雑誌READING LIFE創刊号

女子大生まゆかのリベンジ集客!「150人しか集客できなかった女子大生が802人の会場をたった1か月で満席にするために必要なこと」


嫌な予感が的中した。

舞台袖から会場を見た時、鼓動が激しくなった。

 

「これは夢だ、誰かうそだと言って…」

小説のセリフみたいだけど、本当にそう思った。

 

毎日3万人がくるという大きな学園祭で、600人入る会場はガラガラ、何度数えても150人いるかいないかくらいだった。

とくに後方の席がスカスカなのは講演者にごまかせない。これはやばい…、本当にやばい。今更ながら焦り、冬だというのにびっしょり冷や汗をかきながら、家に帰りたいと切に思った。

非情にも本番を始める時間は刻一刻と近づいていた。直前に大量に人が押し寄せてくれる奇跡は起きず、幕は上がった―—。

 

その一時間前、真っ黒な高級車に乗って、講演者が学校に到着した。

かの有名な某グローバル企業前社長……!

その方は、大物特有のオーラを身にまといながらも、それでいて人を委縮させすぎない親しみある笑顔と共に車から降りていらした。恥ずかしながら、私はその時改めて自分が関わっている講演会の責任の大きさをひしひしと実感した。

講演者と共に楽屋に向かいながら、会場がからっぽの想像をしてはかき消した。

こんなにすごい人をお呼びしたんだもの、絶対観客は来てくれているはず、そう信じたい、と。

しかし、どんなにかき消しても、実際にその悪い予想は的中してしまったのであった。

本番1ヶ月前、私はそろそろ講演会の広報を始めようと思った。

学校内でポスターを貼って、SNSで宣伝すれば人は集まるでしょう。と私はとても簡単に考えていた。少し工夫して、予約制度を取り入れた。予約した人には優先的に前列で見られる特権と、プレゼント抽選会への参加券をつける、というものにした。

きっとこれだけで会場は埋まるだろうなんて浅はかな予測をしていた。

なにせ、苦労の末に講演者はグローバル企業の元社長、司会はイケメン局アナ、と豪華すぎる内容だったから、私はすっかり舞い上がっていた。

完全に胡坐をかいていた私は、自分が既にこの時には崖っぷちに立たされていたということに全く気づいていなかった。

 

本番二週間前、私はウキウキ気分で予約人数を確認した。

その時、私の目は凍りついた。

予約人数は20人余りしかいなかった。

学校の教授にこのことが知れると、私は大教室の300人の学生たちの前で怒鳴られた。

教授が怒るのも当然だった。講演者はVIPで、大学としても失敗は許されない大きなイベントだった。

こんな直前までこの事実に気が付かなかった自分に腹が立った。

それからの私は、必死だった。

殊更、同じ時間に開催される◯◯エモンと脳科学者の◯◯さんのトークセッションが1,000人席もう満席だと聞いてから、どれだけ自分は出遅れたのだろうと

本当に後悔した。

ポスターのデザインやキャッチフレーズを広告に詳しい先輩方と考えたり、

いろんな授業に顔を出しては、ぜひ来てください、とお願いして回った。

もちろん友人たちにSNSでの拡散も頼み込んだ。当日の誘導・チラシ配りも。

当日も友人や周囲の協力を得て、呼び込みやチラシ配りをしてもらい、それでも来場してくださったのが150人だった。

 

そして講演会は始まった。観客には大人や高齢の方が多かった。学園祭だというのに学生の姿は半分ほどで、その半分が私の友人・知り合いだった。

肝心の講演会の内容はというと、まずは講演者に「グローバルリーダーとは」という論題でトークしてもらい、その後数人の学生を登壇させて実際議論する機会を設けた。途中でアナウンサーによるマスコミ業界の話も入り、充実した内容に、見に来てくれた人たちは楽しんでくれたようだった。最後に、講演者より当選者にサインを贈呈して頂いたのだが、それも評判が良かった。講演者へのサプライズで用意した、後輩からの合唱のプレゼントも喜んでくださり、観客の一人一人に握手をしてくださるなど人数は少なかったがみんなが楽しんでくれ、主催者としても嬉しかった。

