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ヨガは毎朝のコーヒー


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記事:藤原 幸生(ライティング・ゼミGW特講)
 
 
鳥のさえずり,東向きの窓から差し込む太陽の光,そして,淹れたてのコーヒーの香り。
 
最高の朝を演出するのに欠かせないコーヒーも,僕が子供の頃は,「身体に良くない」嗜好品として,酒,ダバコの次に来る三大悪のひとつだった。そして,苦くてとても飲める代物ではなかった。
 
それが,どうだろう。
近頃は,「淹れたてのコーヒーの香りがα波を促進してリラックス効果にすぐれる」だとか,「ほぼ毎日コーヒーを飲む人の方が,肝臓や肺がんリスクが低減する」といった病気予防,そして,ダイエット効果があるとまで言われている。
 
さらに,スターバックスで働くことがアルバイト人気No1だ。二位のセブンイレブン,三位の居酒屋をしのいでいるという。
 
僕も,毎朝の目覚めのコーヒーを楽しみに早起きをする多くの人のうちのひとりだ。
少しだけ贅沢をして手に入れたコーヒー豆をていねいにハンドドリップし,水蒸気とともに満ちてくる香りを顔全体で受け止める。肌もキレイになるかもしれない。
 
社会人になりたての頃,ヨガは社会から糾弾されていた。
一部の集団による反社会的暴力行為との結びつきから,やむを得ない事情もあった。
 
南カリフォルニアに駐在している頃だった。
サーフィンをはじめた流れで,自然とヨガへの興味が目覚めたのだ。
何度かヨガをはじめてみようとスタジオの前まで足を運んでみては,散乱した玄関の靴(女性ものばかり)や,聞こえてくるマントラの声,漂うお香の匂いにびびって中に入ることができなかった。
 
知り合いのさなみさん,旅行コーディネーターでサーフィンとヨガに詳しい彼女に励まされ,やっとの思いでヨガをはじめたのが2010年5月24日。その時から,9年が経った。
1年前にマイソールスタイルという毎朝の自主練形式を始めてからは,二日に一度のペースで続けているのだから,そののめり込み方に,自分でもおどろいている。
 
朝4時には起きて5時過ぎに家を出て,シャラと呼ばれるスタジオに6時に到着。1時間半ほどの練習をしてから仕事へと向かう。あまりのクレージーさに,仕事仲間には内緒にしておこうと決めている。
 
ヨガは毎朝のコーヒーだ。
なぜなら,ヨガもコーヒーも,その昔,社会からネガティブに受け止められていた。それが,今となっては,このモテよう。毎朝の目覚めがすっきりし,リラックスできて,健康への効果が喧伝されている。そして,もうひとつ。それは,はじめはとっつきにくいこと。
 
コーヒーなんて苦くて,そのままでは飲めやしない。
はじめは,ミルクや砂糖を入れてマイルドに。繰り返し飲むうちに,だんだんと,苦みが深い味わいにかわってくる時が来る。何も足さず,ストレートで飲むようになる。
 
小学生の頃からカラダがカタくて,大好きだった体育の授業も,マット体操の時だけはおとなしく三角座りしていた。立位体前屈なんて,マイナスしか記録したことがなかった。
 
その僕が,ヨガの中でも厳しいとされるアシュタンガヨガを実践している。痛みと心地よさの間にある“イタ心地良さ”を覚えてしまったのだ。
 
その(変態の)域に達するまで,じっくりと時間をかけた方がいい。
エスプレッソをダブルで飲むには,時間が必要なのと同じだ。コーヒーフラペチーノあたりからはじめるのはどうだろう。ヨガだと,ホット。高めの室温設定が,柔軟性を高めてくれるのと,少しの運動量でも大量の滝汗をかくので気持ちいい。
 
とはいえ,ヨガもコーヒーと同じように完全ではない。コーヒーの効能を否定する意見もある。ヨガにも,僕にとって,まだまだ受け入れられないところがある。
 
たとえば,マントラ。ヨガは哲学なのだけれど,このマントラ,サンスクリット語の音の響きはそのうち慣れてくるのだけれど,意味する内容を納得するまでには至っていない。
 
「99%の実践と1%の理論」
アシュタンガヨガの創始者パタビ・ジョイスの言葉にあるように,ヨガは実践を通した身体知である。言葉を通して頭で理解するには,そもそも限界がある。瞑想の効果が科学的に証明され,マインドフルネスとしてビジネスシーンにも受け入れられたように,いずれ,サンスクリット語で唱えられるマントラの効用も,脳科学が解き明かす日が来るであろう。その兆しは,すでにNewsweekの記事に見られる(「サンスクリット語でマントラを暗唱すると、脳灰白質が増加することが明らかに」2018年6月8日)。
 
はじめはとっつきにくく,まだまだあやしいヨガだけれど,毎朝のコーヒーと同じように,最高の朝を演出してくれる。気分が良くなり,体にいいことを自分の体が一番よくわかっている。世間に流されず,自分自身の内なる声に素直に耳を傾けよう。時代はあとからついてくるのだから。
 
 
 
 
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2019-04-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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