英語部

週刊READING LIFE創刊号の中身を特別に全公開!!!


週刊

【週刊READING LIFE創刊号 全公開!】

こんにちは、スタッフの川代と申します!
本日2月9日、記念すべき立春の日に、このデジタルマガジンを無事発行できたこと、本当に嬉しく思います。

「メルマガの編集長をやってみないか」、そう三浦さんに言われたのはそれほど前のことではないはずなのに、なんだかずいぶん前のことのような気がします。

この一、二週間、怒涛でした。

スタッフのあやはさんと企画を練り、スタッフに記事を書いてもらえるようお願いし、自分も記事を書き、そして構成を考え、まぐまぐさんとも何度もやり取りしました。

この私が、メルマガの編集長ですよ。

すぐに受信ボックスがいっぱいになるので「メルマガは絶対とらない主義」の私が、メルマガをつくろう、だなんて。

「いいアイデアを思いつくために長時間かけるなんて、無駄だから。一分でぱっと浮かんだアイデアと、八時間悩んで思いついたアイデア、変わらないからね。今思いついたことをやった方がいいよ」

ちょっとお、三浦さん。
そんなこと言われても、私は三浦さんじゃないんですよ。そんなぱっと面白いこと浮かぶわけないでしょう!!

何度もその「ぱっ」がほしいと、「メルマガ」「面白い」という言葉を頭に浮かべては消し、浮かべては消しましたが、思いつきません。本当に思いつきません。

そもそも「面白い」ってなんなん?とぐるぐる考え続け、他のメルマガをサンプルとして読み、気が付けば八時間以上もメルマガについて考えていました。

ああ、結局「ぱっ」なんてないんだ。

何がみんなに受け入れられるメルマガなのか、なんて、わからないよ。

どうしようどうしよう。

そこからまた考え続け、結局、私は開き直りました。

なんかもう、いいや!
人に受けるかとか、考えるのやめる!
自分が書きたいこと書くし、知りたいことを書いてもらう!

「超自分勝手メルマガ」で、いいわ!!!!!!!!!

なんと自己中心的なんでしょう。

ということで、

編集長特権で、三宅と海鈴に連載をこじつけ、
編集長特権で、部活ラボマネージャーに記事を書かせ、
編集長特権で、自分の小説の連載枠をつくっちゃいました。

もはやてへぺろじゃすまないレベルの権力行使でございます(みんな、ごめんなさい!編集長になるのなんてはじめてでテンションあがっちゃった)。

なんですけど、自己中に作ったはずなんですけど、出来上がったメルマガは、めちゃくちゃ面白かったです。本当に面白い。「ちょっと役立つ」とか言う割にはすごく役立つことばかりだし。

だから何が言いたいかといいますと、これ、面白いんですよ。
大のメルマガ嫌いの私でも、すすんで読みたくなるくらい、面白いです。誰よりも一番私が楽しみにしてる自信があります。

というわけで、週刊READING LIFE、創刊号を特別にこちらでも公開します。
来週もお楽しみに!

お申し込みはこちらから↓
http://www.mag2.com/m/0001650050.html

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天狼院書店公式メールマガジン無料版

『週刊READING LIFE』

書店が発行するデジタルマガジン
毎週月曜日・朝8時にお届けいたします
(2月9日 創刊号)

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おはようございます! 週刊READING LIFE、いよいよ創刊でございます!
編集長の川代紗生と申します。日本一面白いメルマガを目指し、面白い記事をばんばん配信していきますので、どうぞよろしくお願いします。

さて、この前お正月になったというのに、もう二月ですよ。はやいですね。天狼院の炬燵に入ってのんびりと「絶対に行けない世界の非公開区域99」(ダニエル・スミス著、日経BPマーケティング)を読んでゾクゾクするのが最近の至福のひとときであります。

最近の天狼院では映画の準備がいよいよ進んできました。先週金曜日にはものすごおおおく綺麗な絶賛売出し中のモデルさんをお呼びして天狼院で撮影をしました!

