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臆病を極める《天狼院通信》


(記事:三浦崇典/天狼院書店店主)

 

「メンタル、異様に強いですよね!」と言われることが多い。
 
そのたびに、そんなこと、ないんだけどな、と内心苦笑している。
 
僕には妹と弟がいるのだが、家族や小さい頃から僕を知っている人は、二人と比べると、段違いの差で僕が最も臆病だと異口同音に答えるだろう。
 
証拠と言っては何だが、小さな頃は、僕は自家中毒で苦しんでいた。
 
キャンプで綺麗な夕日を見たり、PTAのバレーポール大会で、父母が活躍している姿を見ると、それだけで僕には感動が強すぎて、三日三晩、車酔いみたいな状態になって吐き続けることになるのだ。
 
小学校4年生のときなど、担任の先生が毎日のようにやる怪談があまりに怖すぎて、夜に大きなトイレができなくなった。
トイレの天井から生首が落ちてきて、ぽっとんトイレの中から手がにょきっと出てくると思ったからだ。
 
人に言われたことは、クヨクヨ気にするタイプで、気にするなって言われても、気になるんだから、仕方がないだろうと泣きそうな気持ちで思うタイプだった。
 
三つ子の魂百まで、と言われるように、大人になってもその性質はさほど変わっていない。
 
ところがーー
 
周りから見ると、僕はメンタルが強いと見られるらしい。
それが、どうにも、不思議でならなかった。違和感でしかなかった。
 
しかし、客観的に冷静に自分を振り返ると、あたかも心臓に毛が生えている人のように振る舞っていることが、自分でもわかる。
 
しかも、演じているわけでもなく、1ミリも無理しているわけでもない。
 
結果的に、いつも「超」ポジティブであり、自分で言うのも何だが、逆境には殊更強い。
 
おそらく、それは、結果論に過ぎず、氷山のように海面に現れた一角でしかなく、生まれながらの臆病な性質が、今の結果論的ポジティブを作っているのだろうと思っている。
 
つまり、臆病を極めれば、結果的に、「超」ポジティブになり、逆境に強いと見られるようになる。
 
このメリットは、非常に大きいのではないかと、ふと思った。
 
自分の弱点である「臆病」や「感じやすい心」を、武器に変換することができれば、相当に面白いことになるーー
 
しかも、再現性高いアプローチ法を提示することが出来れば、非常に有益な講座になるのではないかと思った。
 
ただ、これを絶対に受けてはならない人がいる。
 
そう、根っからのポジティブな人だ。本当に図太い人だ。何も気にしない人だ。何とかなるさと思っている人だ。
 
その方々は、どうか、勝手にこれからも図太く生きてほしい。図太い人たちに、僕らの気持ちなど、決してわかるはずがない。
 
この講座は、こんな人向けの講座だ。
 
□家を出た後も、何度もポケットの中を確認してしまう。
□スマホの画面をほとんど割ったことがない。
□レストランなどでオーダーが本当に通ったか、気になる。
□観光地に来たのに、一人だとチェーン店に入ってしまう。
□大人になっても家の中の暗がりが、怖い。
□返信が来ないと気になって仕方がない。
 
これに、チェックが1つも入らない人は、絶対に受けない方がいい笑。
逆に、いくつかチェックが入る人は、臆病な可能性があるので、受けるとメリットがある可能性がある。
 
ピンチをチャンスに変える「逆境メンタル」の創り方講座
〜臆病を極め、自分を最大化させる方法〜
 
もし、興味がある方が多いようなら、やりたいと思っていますーー
 
なぞとほざきつつ、夜も全開バリバリのフルスロットルで参りましょう。
 
図太い人を、臆病にさせる方法はないだろうか、と思ったりもする笑。
 
臆病は、特に仕事においては、使いようによっては、決してデメリットとはならない。
 
まあ、臆病が続く限りは、会社も潰れないんじゃないかと思っている。

 

 

 

 


■プロフィール
三浦崇典(Takanori Miura)

1977年宮城県生まれ。
株式会社東京プライズエージェンシー代表取締役。天狼院書店店主。小説家・ライター・編集者。雑誌「READING LIFE」編集長。劇団天狼院主宰。プロカメラマン。2016年4月より大正大学表現学部非常勤講師。2017年11月、『殺し屋のマーケティング』、2021年3月、『1シート・マーケティング』(ポプラ社)を出版。

雑誌『週刊ダイヤモンド』、『日経ビジネス』にて書評コーナーを連載。2009年4月1日に、「株式会社東京プライズエージェンシー」を設立登記し、その後、編集協力や著者エージェント、版元営業のコンサルティング業等を経て、2013年9月26日に「READING LIFEの提供」をコンセプトにした次世代型書店(新刊書店)「天狼院書店」を東京池袋にオープン。2021年現在までに、11店舗を全国に広げて、運営している。
雑誌『週刊ダイヤモンド』、『日経ビジネス』にて書評コーナーを連載。現在、雑誌やコミック、電子書籍も含めた自身の月間書籍購入額は15万〜20万円で、読書冊数は月に100冊を超える。

この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」講師・三浦が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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