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天狼院秘本

【7代目天狼院秘本】「だから、秘本じゃなければだめなんだよ」/小説がリアルになる「禁断の対照表」付き〔通販ページ〕


その編集者の伝説は、この業界の中で、様々な話となって広がっている。

たいてい、その類の話というのは、これでもかというくらいに誇張されていることが多く、だいぶ、割り引いて聞かないと真実からかけ離れてしまうものだが、この方の場合は違う。

真実があまりに壮大過ぎて、逆に噂の方をリアルの方から「話半分」にしなければ、それが真実だと思えないくらいである。

僕も会う前に、盟友からその方の話を聞いていて、この世界にはすごい人がいるものだと思っていたが、実際に会ってみて、ご本人に聞いたり、その直属の方に聞いて「裏」を取ってみると、真実は噂以上だったことがわかった。

若手の天才編集者から、「赤字を入れると神レベル」と言われ、大ベテランにもかかわらず、未だに三日間ほとんど睡眠を取らずに編集作業をすることもあるという。

その伝説の編集者が、直接、僕の元に原稿を持ってきた。

正直いってしまえば、タイトルを見た瞬間に、こう思った。

「これは、売るのに苦労する」

僕は、本屋であると同時に、書籍の営業戦略のプロでもある。
たとえば、僕がこの出版社の営業部や販売部に籍を置き、営業戦略を立案していい立場ならば、途方にくれてしまうに違いない。

もし、純粋な客の立場として、たとえば池袋のジュンク堂書店さんや三省堂書店さんで、この本が平積みになっているのを見かけても、きっと、手に取ることはないだろう。
つまり、「初速は期待できない」ということになる。

毎年、7万〜8万点出るというこの本の世界で、「初速が期待できない」というのは、致命的である。

しかし、その伝説の編集者は、僕にこう言った。

「とにかく、読んでみてくれ」

その目を見て、僕はあるいは、とふと希望のようなものを感じた。
その目の奥底に、揺るぎない自信をはっきりと見たからだ。

本のジャンルから言えば、いわゆる「ビジネス小説」である。
半沢直樹シリーズの池井戸潤さんの作品や映画やドラマにもなった『ハゲタカ』と同ジャンルだと思ってもらっていい。
僕はこのジャンルがことのほか好きである。

それゆえに、評価が厳しくなるということである。
正直いってしまえば、読む前から、どう断ればいいだろうかとそればかりが頭の中を巡っていた。

ゆえに、実は、当初表紙をめくる手は、重かった。

ところが、である。
ページをめくる手を、止められなくなった。

面白い、からではない。

おかしい、のである。

妙な胸騒ぎがした。

もっとも、面白いからページをめくるのであるが、それ以上に、おかしい、という感覚が、頭というよりか、胸にわだかまった。
読めば読むほど、それが募った。

そして、その伝説の編集者に、思わず、電話をかけた。
出るなり、こう僕の推論を言った。

「これは、もしかして、真実ではないですか?」

ありえないことだった。
普通、ビジネス小説や企業小説というものは、架空の話である。
たとえ、モデルがいたとしても、半沢直樹はリアルに「倍返し」したはずではないだろうし、『ハゲタカ』の主人公は、拳銃で撃たれたりした話は、フィクションなはずだ。

しかし、この話を読み、ページをめくればめくるほどに、リアルで頭に思い描かれる顔が浮かんでくる。
それも、ひとつやふたつではない。

その伝説の編集者は、そうだ、と言った。

ということは、と頭の中で、これまで読んだシーンがすべて置き換えられていく。

これが真実だとしたら、僕らがこれを知るのは、まずいのではないか。

「いいんですか、この本、世の中に出して」

そのとき、その伝説の編集者が言ったことを、ここにそのまま記すことはできない。
そして、ある事情から、多くの部分を肯定することを避けている。

けれども、暗に僕に示唆していた。
あるいは、僕が勝手にそう読み取った。

「この本は、真実を描いているのだけれども、真実として出るとまずいので、このタイトルにしているんですね? そして、著者名が伏せられているのは、実在する記者だからですね?」

この質問を、肯定したわけではない。
けれども、質問を置き換えるかたちで、その伝説の編集者はこう答えた。

「だから、秘本じゃなければだめなんだよ」

その方が、僕の前にこの原稿を持ってきた意味が、ようやく、理解できた。

そういうことか、と思った。

この本が、あまりに真実ゆえに、タイトルもああするしかなかったのか。
そして、著者名も、実質的に伏せなければならなかったのか。

これは、大変な本かもしれないと、最初を読んだだけで直感的に思った。

そして、その伝説の編集者の、覚悟を知った。

そういえば、と僕は重要なことを思い出した。その方は、誰もが知っているメジャーな週刊誌の編集長をしていた。
僕は毎週、コンビニで、その方が編集長だと知らずに、読んでいた。
テレビを連日のように賑わせたトピックを仕掛けたのも、その方だった。

