募集

天狼院全店のオーナーである僕が今「福岡天狼院」の店長に就任する理由《天狼院通信&新規スタッフ募集》



平成28年1月21日、16時7分。
この記事は、SKYMARK019便の中で書いている。
これから、福岡に向かうためだ。

今から言う話は、空覚えもいいところなんで、正確かどうかはあまり気にしないでほしい。
なにせ、その本自体を読んだのが、たしか、僕が高校2年生のときだから、もう20年以上前のことになる。
しかも、飛行機の中だから、まさに「機内モード」にしているため、インターネットで調べることもできない。
ゆえに、記憶が及ぶ限りで書いていこうと思う。

あのエピソードが載っていたのは、司馬遼太郎先生が描いた『坂の上の雲』だったか、あるいは『殉死』だったか、定かではない。

ともかく、日露戦争時の第三軍総司令官の乃木希典将軍と、全軍の参謀総長児玉源太郎についての逸話である。

いずれも、長州藩出身だった二人は、明治維新の元勲がほとんど世を去ったあと、順調に軍で階段を上り詰めていた。

児玉源太郎は、本国において、全軍の作戦を立案する立場にあった。
そして、乃木希典は、その作戦を遂行する現地軍のトップの地位にあった。

乃木将軍の第三軍が担当したのは、難攻不落と言われているロシアの野戦城が築かれていた旅順であった。

この旅順をとれるかどうかが、日露戦争において、大きな運命の分かれ目になっていた。
なぜなら、ここにはロシアが支配する旅順港があり、ロシア艦隊が停泊していたからだ。
また、東郷平八郎率いる日本の連合艦隊を壊滅させるべく、当時世界最強とうたわれていたロシアのバルチック艦隊がはるばるヨーロッパからアフリカ大陸を回って、アジア海域に到達しようとしていた。

もし、バルチック艦隊が到着する前に、日本軍が旅順港を落とすことができれば、まずはロシアの旅順艦隊をほとんど使い物にならなくすることができる。また、遠路はるばる後悔してくるバルチック艦隊は、補給や修理をする母港を失うことになるのだ。

逆に、もし日本陸軍が旅順港を落とすことができなければ、日本の連合艦隊は、旅順艦隊とバルチック艦隊に挟み撃ちにされることになる。

まさに、旅順が日露戦争の命運を握っていたのだ。

第三軍の司令官乃木希典将軍は、あくまで、難攻不落の旅順要塞の肉弾攻略にこだわった。
第三軍の中でも最強と言われた仙台の第二師団などを投入して、ほとんど、壊滅に近い打撃を受けている。

幾度となく、正攻法で攻めて、幾度となく、撃退された。
バルチック艦隊が迫り来ているというのに、それでも、その正攻法に拘った。

業を煮やした本国の参謀総長児玉源太郎は、急遽、旅順入りする。

そして、旧友でもある乃木希典に対して、こういった主旨のことを言うのだ。

「ちょっと、わしに指揮権を貸してはくれんか」

児玉源太郎は、軍の系統的にも乃木希典の上である。
満州などにも広がる全軍の作戦を考えなければならない立場にあり、普通、派遣軍のひとつに過ぎない第三軍の指揮を執ることなどありえない。
けれども、ここがこの戦争の最も重要なポイントだと考えた児玉源太郎は、実際に、乃木希典から指揮権を借り受けてしまう。

そして、旅順港を望むことができる203高地と呼ばれる小高い山に、戦力を集中してここを奪還するのだ。

激戦に次ぐ激戦の末に、日本軍はここに自らの旗を立てることに成功する。

そして、その高地に、射程の大きな砲を据えて、眼下の旅順港を砲撃することに成功する。

この児玉源太郎の指揮をきっかけに、硬直していた旅順戦は、一気に日本軍有利になり、さらには海軍の旅順港閉塞作戦も成功し、丸裸になり、よれよれになってようやく東シナ海に到達した、ロシアのバルチック艦隊を、東郷平八郎の連合艦隊が迎え撃ち、壊滅させることに成功する。

児玉源太郎は、すぐに乃木希典に指揮権を返して、本国に戻っている。

実際に、戦後、戦勝軍の司令官として、世に有名な「水師営の会見」にのぞんだのは、乃木希典であった。

長くなったが、僕は、福岡天狼院において、この児玉源太郎をやりたいのだ。

ちょっくら、福岡にいって、店長を兼任し、福岡のスタッフとともに「最低でも日本最強、普通に考えれば世界最強の書店」を創りあげたいのだ。

そして、福岡のお客様に、天狼院がどういうものかを、明確に示したいのだ。

そのために、天狼院書店の全体のオーナーである僕が、今回、福岡天狼院の店長を兼ねることにした。

それは、今後の天狼院の展開を考える上でも、福岡が、日露戦争の旅順のように、最も重要なポイントになると考えているからだ。

実をいえば、福岡天狼院は、オープンしてまもなくからおかげさまで黒字になっている。

けれども、僕は福岡天狼院のポテンシャルは、こんなものではないと考えている。
たとえば、東京天狼院がカローラだとすれば、福岡天狼院はフェラーリである。
元々、排気量が違う。ポテンシャルがまるで違う。

