fbpx
メディアグランプリ

甥っ子たちと遊んだら、大切なことを考えさせられた


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

 
記事:宮嶋周一郎(ライティング・ゼミ木曜コース)
 
「だっこしてー!」
久しぶりに会った瞬間、突撃してくる子供たち。
もう七歳と五歳になる甥っ子と姪っ子たちだ。
子供は可愛い。
だが、こちらはようやくの休日で、体を休めたい。
そう、今週は忙しかったので、ヘトヘトなのだ。
もうそこそこの体重の子たちをだっこできる元気さは、本日は持ち合わせていない。
「いや、今日はちょっと……」
「やって、やって!!」
「わかった」
はい、降参です。
もう少し粘れるかと思ったが、自分の意志の弱さが恨めしい。
いや、そうではない。
子供たちの笑顔と素直さだというのは、実に強力な武器なのだ。
疲れた体でも、子供たちの素直な笑顔を向けられると、仕方ないなぁと思いつつも、こちらも笑顔になって付き合ってしまう。
幼い彼らの武器は、その純粋な笑顔と素直さだろう。
その武器を使い、更なるお願いが始まる。
「もっと抱っこしてー」
一度の抱っこでは物足りないようだ。
疲れた体に鞭打ちながら、ついつい言うことを聞いてしまう。
まさに無敵だ。
この無敵さの秘密はなんだ?
この秘密を解き明かせば、色々参考になるかもしれない。
真面目に考えてみる。
さて、彼らの言うことを聞いてしまうのはなぜだ?
結論から言うと、可愛いからだ。
なぜ、可愛い?
変に計算がなく、素直に自分を出している姿を見ていると、可愛く思える。
ということは……そう、素直さだ。
素直とは、大きな武器ではないだろうか。
このことは、大人でも学ぶべきことが多い。
大人でも素直な人はいる。そういう人達は、見識が高く、物事を公平に見ていることが多い。
また素直だからこそ、変な先入観がなく、物事の吸収さが非常に速い。教えてもらったことも、変に自分の解釈もいれないので、真似るのもとても上手だ。
経営の神様と言われる故松下幸之助さんも、素直さの大切さをよく説いている。
実体験からも、素直であるということは、武器の一つだと思ったことがある。
私が以前働いていた職場の後輩にとても素直な子がいた。
飲み込みもよく、覚えるのが早い。
なにより素直なので、仕事を教えるほうも楽で楽しい。
素直に吸収してくれると、こちらもますます教えたくなるものだ。
そして、素直であるということは、妄信的にこちらを信じてくれるということでもない。素直さがあるということは、先入観が少なく物事を捉えられることであって、なんでも信じるということではない。
自分の頭でもしっかり考えられて、まずは相手の言動を脚色しないで受け止められることが、本当の素直さだと思う。
また素直な人は、計算高くないので、人間関係もスムーズに築けやすい。
能力が高くても、我が強い人は、人と対決姿勢になりやすい。自分に自信というか、過信がある人ほど、自分の正しさを強く主張する。
それはそれで、よいこともある。
多少強引でも、強い決断力を求められることは、社会では多々ある。
ただ、物事を強引に突き進めれば、どこかで歪みも生じやすい。
我を張れば、相手も対抗して我を張ってくる。お互いに衝突しあい、疲弊しやすい。
まるで、お互いの陣地を譲り合わず、相手を決して自宅に入れない姿勢だ。
そう考えると、素直さとは玄関の扉のようなものだ。
扉をノックすれば、鍵もチェーンロックもかけず、出迎えてくれる。こちらを快く、受け入れてくれる。
向こうが家に入れてくれれば、こちらの扉をノックされたときも、快く迎え入れてしまうだろう。
それが、素直さの一番の長所ではないだろうか。
その素直さで、扉をノックされたからこそ、
「今度は神経衰弱をやろうー」
「いや、ちょっとやらないといけないことがあるから、今度にしようよ」
「やりたいー」
「やろうか」
簡単に言うことを聞いてしまう。
まあ、無邪気さが勝っているだけかもしれないが、彼らが素直であることに違いはない。
では、素直になるには、どうしたらいいだろうか?
まずは、自分に正直でいることと、物事を決めつけない姿勢ではないだろうか。
人になにか言われたとき、その人の言葉の裏側というものがある。
建前と本音だ。
それも社会では、大切なことであるのは間違いない。
ただ、そのことを意識して、建前と本音を完全に見分けることは難しいし、あまり意識しすぎると疲れる。
そうやって頭を使っても、正解は言った相手にしかわからない。
なら、まずは相手の言ったことを素直に受け入れ、その次に真偽を考えればいい。
まず、姿勢としては素直に信じてみる。
相手に違和感や話の整合性がなければ、疑ってみればいい。
なんでも信じることが、素直というわけではないのだから。
それだけのことだ。
素直に物事を捉えることができるというのは、大きな武器の一つだ。
「はい、終わりー」
そう、ヘトヘトになりながら遊び終える。
「あー、楽しかった!ありがとう」
思う存分、遊んだ後、子供たちの満面の笑み。
お礼を言うときも、素直に言ってくれるのも、また可愛い。
ありがとう。
ごめんなさい。
素直に、気持ちを伝えてくれるのも心地よいものだ。
自分の要求を叶えつつ、こちらの気持ちも不愉快にさせない。敵を作らない。
まさに無敵だ。
***

この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加いただいたお客様に書いていただいております。
「ライティング・ゼミ」のメンバーになり直近のイベントに参加していただけると、記事を寄稿していただき、WEB天狼院編集部のOKが出ればWEB天狼院の記事として掲載することができます。

【12月開講】人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ《日曜コース》」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

天狼院書店「東京天狼院」
〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
東京天狼院への行き方詳細はこちら

天狼院書店「福岡天狼院」
〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階

天狼院書店「京都天狼院」2017.1.27 OPEN
〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5

【天狼院書店へのお問い合わせ】

【天狼院公式Facebookページ】
天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。



2018-12-06 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事