もうその彼女の可愛いのなんのって……。「本当に綺麗」って見たことありますか? いや、「本当に綺麗」ですよ。「そこそこ綺麗」じゃないんですよ。

たぶんこれは「本当に綺麗」を体験したことがなければ分からないと思うんですが、もう目が離せなくなるんです。吸い込まれるみたいに、勝手に視線がそっちに行っちゃうんです。吸引力が全然違う。

天狼院に来て下さった彼女も、間違いなく「本当に綺麗」な人で、もう私は圧倒されてしまいました。神々しい光が彼女の体中からピッカー! とあふれ出ていました。オーラとかスピリチュアルとか霊感とかまったくわかんないですけど、美人のオーラだけはわかりますね。いやあ、もう一度会いたいなあ。できればもう少し近くで見たい……。

えー、失礼しました。そんなこんなで、川代は最近とても幸せです。しょっぱなから女の子の話で字数がうまってしまいましたが、週刊READING LIFE創刊号、どうぞ肩の力をぬいてお楽しみください。
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<もくじ>

1.シーズンコラム
◆歴女・三宅のたべもの歳時記

2.ビジネスにちょっと役立つ「朝のハウツー」
◆フォト部《日常で使える!ワンポイントフォト講座》
◆英語部《ビジネスに使える英語のあいさつ》
◆雑誌編集部《今すぐ“聞き上手”になれる3つのコツ》

3.メルマガ編集部のおすすめ記事《発掘!WEB天狼院》

4.ライティング・ラボ コラム
◆エッセイを書いてみよう!

5.連載小説「お母さんの答辞」

6.イベント告知

7.編集後記

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1.歴女・三宅のたべもの歳時記
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◆立春~次候・黄鶯睍睆(うぐいすなく)~うぐいす餅◆

うちのお父さんは、ちょっと遠くで仕事があったとき、決まってちょっといい和菓子やさんでおみやげを買ってきてくれてました。

子ども三人とお母さんに、桜餅ふたつと、鶯餅ふたつ。

ピンクと黄緑のお餅は、どちらもとってもおいしかったのだけど、ほんとのことを言うと、私は、ちょっとだけ桜餅のほうが好きでした。

だけど桜餅には弟や妹が飛びつくので、長女の私はいつも鶯餅を食べていました。

すこししょっぱい葉っぱと、そこから覗くぴかっとした桜色を横目に。

桜餅を3つ買ってきてって言えばよかったのだけど、どういうわけか、笑顔でおみやげを渡してくれる父親に、私は何も言えなかったのです。

だから、ちょっと渋い黄緑をした鶯餅を、「おいしい~」って言いつつ、少しだけせつない気持ちになって食べていたのです。

それから年月がたち、こないだ母が京都に遊びにきて、近所の有名な「出町ふたば」という和菓子やさんにふたりで寄ったときのことです。

そこには「鶯餅」が並んでいました。

「ああ鶯餅の季節やねぇ」ってお母さんが言ったので、私は「お父さんっていつも鶯餅買ってきてたやんな~」と言いました。あのちょっとだけせつないような思い出の味を浮かべながら。

すると母は、「あれねぇ~ぜんぶ桜餅買ってきてくれればいいのにねー!私もあんたも桜餅のほうが好きやったのに」と笑いました。

私は、ええお母さん気づいてたの、と思いながら、「えーそれお父さんに言ってや!」と笑いながらつっこむと、母は笑って首をふったのです。

「違うんよ~お父さんって甘いものあんまり食べないのに、鶯餅は好きなんよ。でも何となく家族で『お父さんは甘いもの食べない』みたいな雰囲気になってたやろ? やから、お母さんが『もういい、あげるー』って半分あげる鶯餅をひそかに楽しみにして食べてたんよ」

