ライティング・ゼミ

「見せてもらおうか、天狼院の実力とやらを」《リーディング・ハイ》


シャア

記事:住所不定☆ジョブズ(リーディング・ライティング講座)

 

「シャア・アズナブルという人のことを知ってるかな」

日本人でこの名前を知っている人は多いのではないでしょうか。恐らく海外でも、ある分野における熱狂的なマニアだったら知っていると思います。シャア・アズナブル(以下、シャア)は、実在の人物ではありません。ロボットアニメに金字塔を打ち立てた「機動戦士ガンダム」に出てくる、主人公のライバルとして描かれたキャラクターです。第1話から登場していますが、その個性的な格好で視聴者を引きつけます。軍人なのでヘルメットは良いとして、後のガンダム作品にもその影響を色濃く残す事になるものを付けています。

 

それは「マスク」です。作中で、なぜマスクをしているのか判明するのですが、何の説明もない状況でそれをやられたら、「こいつ何者?」と思うのではないでしょうか。もし本当に目の前にいたら、間違いなく引きます。かなり恥ずかしい格好です。しかし、その甲斐あって主人公よりも物凄く存在感をアピールしています。というよりも、主人公が霞んで見えます。以後、ガンダム作品で主人公のライバルは「マスク」着用が義務付けられている事が多いです。

 

そんな愛すべきキャラクターであるシャアは、育った環境の問題も相まって、どちらかというとネガティブ思考のキャラクターです。しかし、そんな細かい事はどうでも良いと思えるほど、強烈にインパクトのあるセリフを残しています。ですが、冒頭にも説明した通りシャアは実在の人物ではありません。もっと言うならば、脚本を書いた人の言葉です。それでも「ガンダム愛好者」は、それらの言葉を「シャアの言葉」として受け止めています。あまりにもセリフとキャラクター性がマッチしているために、「シャアならこんな事言うよね」という説得力さえあります。

 

そして、何という事でしょう。主人公でもないのに、シャアの全セリフが本になっているではありませんか。実在していないキャラクターに人間性もヘッタクレもありませんが、やはり人類はシャアを求めているという表れではないでしょうか。何でもない言葉でも、シャアが言う事で魔力を帯びます。そんな、「宇宙一のカリスマ」の言葉を追ってみたいと思います。

 

「私もよくよく運のない男だな。作戦が終わっての帰り道で、あんな獲物に出会うなどとは」

 

初登場で、いきなりこんな事を言っています。この状況は、作戦が終わった後で、弾薬などが尽きて戦力がほとんど残っていない時に、敵の新型ロボット(モビルスーツ)と新型宇宙艦(ホワイトベース)の開発をしている情報をキャッチした時のセリフです。この後偵察をするのですが、チャンスと思えば大胆に行動する事で結果を得られるという表れではないでしょうか。

 

よく、「ピンチはチャンス」といいます。ほとんどの場合は「ピンチはピンチ」なのですが、発想を変えてみると、これまでのやり方や考え方が通用しなくなった状況といえます。うまくいっていたものがダメになるという事ですから、新しいやり方が必要になります。その時に適切な手段と方法を選択をすれば、勝てる可能性が高くなります。

 

まさに、天狼院の置かれている状況がそうではないでしょうか。本が売れなくなって書店が数多く閉店に追い込まれている中で、天狼院は躍進しています。それは書店として、いや、すでに「天狼院モデル」といっても良いのかもしれませんが、「本の先にある体験までも提供する」という新しい考え方を実践しているからではないでしょうか。考え方を柔軟にする事が求められている時代を、象徴する言葉だと思います。

 

「モビルスーツ(ロボット)の性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる」

 

このセリフは、そのまま受け止めてはいけません。教訓というか、戒めに近いかもしれません。それはこの後、たった一機のモビルスーツ(ガンダム)にコテンパンにされるからです。一応、当初の目的は達成するものの、被害は甚大なものとなります。

 

あえてこれに付け加えるなら「認めたくないものだな。自分自身の、若さゆえの過ちというものを」でしょうか。これもシャアのセリフです。どんな世界でもそうですが、とてつもない飛び抜けた才能があると、それだけで常識を覆す事があります。まさに天狼院であり、店主である三浦さんが証明して見せているのではないでしょうか。

 

記事一つでとてつもない売り上げを叩き出すのは、まさに「ガンダム」です。たった一機のモビルスーツが、戦況を大きく変えてしまいました。そして、天狼院が書店業界を大きく変えつつあるのではないでしょうか。さらに言えば、優秀なスタッフが集結し、育っているところではないでしょうか。

 

これは、ガンダムでいうところの「V作戦」に相当すると思います。V作戦を要約すると、ガンダムだけではなく、そのデータをフィードバックして量産型モビルスーツを作る事までも含めた計画の事です。その結果完成したモビルスーツが「ジム」です。ジムは、作中では雑魚扱いされていますが、実はかなり優秀な機体であり、改良を重ねながらかなり長く使われています。

 

シャアは、ガンダムの性能を見誤ってしっぺ返しをくらいましたが、セリフは視聴者の記憶にきちんと残っています。さすがはカリスマです。

 

シャアの言葉は、本一冊になってしまうほど印象に残るものが多いので、天狼院に当てはめられるものだけを抜粋してみました。最後にシャアの名セリフを、やはり天狼院に置き換えて締めたいと思います。

「ええい、天狼院のライティング技術は化け物か」

 

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