さらには、週刊誌の編集長をやめてから、その方が生み出したあのスペシャルな小説のことを、僕は思い出した。
誰もが知っている、そして映画にもなる、あの本だ。

もし、今の文春のようなえぐり方で真実をえぐった話があって、それを半沢直樹級の小説になったらどうだろう、と僕は想像した。
瞬間、全身に鳥肌が立った。

「やばいことになる」

そう直感的に思った。

その日、僕は数多くのアポイントを抱えていて、やらなければならない仕事が山積し、しかも、もう発売日が決まっている書籍の原稿の締切もとっくに過ぎていた。

けれども、僕はスタッフに、こう伝えた。

「今日の予定、すべてキャンセルにして」

そして、例のごとく、湯船にお湯をためた。
ためながら、その原稿のページを捲った。

始め、疑問に思った。
あの世界的な巨大企業について描いているとして、最初の方に出て来る数値が、僕の認識していた数値よりも、はるかに小さかった。
もしかして、数値は過小に描いているのかと思ったが、もう一つの仮定がすぐに浮かんだ。

これは、少し前の時代から始まっているのだ。

そう考えると、すべて、明瞭になった。
人物の名前も、くっきりと浮かんだ。

そう、これは、あの巨大企業が、世界一になる前の、まだそれほどではなかった時代から始まる。

ということは、このタクシーに乗っている人物は、彼なはずだ。

そう思い、携帯でグーグルでその思い浮かんだ名前を検索してみる。

ビンゴ。
完全にリアルなプロフィールと一致する。
怖いほどまでにリアルだ。

となると、もしかして、タクシーに同乗するのは、と僕はまた検索をかける。
間違いなさそうだ。
彼の側近だったその人物のことだろう。

大丈夫なのか。
あの伝説の編集者の方は、こんな本を世の中に出して、本当に大丈夫なのか。

そう、妙な高揚感を覚えながら、この本を読み進めた。

たとえ、この秘密に気づかなかったとしても、この本は面白いのだ。
小説としての完成度も、極めて高い。

あるスキャンダルが、はじめの方に出てくる。

いや、まさか、と思った。
僕は様々な調べていると、それも、どうも真実らしいことに気づく。

いいんですか?
本当に、こんなこと、書いていいんですか?

読み進めていくうちに、もはや、止められなくなった。
まるで『ダヴィンチ・コード』の主人公になった気持ちで、その企業に隠された真実のコードを、グーグルを検索しながら、読み解いていった。

しかも、面白い。
小説の描き方、キャラクターの描き方、シーンの切り替えの仕方、もはや、日本のドラマというよりは、アメリカのドラマのように極めて面白い。

あるいは、とまた僕は思った。
たとえフィクションだとしても、半沢直樹や『ハゲタカ』よりも、面白いのではないか?
僕は、半沢直樹や『ハゲタカ』が大好きである。その僕をしても、そう思わせられた。

うまいどうのというレベルではない。
筆力が、凄まじい。

やがて、物語はクライマックスに差し掛かる。
そして、テレビで見た、もしかして、世界中が見た、あの場面に至る。

あのどうしようもなかった人物が、世界の前で、自分の戦いをしている。
堂々と渡り合っている。

そのシーンを読んだ時に、僕は、風呂の中で、思いがけず、号泣した。

まさか、この本に泣かせられると思わなかった。
しかも、涙が止まらなかった。

腹の底から湧き上がるような、力をもらった。

汗なのか、涙なのか、もはやわからず、その原稿はぐしゃぐしゃになっていた。

けれども、この物語は、すみずみまで、もう僕の中に入っていた。

間違いなく、半沢直樹や『ハゲタカ』よりも、面白い。
そして、文春のような批判ではなく、この企業に対する深い、深い、敬意をこの作品から感じた。
この企業が世界で勝っている真実の「コード」を初めて読み解くことができた。

最強に面白い小説でもあるが、僕にとって、この本は、最強のビジネス書ともなった。

風呂から上がって、僕は、今までグーグルなどで調べた内容を表に起こした。

これは、禁断の表である。

作中の人物が、リアルになってしまう、「禁断の対照表」である。

人物だけでなく、様々な社名などもリアルに起こした。

それをファイルにして、その伝説の編集者に送った。

これで間違いないでしょうか、と。

すると、すぐに電話がかかってきた。

その電話でその方が言ったことを、ここに記すことはできない。
けれども、僕はこういうニュアンスに受け取った。

自分は、立場上、これを真実だと肯定することはできないが、これが三浦さんの判断で世の中に出ることは、黙認する、と。

そう、秘本ならば、この対照表も一緒に、届けられる。

今回の7代目秘本、軽い気持ちで読まないでほしいと思います。

そして、本当にきっちりと約束してもらった上で、申し込んでいただきたい。

今回も、以下の条件を受け入れてくれた方にだけ、天狼院秘本をお譲りします。

・タイトル秘密です。
・返品はできません。
・他の人には教えないでください。

これに加えて、今回は、この「禁断の対照表」を誰にも明かさないことをお約束ください。
そのお約束を前提として、僕が読み解いた「禁断の対照表」もお付けいたします。

この「禁断の対照表」を傍らに置きながら、リアルに変換しながら読み進めてください。

信じらないくらいに深い感動に包まれることでしょう。


7代目天狼院秘本《通販》¥935+送料手数料¥500
*送料をいただく代わりに全国の天狼院書店で使えるドリンクチケット(¥360円相当)をおつけします。




*通販の場合、用意出来次第の発送となります。早く手に入れたい方は、ぜひ、東京天狼院、福岡天狼院の店頭にお越しください。
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2016-10-19 | Posted in 天狼院秘本

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