お、お父さんそれなら鶯餅ひとつと桜餅4つを買ってきてくれればいいじゃないかっ、ていうかそれならお母さんのぶんの鶯餅だけでいいのにっ。

なんだそりゃ~! と母娘ふたりで笑いながら、少しあたたかくなった、でもやっぱり風のつめたい鴨川のほとりで鶯餅を食べました。

その鶯餅の黄緑は、陽に照らされていて、渋いというより、春がはじまる色をしていました。まるで今から吹きこぼれる芽みたいに。

私は母と鶯餅をほおばりました。こんど帰省するときには、おせんべじゃなくて、鶯餅をお父さんに買っていこう、なんてことを、心の中で呟きながら。

……はいっそんなわけでこんにちは、京都の三宅です~。みなさん、「歳時記」ってご存知ですか? 古くからある、季節の行事や豆知識などをまとめた本のことです。今は俳句で使われる季語を集めた本を指したりしますが。

で、このコーナーでは毎回その時季の歳時記をお届けしようと思います……って言ってもただの歳時記で終わらず、くいしんぼ三宅が「たべもの」に関連して歳時記をつくってみたいと思うのです!

旬のたべものやおやつを日記風味でお伝えする「歳時記」、これからよろしくお願いいたしますっ。

さてさて今年の「立春」はちょうど2月9日でしたね~みなさん豆まきしましたか? ちなみに私、豆まきのときの大豆すっごい好きなんですよねぇ……投げるのは弟や妹にまかせて豆を食べていたら、母にあきれられた記憶があります。

こよみにおける四季の始まりは春。昔の日本では、「新年」は1月1日からですが、人々が生活を営む上での「一年のはじまり」は春と考えられていました。現代で言うと、新年と新年度のちがいみたいなものです。学校や会社のはじまりは1月ではなく4月1日にしてるのと同じです。

ちなみにこの「立春」は、昔のこよみで言う「二十四節気」という区切りの中の季節ですが、もうひとつ「七十二候」という区切りもありました。二十四節気をさらに5日(または6日)ずつの3つ(初候、次候、末候)に分けた、こまかい区切りなのです。

で、この「七十二候」の区切りの名前、どれもすごく素敵でして。

たとえば今は、今日から「黄鶯睍睆」。「うぐいすなく」と読みます。

うぐいすが鳴いて、春がはじまったことを告げるのですね。鶯の一番最初に聞く鳴き声は、「初音」とよばれます。

旬の魚は鰊(にしん)ですね~。京都はにしんそばが有名です!祇園に「松葉」さんという有名なお店があるのですが、もう出汁がじ~んわり、鰊とろとろにやーらかく煮込まれていて、とってもおいしいです。しんしん寒い京都の冬を堪能する方はぜひあったまりに行くべきです。

うぐいす餅も、春のまだ寒い、ふきのとうの芽が生まれてきたあたりに食べるのもおすすめです。

こよみの上では、これからが一年のはじまりです。

まだまだ肌にはひんやりした風があたる日々が続きますが、「初音」を聞きながら、一年のはじまりを感じてみてくださいね!それではでは~!

(担当:三宅香帆)

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2.ビジネスにちょっと役立つ「朝のハウツー」
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【フォト部】
◆日常で使える!ワンポイントフォト講座~いつものごはんをより美味しそうに撮るコツ~◆

こんにちは。天狼院書店スタッフ山中です。
天狼院にはお客様参加型のイベント『部活』が数多くございます。中でも私の担当しているのは『フォト部』。プロのカメラマンの先生を講師としてお招きして、本を読むだけではわからないその先の技術を書店でプロに直接教えてもらえるのです。

私自身、カメラに関しては初心者中の初心者。ですが、カメラの基礎知識から、カメラマンとして物の味方、空間の切り取り方まで、多くのことをこの部活動で学ばせていただいています。

フォト部に参加してから、一眼レフカメラに限らずスマートフォンで日常を撮影する時でも多くのことを意識するようになりました。四季の変化や何気ない日常の一コマなど小さなキラキラに注目して世界を見るようになりました。

何より、様々な参加者の方とわいわい写真を撮っていくことが楽しい!というのが一番ですが(笑)。

フォト部は毎月第2第4土曜日に定期開催しております。

しかし、予定が合わずなかなか参加できない。遠方に住んでいて天狼院にいくことが難しい。
なーんて方も多くいらっしゃることと思います。

そこで!メールマガジンにて、私がフォト部で先生に教えてもらった”写真を撮る時のちょっとしたコツ”を配信していきたいと思います!

