天狼院秘本

【四代目「天狼院秘本」】もしあなたが少しでも「生きづらい」と感じていたら、あるいはこの本が特効薬になるかもしれない《通販ページ》

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「生きづらい世の中」を生き抜くための特効薬/四代目「天狼院秘本」

19歳で一人上京した僕は、都会での大学生活に馴染めず、すぐにドロップアウトした。
入学して早々に、大学には行かないことに決めた。

映画を作るために、映画を学ぶ学校に入ったのだが、その原作である、小説を作ることに心を惹かれ、以降、現実世界から逃げるようにして、自儘に構築した小説の世界に逃れた。

小説家になるという「夢」を大義名分として、いわば現実世界への盾として、僕は自らの世界に立て籠もったのだ。
読んでもらえるあてもなく、僕は日々、破綻した小説を書き続けた。

恋をしては破れ、破れては恋をし、そのうさを晴らすべく小説を書いた。

図書館に籠もり、資料を読みあさり、一端の小説家になったつもりで資料をまとめて、その知識をこれ見よがしにひけらかすような「誰得?」な小説を書き続けた。

書き続けることだけが、僕が生きていい理由のような気がしていた。
有り体に言えば、そう、信じていた。

それでいて、誰にも書いたものを見せたくはなかった。

まさに『山月記』で虎になった李徴のように、当時の僕は「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」の狭間で日々、苛まれていた。

世の中はかくも生きづらく、なぜ自分の才能を誰も認めてくれないだろうかと、日々、自分以外の全てのものを呪っていたんだろうと思う。

ある日の深夜、所沢のバイパス沿いのファミレスで、よく止まる、貝殻のかたちをしたアップルのiBookというノートパソコンでいつものようにしがみつくようにして小説を書いていると、目の前にどこかで見覚えのあるような、それでいて、おそらく会ったことのない、ほとんどスキンヘッドの男が目の前に座った。

厄介なことに巻き込まれたと思って、内心、舌打ちをした。
無視をしようと思った。
面倒なことになりそうなら、席を移ろうと思った。

「そんなつまらない小説を書いて、どうするつもりだ」

と、その男は鼻で笑うようして言った。

思わず、視線を上げてみると、ふと、目が合った。

思いがけず、その男の目は、嘲笑っているのではなく、憐れんでいるように見えた。

「ど、どうして、つまらないってわかるんですか。読んでもいないのに」

質問というよりか、抗議する口ぶりで僕はその男に言った。

読まなくともわかるさ、とその男は言った。

「つまらなそうな顔をしている君が書く小説が、面白いわけがない」

反射的に反論しようとしたが、言葉が出てこなかった。
つまらなそうな顔をしているのかと急に恥ずかしくなった。
そして、おそらく、見ている方が憐れんでしまうほどにそのとき、僕は赤面してしまったのだろうと思う。
赤面を意識するとますます恥ずかしくなって、赤面を増すという、赤面負のスパイラルの始まりだった。

面白いことがあると思って上京してきた。
都会になら、僕が成功してもいい余地が多くあるだろうと思った。
すぐに、僕の才能を誰かが見出してくれるだろうと思った。
けれども、そんなことはなかった。
誰も、僕を認めてくれはしなかった。
誰も、僕の話を聞こうとはしなかった。
僕は、単に、理由もなく大きな風呂敷を広げる、田舎から出てきた「誇大妄想家」だった。

しばらく、男は僕の様子を見つめ、一旦、ためらうように窓の外のバイパスを行き交う車を見るともなしに目で負い、ふたたび僕を観ると、黒い見たことのないカバーがかけられた、2冊の本を差し出した。
一冊は厚く、鮮やかな青色の装丁が少し見えていた。
一冊は薄く、クリーム色の装丁が少し、見えていた。

そのカバーには白字で「天狼院書店」の文字があった。
聞いたことのない名前だった。

男は僕に言った。

「生きづらい、だろうね」

その言葉は、とても優しかった。
途端に、涙が溢れそうになった。

その言葉に、全てが集約されているように思えた。

口を開けば、涙が溢れてしまいそうだったので、僕はその黒いカバーがかけられた本をじっと見つめていた。

もしかして、と、その男はためらうように言った。

「この2冊の本を読むことによって、君のその生きづらさが楽になるかも知れない。特効薬になるかもしれない」

「本の、特効薬」

その男は頷いた。

「けれども、僕は今、君にこの本を読ませるのが本当にいいのかどうか、正直迷っているんだ」

と、その男は頭を撫でながら、言葉通り、戸惑いを顔にさらけ出しながら言った。

「迷っているって、どうしてですか?」

本を読んで生きづらさが解消されるというならば、読んでみたいと思った。
人生が拓ける特効薬があるとすれば、誰もがそれを欲しがるだろう。
生きづらさを感じているのは、決して僕だけではないだろう。