講演内容が素晴らしかっただけにもっと多くの人に見て欲しかったと思った。

 

この講演会から1年――。

何かやり切れなかった、もやもや感を感じていた。

就活も終わり、暇をもて余した私は、

近所をぶらっとしていた。

そんなある日、ふらっと雰囲気のある本屋に立ちよった。

天狼院書店に入ってみると、小さい部屋に人がごった返しており、信じられない密度だった。

ここは何なんだ? この小さい本屋が持つ「人を呼び寄せる力」は何だ。

この本屋が気になって仕方なかった私は、帰宅後天狼院書店のHPを開き、インターン募集のページを見つけた。

そして、その日の内に応募した。

 

インターンの面接で、三浦店主は今後大型の劇を予定してことを、語ってくれた。

私は自分が過去に講演会で失敗したことを洗いざらい話し、劇団での集客はどうやるつもりなのか、すごく興味があると話した。

すると店主は唐突に

「じゃ、まゆかは集客PR担当ね」

と言ってきた。

私は内心、

「え、こんな失敗したことある人担当にして大丈夫? 縁起悪くない?」

と思った。

だけど、その心配より先に、やります、と口走っていた。

リベンジのチャンスが巡ってきたのだ。

 

かくして、私は劇団天狼院および大型イベント「雑誌READING LIFE創刊記念LIVE」の集客PR担当に就任した。

三浦店主に集客マーケティングを教えてもらい、研究する日々が始まった

 

―なぜ、私は講演会の集客に失敗したのか-

◆宣伝開始が遅かった・期間が短かった:

私が実質本気で宣伝をしたのは二週間。しかもかなり出遅れていた。

もう予定が入ってしまった人が多くタイミングが悪かった。

だから、その間に接触できる人数の母数・出席可能な数は相当少ない、

まずは多くの人に早く伝わらなければ意味がないという基本的なことを考えられていなかった。

実は今天狼院も本番まで時間がないという危機的事態に陥っている。

こんな時間がない時にはどうすればいい?

◆「是非来てください!」はだめ:

私は講演会に人を呼ぶために、多くの学生に「是非来てください!」と宣伝をしまくった。これは集客するためには効果的ではない。むしろ逆効果かもしれない。

では、どんな宣伝が効果的なのか?

◆ターゲティングを間違えている:

私は“学生”だけに宣伝をし、アプローチをしていた、

しかし、実際に講演会に多く訪れていたのは年齢層の上の方々。

三浦さんは「キャンパスじゃなくて丸の内で宣伝すれば満席になったのでは」という。

ターゲティングに必要な要素ってなんだろう?このように前回の集客の反省をしながら

劇団天狼院旗揚げに向けて日々話し合いを進めております。

(→これらの答えは「READING LIFE」で!)

 

 

このように前回の集客の反省をしながら、劇団天狼院旗揚げに向けて日々話し合いを進めております。

 

さて、学園祭で150人しか集められなかった女子大生は802人の会場に何人集めることが出来るのか。その結果は皆さんご自身の目で会場にてご確認いただければと思います。

 

前回の反省を活かし、女子大生後藤麻由加は11月12日に開催される「雑誌READING LIFE創刊記念LIVE」と翌13日に開催される「劇団天狼院旗揚げ公演」までどう成長するか、またどのような集客戦略を立てるのか。

店主との日々のマーケティング研究の様子を、この天狼院のHPでアップしていきます。また、そこから導き出した法則は、雑誌READING LIFEで発表します。

ご期待ください。

長々とお話しして…大事な宣伝を忘れておりました。

講演会詳細→http://tenro-in.com/event/8394

 

ベストセラー100万部突破した著者・編者が登壇する講演会です!

出版業界の方、もしくは業界志望者の方、はたまた天狼院ファン必見です!!!

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2014-10-21 | Posted in 雑誌READING LIFE創刊号

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