《テーマその1:おいしい食べ物の撮り方》
ごはん屋さんにいって、「あ、これおいしそう」
自宅でごはんをつくって「今日はなんだかよくできた」
歩いていて屋台を見つけて「ほっこりするなぁ」

そんな様々なシーンで食べ物にカメラを向ける。誰しもが思わずやってしまうのではないでしょうか?

Facebookに投稿するもよし。自身のカメラロールに記録として残すもよし。印刷して飾ってみるもよし。

しかし、共通して言えることは”おいしそうに撮りたい”ということ。そんな時のワンポイント!

☆「料理の左斜め後ろから光を当てるべし」

料理を撮影する際に重要なのは実は、光の向き なんだそう。後ろから光を当てることで料理に立体感が出て、よりおいしそうに見えるのです!薄暗い照明のレストランなど、フラッシュをたいてしまいがちですが、光は後方から!二人でごはんを食べている時などは相手に協力してもらうのもいいかもしれません。日中は自然光の向きを意識すると、今までよりももっとおいしそうな写真が撮れるかも!

左からという決まりはない見たいですが、雑誌のごはんの写真などはきまって左後方から光をあてて撮影するそうです。皆様もぜひ実践してみてくださいね!

フォト部:第二・第四土曜日 昼間開催

(担当:山中菜摘)

【英語部】
◆ビジネスに使える英語のあいさつ:英語で「お疲れ様です」ってなんて言うの?◆

天狼院書店では様々な部活がありますが、その一つに「天狼院英語部」という部活があります。その名の通り、英語を学ぶ部活です。

この天狼院英語部には2つのコースがあります。

「実践英語部コース」と「TOEICパーフェクトスコアラーコース」です。

実践英語部コースは主に、英会話に特化したものとなっており、英会話初心者の方のためのコースとなっております。

この実践英語部コースで講師をお願いしているKanami先生に、ビジネスに使えるちょっとしたフレーズを教えていただきます!

今回は「お疲れ様です」というフレーズ。

さあ、なんて表現すればいいのでしょうか?教えて!Kanami先生!

Kanami先生(以下K):英語には日本語の「お疲れ様です」に相当する表現はありません。ですから、「お疲れ様です」を使ってどんな感情を伝えたいのか、どんな気持ちを伝えたいのかを考え、それぞれに合わせた表現をすることが必要になります。

─なるほど。状況によって使い分けるのですね。確かに日本語で「お疲れ様です」って言う時も様々な意味合いがありますし。それを一つの表現ですませちゃうなんて、日本語ってなんとも便利な言語ですね。

K:そうだね。例えば出勤した時、同僚に言う「お疲れ様です」は、”Good morning.”や”How are you?”と言ってあげましょう。

仕事中忙しそうな仲間に相談があるときの「お疲れ様です」なら、”Excuse me.”と声をかけてあげて、プレゼンなど、一仕事終えた人への「お疲れ様です」は、”Good job.”や”That was good.”ですね。

じゃあ、仕事が終わって帰る時の「お疲れ様です」は何だと思う?

─”See you tomorrow.”ですね!

K:そうだね。もしくは”Good night.”でもいいと思うよ。

─先生ありがとうございました!

こうしてストレートな表現ができる英語と比較すると、一言でいろんなニュアンスが出せる日本語って本当に不思議ですね。
言語の違いを学ぶって面白い!Kanami先生、ありがとうございました!

英語部:第一・第三月曜日19:30~21:30開催
TOEICパーフェクトスコアラーコース:不定期開催

(担当:石坂高樹)

【雑誌編集部】
◆第1回 今すぐ“聞き上手”になれる3つのコツ◆

おはようございます。雑誌部・副マネージャーの矢口あやはです。雑誌部では、天狼院書店のお客様と一緒に雑誌『READING LIFE』を作っています。

このコーナーでは、雑誌を作る上で欠かせない【取材】【執筆】【編集】などのスキルをガシガシ磨ける効果的なテクニックをお伝えしていきたいと思います!