「人間には迷い、苦しんだほうがいい時期というものがある」

なんて無責任なんだろうと思った。
何様だろうと思った。

人の内心を透かし見るようなことを言い、希望を差し出したかと思えば、それを引っ込めようとする。

引っ込める前にと、僕がその本に手をかけようとしたそのときのことだった。
その男は、遮るように、僕の前に手の平を立てた。

「君はどうなりたいんだ?」

唐突な質問だった。

「どうなりたいって、それは・・・・・・」

「小説家に、なりたい?」

「なりたいっていうか、なります」

いいね、とその男は今度こそ馬鹿にするように笑った。

「なれないよ、君には」

「どうしてわかるんですか!」

「わかるんだよ。でも、君は・・・・・・」

男は、何かを言いかけて、まあ、いいさ、と首を横に振った。

そして、その2冊の本を残して、立ち上がった。

「ともあれ、自分で決めるといい。その本を読んで、生きやすくなるか。このまま、生きづらさを抱えながらも生きていくのか」

そう言って、立ち去った。

テーブルに置かれた二冊の本に目を落とし、再び顔を上げたその一瞬の間に、その男の姿は影も形もなくなっていた。

僕は呆然として辺りを見渡したけれども、その男を見つけることはできなかった。

ただ、テーブルに、黒いカバーがかけられた2冊の本だけが残されていた。

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天狼院書店店主の三浦でございます。

当時、僕は取り憑かれたようにして小説を書き続けていました。

もし、あの当時、孤独で迷走し、それでも生きようとしていた僕が、この本に出合っていたのなら、はたしてどうなっていだろうか。

この話は、そんな妄想から生まれました。
そして、この本にインスピレーションを受けて生まれました。

人生とは、なぜ、こんなにもつらいのだろうか。
世の中とは、どうして自分に対して酷い仕打ちを繰り返すのだろうか。
自分には、本当に生きる価値があるのだろうか。

そう思い悩んでいるときに、この本に出合ったのなら、きっと世の中の見え方が変わることでしょう。

世の中を生きづらくさせているのは、もしかして、自分自身なのではないだろうか。

そう、気づくはずです。

この2冊の本は、迷走し苦しんでいた当時の僕に、今の僕が贈りたい本です。

作中の僕が、この本を渡すのを躊躇ったのには理由がありました。

なぜなら、その苦しみの先にある物語を、今の僕は知っているからです。

その生きづらい日々があったからこそ、今の全ての時間が、瑞々しいほどに面白く輝いているのかも知れない。

しかし、おそらく、世の中には、当時の僕と同じく、「生きづらさ」を感じている人が多くいるだろうと思いました。

当時の僕は、それでもなお生き続けて、長い潜伏期間を経て、ようやく今自分が追い求める自由を見つけました。

ところが、そうではなく、抜き差しならない状況にいる人もいるかもしれない。
何らかの拠り所にすがりつきたいと思っている人がいるかもしれない。
絶望の泥沼に足をとられて、そこから抜け出す気力も体力も失ってしまった人がいるかもしれない。
ただぼんやりとした不安に苛まれて生きている人もいるかも知れない。

そんな多くの人に、僕はこの本を届けたいと思います。
本屋として、この2冊の本を処方します。

四代目の天狼院秘本は、「生きづらい世の中」を生き抜くための特効薬になると僕が考える本です。
あなたが読んでもいい。
または、あなたの周りにいる、当時の僕のように迷走している人に贈ってもいい。

今回も、天狼院秘本は以下の条件を受け入れてくれた方にだけお譲り致します。

・タイトル秘密です。
・返品はできません。
・他の人には教えないでください。

どちらもおよそ4年前に出た本なので、すでに読まれた方もいるかも知れませんが、もしお持ちでももう一度読まれるか、他の方に贈られてもいいかと思います。(ヒント:上の物語はこの本にインスピレーションを受けています。どちらも同じ著者の本です。美しい青い装丁とクリーム色の装丁の本です)

天狼院書店の店頭、および、このページからお買い求め頂くことができます。

あなたが、あるいはあなたの周りの大切な人が、この本によって少しでも生きづらさを緩和することができれば幸いです。

どうぞよろしくお願いします。

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2015-05-21 | Posted in 天狼院秘本

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