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メディアグランプリ

勝てる人が、実は、大切にしていたこと


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:西嶋祐子(ライティング・ゼミ平日コース)

 
 
どうしたら試合で勝てるんだろう。
 
いつの頃からか
そんな風に考えるようになっていた。
 
趣味でやっていた
ソフトテニス。
 
最初は、体を動かせればいいと思っていた。
はまるつもりも全くなかった。
 
でも、だんだんと
試合に出るようになり
欲が出てきたのだ。
 
勝ってから
見える景色は
どんなものなのだろう。
どんな気持ちになるのだろうかと。
 
 
ソフトテニスは
ダブルスといって
2人がチームとなり試合をする。
 
最初は
自分の下手さを棚に上げて、
強い人と
ペアを組んだら
その人の力で勝てるのではないかと
単純に思っていた。
 
でも、現実は違った。
 
試合となると
弱い方、下手な方にボールが集中するのだ。
 
結果的に
自分のところにボールが集まってしまい
何もできないまま
がっくりと肩を落として試合が終わる。
 
自分のダメさ加減にへこみ、
ペアの方への申し訳なさでいっぱいになる。
 
どうしたらいいんだろう。
 
100回の練習より
1回の試合。
 
とにかく出られるときは
試合に出る週末が続いた。
 
自分の試合が終わると
上手い人の試合を
後ろで観て勉強する。
 
 
強い人同士が
ペアを組むと勝てそうな気がする。
 
もちろん
明らかに相手チームと
力の差がある場合は
強い人同士が組んだ場合が勝つ。
 
でも、そうでない場合
ほぼ互角の力同士のときは
そういうわけでもない。
 
何が違うのだろうと思いながら
ずっと観ていた。
 
違いは、ペア力だった。
2人の力が
上手い具合に作用するチームの方が勝つ。
 
試合中
流れが何度も
いったりきたりする。
 
その中で
どれだけ自分達に流れが来るまで待てるのか
流れを作っていけるのか。
 
また
どれだけ流れが来たときに
勇気が出せるのか
これも、ペアならではの呼吸が必要となる。
 
相手が
打ってくれるボールを信じ、
そのボールを活かして
次につなげる。
 
失敗したときは、
フォローに走る。
 
上手くいったときも
上手くいかなかったときも
相手が気持ちよくプレーできるよう
声をかける。
 
自分を保ちつつ
相手の調子が上がるよう
意識する。
 
すると段々と
流れが変わってくる。
 
私も試合中
何度も経験したのだが、
 
絶体絶命の場面から
それまで無風だった
テニスコートに
ふわっと風が吹いて
なぜか相手のボールが
ボール1個分だけ、コートの外にでたりするのだ。
 
突然、練習中も
1回もできないようなプレーができたりすることもある。
 
 
また、
試合では、定石とよばれる
このパターンでやれば点が取れるというものを
何種類か使い分ける。
 
相手からのボールを
いかに自分の得意なパターンに持っていけるのか
そこも鍵のひとつとなる。
 
それを、こつこつ積み上げて
点を取っていく。
 
でも、勝負どころでは、定石の逆をやる勇気が必要。
 
同じパターンが続くと
相手も、よんでくるからだ。
 
一番、点を取りたいときに
あえて定石の逆をやる。
 
確立が低いことにも
あえてチャレンジする。
 
これができるのも
ペアが絶対カバーしてくれるから大丈夫
という安心感があるからこそだ。
 
ペア力は、試合にものすごく作用する。
 
 
 
ご夫婦の悩み相談を受けることがある。
 
ご夫婦のあり方とは
人の数だけあって
私のフィルターが強いまま物事をみると
うまくいかない。
 
これはちょっと考えられないな
と私が思うようなエピソードも
ご夫婦がOKであれば、それは、ありなのだ。
 
はたからみると
ケンカばかりしていて
ひやひやするくらいのご夫婦も
よくよくお話を伺うと
当人同士は
ケンカがコミュニケーションだからと
けろっとしておられたりする。
 
奥様が、ものすごく
ひっぱっておられるように見えても、
旦那様が
黙ってそっと護っておられたりする。
 
お話を伺いながら
お互いを補い合っていたり
どちらかがいることで、勇気が出たりするものなのだなと
いつも思うのだ。
 
そのご夫婦だからこその
解決方法と選択肢がある。
 
そこを、いかに引き出せるのかが
鍵だ。
 
テニスの試合も一緒だなと思う。
 
負けて負けて負けて
たまに、ご褒美で勝つ
そんな確率の
ソフトテニスの試合に参加する中で、
 
全国級の選手の方々に
教えてもらったことがある。
 
一流の人は
ペアの力を、最大限に引き出せる人だと。
 
ひとりよがりでは
試合には勝てない。
 
自分を保ちながら
いかに
ペアに気持ちよくプレイしてもらい、
いかに
2人での力を発揮できるか
それだけを考えなさい、と。
 
人生で大切なことを
たくさん
テニスコートで学んだ。

 
 
***

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2018-05-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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