第1回目は、【取材】の中でも最も基本的な「インタビュー」のコツから。

まず、優れたインタビュアーの特徴は2つあります。

1つ目は“聞き上手”であること。

2つ目は“質問上手”であること。

こうしたスキルは、雑誌作りだけでなく、上司や顧客のニーズを正確に汲みとったり、知りたい情報を手に入れたりする上でも欠かせませんよね。

今回は、阿川佐和子さんのベストセラー『聞く力』を参考に、今この瞬間から“聞き上手”になれるコツを3つご紹介しましょう。

1)人の話を引き出せる“魔法の言葉”を使おう

“(城山三郎さんは)ただひたすら、「そう」「それで?」「面白いねぇ」「どうして?」

「それから?」とほんの一言を挟むだけで、あとはニコニコ楽しそうに、私の世にもくだらない過程内の愚痴を穏やかな温かい表情で聞き続けてくださったのです“(P.31)

とある季刊誌の取材で、城山三郎さんのインタビューに赴いた阿川さん。聞く側であるのも忘れて、城山さんの絶妙な合いの手でしゃべりまくってしまったんだとか。

まさに相槌は魔法の言葉! 身を乗り出して「面白いですね」、「それはすごい」といった言葉はもちろん、ハヒフヘホ系(ハァ、ヒエー、フンフン、ヘェー! ホゥ)の相槌をこまめに挟んでいくと、本当に話してもらいやすくなります。

ちなみに阿川さんは「あらあら」「まあまあ」なども挙げていらっしゃいました。

2)アイコンタクトは必須、でも「目線の高さ」にも気を配って

“相手より高い視線から反しをする。相手の前で腕を組む。その二点については、ときどき「あ、いかんいかん」と慌てることがあります。(中略)ことに自分がインタビューをする立場にあるときは、できるだけ相手の視線より高いところから 聞かないようにしなくてはならないでしょう”(P.186)

「ちゃんと聞いていますよ」というジェスチャーとしてアイコンタクトは欠かせませんが、少し相手の視線より低いところから尋ねることで「『あ、この人は謙虚な人なんだな。自分に危害を加える恐れはなさそうだな』と安心し、緊張せずに話してくれる」と阿川さん。

「もっと話したい!」と思ってもらうためには、気持ちよく話せるムードがあってこそ。

よく笑い、よく目線を合わせて、リラックスできる雰囲気を作ることが肝心なんですね。

3)キラリと光る“意外性”を探しながら聞こう

“大事なポイントは得てして、ほんの小さな言葉の端に隠れているものです。さりげなく付け加えた形容詞や、言葉の最後に挟み込んだ普通名詞や、ちょっとした小さな言葉。そういう謙虚な宝物を見過ごしてはいけません”(P.216)

例に挙げるのは、ハンマー投げの室伏広治選手が取材中に語った「これからもやり続けるのなら、勝利主義ではなくて、純粋にハンマーを追求する気持ちでいこうと、目的を変えて立ち直ったんですね」という言葉。

これに対し、阿川さんは「ハンマーを追求する……?」というオウム返しの術(※内容を深堀りするために相手の言葉を繰り返すこと)でさらに詳しく聞き出しています。

まさしく“意外な言葉”こそ、直に聞くことで得られる宝物! 相手がふと漏らす言葉にこそ、意外な本質だったり、大事な情報、あるいは本音が混じっているかもしれません。

「聞かなければならないこと」だけに気を取られず、たあいない雑談にもアンテナを張っておきたいですね。

一方、そういった宝物のような答えを意識して引き出す技術も存在します。

次回「質問上手になる方法」、お楽しみに!

<参考書籍>

書籍タイトル:『聞く力─心をひらく35のヒント』
著者:阿川佐和子
出版社:文藝春秋

<書籍概要>
インタビューが苦手だったという阿川さんが、頑固オヤジから普通の小学生まで1000人近い人との出会いから得たコミュニケーション術を披露。「質問の柱は三本」「話が脱線した時の戻し方」など、インタビュー時に役立つ知識が満載です。

雑誌編集部:第一・第三土曜日19:15~21:15開催

(担当:矢口あやは)

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3.メルマガ編集部のおすすめ記事
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◆発掘!WEB天狼院◆

はい、シーズンコラムと朝のハウツー、いかがでしたか?