そして、何より、4ヶ月ほど福岡天狼院を運営してみて、お客様が素晴らしいことがわかった。

お客様は、もっと貪欲に、福岡天狼院に対して、面白さを求めている。
福岡天狼院のポテンシャルなら、それに十分に応えられると僕は確信して思っている。

福岡天狼院のポテンシャルが、開花するならば、今準備している京都天狼院も、仙台天狼院も、さらにおもしろいことになるだろうと思っている。
そればかりではなく、大元たる東京天狼院も、刺激を受けて、さらにおもしろくなるだろう。

1月後半から、2月前半にかけて、僕は多くの時間を福岡で過ごそうと考えている。
ここで、福岡天狼院を創りあげるだけではなく、全店の創り直しも指揮しようと思っている。

幸い、天狼院には、続々と優秀な人材が集まってきている。

彼らが力を発揮すれば、本当に面白いことになる。

そのためにも、僕が最前線にあって、指揮を執る必要があると考えたのだ。

福岡のスタッフを、「チーム天狼院」のメンバーとして、一から鍛え上げようと思う。
さらに、僕が店長を離れるときに、心配がないように、新しいスタッフも大量に雇い入れようと思う。

福岡の皆様、改めまして、どうぞよろしくお願いします。

また、福岡天狼院に合流したい方は、遠慮なく、お問い合わせください。

有望な方は、僕が直接面接して、採用し、直接鍛え上げます――

ピンポン、と音が鳴る。

まもなく、SKYMARK019便の機内に、アナウンスが響く。

『本機は福岡空港に向けて、降下態勢に入りました』

これまで何度も福岡空港に降り立ったが、今回は、覚悟が違う。

いよいよ、である。

【「福岡天狼院」新規スタッフ募集】

天狼院書店「福岡天狼院」では、新しいスタッフを募集しております。
アルバイトスタッフと社員候補のスタッフも募集いたします。

いずれの場合も、まずはアルバイトとして採用します。
3ヶ月間の試用期間を経て、希望者の中から、相応しいと店主が判断するスタッフを契約社員に昇格させます。
契約社員としての契約期間6ヶ月間で、もし適正があると判断した場合は正社員への登用を決定いたします。

応募は、エントリー方式です。

まずはWeb天狼院書店の「問い合わせ」より、福岡天狼院のスタッフ採用に応募する旨をタイトルに記入し、詳しい学歴、職歴、志望動機を記し、送信してください。
その中で、面接に進んだ方にのみ、担当者から連絡を差し上げます。

まずは、エントリーしていただければと思います。

皆様のご応募、お待ちしております。

【条件】アルバイト・スタッフ
業務内容:店舗運営業務/イベント運営業務/編集補助など
応募資格:18歳以上40歳未満/*応相談/業務に支障がないレベルでパソコン・インターネットを扱える方
給与:時給800円(試用期間3ヶ月間は760円/*その他インセンティブ給与有)
出勤日数:週3日以上*完全シフト制
勤務時間:9:30〜22:15の間の3時間以上*シフト制
交通費:当社規定による
勤務地:天狼院書店「福岡天狼院」

【条件】契約社員
業務内容:店舗運営業務/イベント運営業務/スタッフ教育/編集補助など天狼院の全ての業務
応募資格:20歳以上40歳未満/大卒以上*応相談/業務に支障がないレベルでパソコン・インターネットを扱える方
給与:月給制*当社規定による/インセンティブ給与有/社会保険等完備
出勤日数:週休2日制
勤務時間:9:30〜18:30(実動8時間)/13:15〜22:15(実動8時間)シフト制*変更になる場合有
交通費:当社規定による
勤務地:天狼院書店「東京天狼院」および都内近郊
契約期間:6ヶ月(延長・社員登用の可能性有)

【条件】正社員
業務内容:店舗運営業務/イベント運営業務/スタッフ教育/編集補助など天狼院の全ての業務
応募資格:20歳以上40歳未満/大卒以上*応相談/業務に支障がないレベルでパソコン・インターネットを扱える方
給与:月給制賞与有*当社規定による/インセンティブ給与有/社会保険等完備
出勤日数:週休2日制
勤務時間:9:30〜18:30(実動8時間)/13:15〜22:15(実動8時間)シフト制*変更になる場合有
交通費:当社規定による
勤務地:天狼院書店「福岡天狼院」、または全国の天狼院書店(*転勤有)

【福岡天狼院へのお問い合わせ】

TEL:092–518-7435

天狼院書店「福岡天狼院」2015.9.26OPEN 〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階 TEL 092-518-7435 FAX 092-518-4941


2016-01-21 | Posted in 募集, 天狼院通信, 福岡天狼院

関連記事