が地元にもできたら、やっぱりそこで働きたくなるかもしれない。その時にちゃんと採用してもらえるように、もっと自分を磨いておこう。 ***

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2018-05-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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