ラジオパーソナリティのようにまた戻ってきました編集長川代です。いやあ勉強になりますね! みんないろんなこと知ってるなあ。面白い!

さてさてここまでですでに情報がかなり入ってきましたが、WEB天狼院はこんなものではありません。すさまじく強烈でパワフルな情報が大量です。お客様も、著者の方も、店主三浦も、スタッフも、かなり気合入ってます!

というわけでこちらでは、以前に人気になったけれど今はなかなか読まれていない、いわば「隠れた名作」的な記事を紹介します。

☆女子就活生に告ぐ!「面接練習のムダ」《堂薗鬼コーチの就活レッスン》

女子就活生に告ぐ!「面接練習のムダ」《堂薗稚子鬼コーチの就活レッスン》

『「元・リクルート最強の母」の仕事も家庭も100%の働き方』の著者・堂薗稚子さんの語る就活論。女子就活生は必見!

☆歯医者さんに行って「時間がないから少ない回数でお願いします」と言ったら半ギレされたので帰ってきた。《歯医者セカンドオピニオン論》

歯医者さんに行って「時間がないから少ない回数でお願いします」と言ったら半ギレされたので帰ってきた。《歯医者セカンドオピニオン論》

店主三浦が歯医者に行った時の話。あるある~!超わかる!との声が多く、思いがけずヒットした記事。

☆池袋のかわいいやつら(なっちゃんの寄道日記)

池袋のかわいいやつら (なっちゃんの寄道日記)

天狼院一の癒し系、フォト部マネージャーなっちゃんによる、池袋のかわいいものたちを追いかけるフォト日記です。最近癒しが足りないなあなんて方はどうぞ。

☆【映画『LIFE!』感想】人は、人生を変えるためには旅に出なければならないのだろうか?《海鈴のネタバレ暴走シリーズ》

【映画『LIFE!』感想】人は、人生を変えるためには旅に出なければならないのだろうか?《海鈴のネタバレ暴走シリーズ》

2014年、天狼院でも大流行りだったベン・スティラー主演「LIFE!」のネタバレありの感想。さすが熱い女・海鈴、文章も本当に熱い(笑)。共感を呼ぶ感想、この映画を見た人は必見です!

ではお次、天狼院で大人気のライティングラボのコラムです!

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4.ライティングラボコラム
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◆「エッセイ」を書いてみよう!◆

──なぜ天狼院の女子大生や雑誌編集部のお客様は、すぐに文章を書けるようになるのか?

天狼院店主・三浦がライティング技術の“秘伝”を教える「ライティング・ラボ」。

先日は、この“極意”をマスターした生徒さんの書かれた記事がハイパーバズを巻き起こし、Facebookの「いいね!」が4万8000を超える、うれしいお祭りが起きました。

このコーナーでは「ライティング・ラボ」のスピンオフとして、すぐれた文章本をひもときながら、人の心を揺さぶるライティングの技術を研究していきます。

第 1回目のテーマは、ライティング・ラボに出席される生徒さんが最も書きやすいと思われる「エッセイ」! 小説とも、読書感想文とも、論文のレポートとも異なるこのジャンル、みなさんは書いたことがおありでしょうか?

『エッセイ脳』の著者にして、プロのエッセイストである岸本葉子さんは、エッセイの定義を「 A自分の書きたいものを、 B他者が読みたくなるように書く」ことだとしています。

たしかに、「自分の書きたいものを、自分が書きたいように書いた」のでは読まれませんよね。では、他者が読みたくなるように書くにはどうすればいいのでしょうか?

