週刊READING LIFE vol.10

「足裏いてーよ」生活、はじめました《週刊READING LIFE vol.10「クリエイター必見!コンテンツ制作に使えるライフハック」》


記事:青木文子(天狼院公認ライター)

 

12月になって、グッと冷え込んできました。

先月の11月のこと。事務所で仕事をしていると、事務所で座っている私の膝下に忍び寄る気配がありました。

それは、冷え性の気配。

「えぇっ! まだ11月なのに!」

毎年冷え性には付き合っているものの、11月はいかにも早すぎる。

焦りました。
こんなことで私はこの冬を乗り越えられるのか。解決したい、冷え性だけでなく、私の持っている肩のこりや目の疲れ。これが解決できる方法はないだろうか。

クリエイターの中でも、ライティングや編集、写真修正など、PC作業で椅子に長時間座っている方は多いのではないでしょうか。

長時間のデスク作業での弊害はいくつもあります。
例えば肩こり。
例えば目の疲れ。
例えば腰の痛み。
例えば私のような冷え性。

これを一挙に関係できる方法があったらいいですよね。

仕事で椅子に座りっぱなしで巡りが悪くなる身体。その身体の回りの悪さが肩こりや眼の疲れや、腰の痛みや、冷え性を引き起こしていたりします。

今までに、私もいろいろ試して来ました。
冷え性をたとえにお話しましょう。去年発見したのが、足首に巻くタイプの使い捨てカイロ。使い捨てカイロの老舗メーカー桐灰さんの商品です。名付けて「巻きポカ」。手首用と足首用があります。ある男性にお薦めしてみました。この方、男性ですがPC作業が多く、毎年冬になると手が冷えて悴んでしまうのが悩みでした。この「巻ポカ」をご紹介したところ、手首に巻いて快適にキーボード仕事ができるようになったそうです。

ところがです。今年、冷え性について調べていて、あることに気がつきました。
それは「外から暖めるのは根本解決になっていない」ということ。

ガーン。
確かに。

もちろん、ツボや足首を暖めることは身体の循環や免疫をUPさせますが、ただ、温度を上げるために暖めるのでは繰り返し。

そこで、そもそも論で考えてみました。そもそも身体は何で温まるか? そもそも暖めなくても身体が暖かくなるにはどうしたらいいのか?

身体は、筋肉の収縮と血流で温まります。つまり、この2つが解決できれば身体は暖かくて、冷え性が解決できるということ。さらにこの2つが解決できれば、肩こりや腰の痛みにも解決の道が開かれそうな気がしますよね。

そう考えていたある日、あることを思い出しました。

リフレクソロジーってご存じでしょうか? 
街を歩いていると「リフレクソロジー」という言葉を看板に見かけたりします。

日本語に直すと足裏反射療法。簡単に言ってしまうと、足を揉む療法、いわゆる足もみ、です。足の裏には反射区といって身体全体に影響するツボのようなものがあるのです。足の裏を刺激すると身体全体の巡りがよくなる。そして足裏の反射区に対応した体の部分が刺激される。

日本にリフレクソロジーが入ってきたのは今から約20年前です。その時に日本で最初のリフレクソロジスト30人が養成されたのですが、実は私はその30人のうちの1人。

当時、日本で最初にできたリフレクソロジーのサロンが南青山にあって、そのサロンで施術しながら銀座校でインストラクターとして、後進の指導に当たっていました。かつて私は、足や足裏を刺激すること、それによって健康が改善することのプロフェッショナルだったことを思い出したのです。

「そういえば、お店に通って施術を受ける中で、冷え性が改善したお客様が何人もいたな……」

「確かにお客様の中でクリエイターの方も何人もおられたよね……」

「肩こりが楽になったとか、夜寝られるようになったって感謝のお声もあったなぁ……」

そうだ、足裏だ!

足裏を刺激してみよう! 

思いついたのはいいのですが、リフレクソロジストには弱点がありました。自分の足裏は自分で施術できないのです。

そうなれば、道具です。自分で施術せずに足裏を刺激できるグッズを探しました、試してみました。その結果、みつけた決定版がこれ!

その名も「足裏いてーよ」

足つぼを刺激するには青竹踏みが有名ですが、これはその進化版の足つぼマット。40cm四方ほどの厚手のシートに大小のプラスチックの突起がつけてあります。見た目だけでもかなり強烈そうなこの「足裏いてーよ」、口コミをみても「痛いです! でも効きます!」そんなレビューが並んでいます。

早速注文しました。事務所での仕事の合間や朝夕、毎日踏んでみました。

商品名は嘘ではありませんでした。
本気で「足裏いてーよ」です、痛いです。

この商品6タイプの形の突起がついているのですが、その中でも一番尖っていて大きな最強の突起。これを踏んでしまうと飛び上がるぐらい「いてーよ」になります。パッケージの写真のように髪の毛、逆立ちます。この最強の突起を、私はラスボス突起と名付けました。

確かに痛いのですが、その効果たるや素晴らしい!

数分間踏んでいると足がぽかぽか、むくみもとれて足のラインがスッキリ。もちろん肩こりも楽になりますし、毎日仰向けで寝ると痛かった腰も大丈夫になりました。

昨日も事務所で数分踏んでいましたが、帰りの車の中でも足が暖かく、靴がゆるくなるぐらいの足の軽さ。あまりの効果に感激して事務所用と別に自宅用も追加注文してしまいました。

事務所でのおすすめの方法は、デスクの足元に置いておくこと。
靴、もしくはスリッパを脱いで椅子に座ったまま足を乗せて踏むのです。

これだと、仕事をしながらの「ながらリフレクソロジー」

肩こりと目のお疲れの方におすすめなのは、一番大きなラスボス突起を順番に指の股で挟んで体重掛けてみること。指の股は反射区として、首や目の神経に直結なので知的労働やPC仕事の方には特に効くはずです。
腰の痛みの方はかかとの方を中心に突起を踏んでみるのがおすすめ。冷え性の方はぜひ足裏全体で踏んで足裏をポカポカにしてみて下さい。

ひとつだけ問題があります。
「確かに効きそうなんだけれど、これ、事務所で足元に置いていたら、二度見されそう」

「足裏いてーよ」はシートの黒に鮮やかなオレンジの突起。
なかなか目立つ配色です。
確かに目立つ「足裏いてーよ」ですが、これ、くるりと突起を内側にして丸めてしまっておくこともできるのです。これなら来客や打ち合わせの時も安心ですよね。

デスクワークやPC作業の多いクリエイターの皆さん。この冬、ご一緒に「足裏いてーよ」生活はじめてみませんか? 

 

❏ライタープロフィール
青木文子(あおきあやこ)
愛知県生まれ、岐阜県在住。早稲田大学人間科学部卒業。大学時代は民俗学を専攻。民俗学の学びの中でフィールドワークの基礎を身に付ける。子どもを二人出産してから司法書士試験に挑戦。法学部出身でなく、下の子が0歳の時から4年の受験勉強を経て2008年司法書士試験合格。
人前で話すこと、伝えることが身上。「人が物語を語ること」の可能性を信じている。貫くテーマは「あなたの物語」。
天狼院書店ライティング・ゼミの受講をきっかけにライターになる。天狼院メディアグランプリ23nd season総合優勝。雑誌『READING LIFE』公認ライター、天狼院公認ライター。

この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

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2018-12-10 | Posted in 週刊READING LIFE vol.10

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