テーマが与えられておらず、自由に書ける時のエッセイの作り方をご紹介しましょう。“私がエッセイでいちばん特徴的だと思うのは、自分の書きたいことの中心を(起承転結の)『転』に持ってくることです。”(P.26)

“自分が「ええーっ」と思ったことって何だろう。人にいちばんしゃべりたいことって何だろう、書きたいことってなんだろうと考え、「転」に来るエピソードが決まる。

すると、「起」がなんとなく導き出されてきます。そのエピソードを人に伝えるためには、ここから説明を始めないと何が何だかわからないな、というところです。”(P.34)

自分の「ええーっ」を読み手の「へえーっ」にするために、「転」→「起」→「承」→「結」の順で考えるのが岸本さん流。

そして、「結」が決まったら、その「結」に呼応するように「起」を微調整するんだとか。「転」で読み手をあっといわせるように、「承」にそっと伏線を忍ばせるのもいいかもしれません。

“「結」から「起」なり「承」なりへのフィードバックをする。フィードバックの調整を施すことで、本当を言えば、後から取ってつけた「結」だけれども、いかにも取ってつけたような印象にはならないようにします。”(P.36)

「ライティング・ラボ」でお教えしている技術とは少し違うけれど、「たくらみに満ちた文章を作る」という点では同じ。上手なエッセイを書くコツとして、ぜひ本書も参考にしてみてくださいね。

そして、あっという間に席が埋まってしまう大人気の「ライティング・ラボ」は、2月22日(日)に第3回目を開催予定。初めての方も、すでに受講頂いている方も、どうぞふるってご参加くださいませ。

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(担当:矢口あやは)

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5.連載小説「お母さんの答辞」vol.1
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昔、洋裁学校に通っていた母は、私たちが小学生の頃、よく洋服を作ってくれた。
姉、私、弟。三人そろいで色違いの、フランネルのシャツ。
「明美、あんたのはそれじゃないよ。その明るい桃色のはお姉ちゃんの。明美にはやっぱり地味な紺色が似合うわ、ほら」
けれど私の好きな桃色か赤をもらうのは、いつも姉の淳子だった。
不運にも、私と姉は三つしか歳が離れていなかった。美人で勉強ができて、運動神経もいい、完璧な姉と同じ学校に通わなければならないのは、苦痛でしか無かった。
姉の淳子はどう行動しても、人の目を惹かずにはいられない人だった。骨が太く、いかにも九州男児といった風貌の父親の血を強く受け継いだ私とは違い、母親似の淳子は細身で背が高く、モデルのようで、「七小のマドンナ」とすら呼ばれていた。顎のラインで短く切りそろえられた古風なおかっぱの髪は、淳子の顔の小ささと端正な顔立ちを際立たせ、すれ違う数多くの幼い少年たちの心をくすぐった。
「ああ、同じ瀬戸口でも、妹のお前は姉ちゃんとはずいぶん違うんだなあ」
汚い歯を見せて笑いながらそう言う、前の年に姉の担任だった教師のクラスになったときは、さすがに自分の運命を呪った。
淳子は何をさせても一番だった。家ではたいして勉強している風でもないのに、期末試験はいつも学年首位をとり、足が速く、運動会のリレーでも一位になり、バレーボール部ではエースのアタッカーとして活躍していた。美人のわりには気取ったところが無く、おとなしく、口数が少なかったが、それがかえって淳子を神秘的に見せ、人の気を惹いた。
「お利口なあっちゃんがいるから大丈夫よね、悪いけどちゃんと明美の面倒見といてね」
母は何かと淳子を頼りにした。面倒、というその一言ですら癪に障った。姉のことはあっちゃんと呼ぶくせに、弟の正広のことはまーくんと呼ぶくせに、母は私のこだけは絶対に明美、明美と呼んだ。明美は何をしでかすかわからないから、見張っておいてちょうだいね。私はいつも、母の言葉ひとつひとつに、聞き耳をたてていた。
二つ下の弟の正広は、天真爛漫で、やんちゃで、そして人懐っこかった。どんな相手に対しても無邪気に笑いかけ、かまってくれとせがむ。末っ子の特権を存分に使い、正広は甘える方法を熟知していた。どんな言動をとれば相手が喜ぶのか、どうやってちょっかいをかければ自分を愛してくれるようになるのか、幼い頃から自然に、感覚として身に着けていた。
愛されるというのは癖である。一度覚えてしまえば意識しなくてもできるようになるが、意図的に習得しようとするのは難しい。道を歩くときは左側じゃないと落ち着かないとか、嘘をついたときに鼻の頭をこすってしまうとか、そういう癖とか習慣と同じで、愛される癖があるかどうか、幼い頃から身についているかどうか、それだけだ。
あいにく、私はそんな癖を持ち合わせていなかった。生まれたときから常に一番の称号を手に入れていた淳子とも、たいした努力をしなくても可愛い可愛いと言ってもらえる都合のいい立場に生まれてきた正広とも違い、私は特別なものを人生で一度も手にしたことがなかった。
私が持っていたのは、姉に対する劣等感と、弟に対する嫉妬と、そして母に対する反発心だけだった。
悔しかった。どうして真ん中に生まれてきたんだろうと思った。頼りにもされない。甘えさせてもくれない。何をしても、問題児扱いだった。
母はどうしたら私を見てくれるのだろうか。どうしたら、私の想いに気が付いてくれるのだろうか。何をやらせても優秀な姉よりも、甘え上手で可愛げのある弟よりも注目してもらうには、何をすればいいのだろう。
そんなことばかり考え続け、気が付けば、私は本当の問題児になっていた。
堅実な父や母のすすめる道とは反対の道ばかり選んだ。母が姉と同じ、進学率のいい高校に入れようとしたので、入学試験はわざと白紙で出して、結局レベルの低い高校に入学した。また姉と比べられるのはまっぴらだったし、勉強もしたくなかったし、それに母の言いなりにもなりたくなかった。
そんな気持ちを燻らせ続け、ただひたすらに、反発し続けた。母の困ったような、怒ったような顔を見ると、多少は気がすんだ。けれどそれでもいつも、何かが欠けていた。何かが物足りなかった。
きっと自由が足りないのだと思った。私は自由にならなければいけない。自分を押し殺して、東京でも狭い狭い府中の街の、この瀬戸口家で生きてきた私自身を、解放してあげなければならない。
こんな場所、さっさと逃げ出して、私だけの人生を掴みとってやる。
そして十八の春、私は決意した。(つづく)

(担当:川代紗生)

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6.今週のイベント
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【2/11Wed】TOEICのスコアアップ対策は先人から盗め!~OJiM監督に聞いてみる《天狼院英語部・パーフェクトスコアラーコース》

13:20~17:00開催
https://www.facebook.com/events/830678753663581/

【2/12健康部】NAVERまとめ驚異の2700万PV!1ヶ月半で10.5kgのダイエットに成功した「コンビニおでんダイエット」の鳴海淳義さんが健康部に登場!!

19:30~21:30開催
https://www.facebook.com/events/399482340230318/

【2/15マーケティング・ラボ】フロントライン、蜂起す!~最前線搾取のビジネスモデル~

19:15~21:15開催
https://www.facebook.com/events/829377927103476/

【2/15 ファナティック読書会2.0】テーマは「ネタバレしても面白い本」!!今回は特例ルールでネタバレありです!!思いっきり語ってください!

9:00~11:00開催
https://www.facebook.com/events/1580425792202056/

【2/15 手帳ラボ理論編】2015年進行具合をチェック!《課題》やりたいことリストを100個書き出して来てください。

11:15~13:15開催
https://www.facebook.com/events/849928065069013/

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7.編集後記
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さて、いかがでしたでしょうか週刊READING LIFE記念すべき創刊号。
いやあもう楽しくて仕方ないです。自分が書いているのも、他のメンバーの記事を読むのも、面白くて仕方ない。こんな自分ばっかり楽しんでるメルマガでいいのかと思うほどです(笑)。
なにはともあれ、週一回、こうして週刊READING LIFEをお届けできること、本当に嬉しく思います。
ここで何かのきっかけが生まれ、新たな可能性へと広がっていきますように。

******************************
週刊『READING LIFE』

編集長:川代紗生
副編集長:矢口あやは

発行:天狼院書店
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2015-02-09 | Posted in 英語部, 週刊READING LIFE

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